富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

2010.12月の記事

食味鑑定

2010年12月17日 10:36 AM

よく農家の間で言われる、
「うちのお米がイチバン!」。

たしかに。
自分の土地で自分の手で育てたもの。
どういう肥料でどういう風にどんな人間が育てたお米なのか、
作り手の農家自身がちゃんとわかっている。
もうその過程だけでイチバンだ。

自分のお米に自信があるのは、
もちろん素晴らしい事だけれど、
でも果たして本当にそうなんだろうか・・・・?
と、
疑問に思うこともシバシバ。

農家だからこそ、
実は他の農家や他の産地や他の品種のお米の事を、
よく知らないことが多かったりする。
だって、
食べるお米は山ほどあるんだもん。
わざわざ買ってまで食べる農家はあんまりいない。

なのに、
「うちのお米がイチバン!」
って、
やっぱりちょっとおかしいと思う。

芸能人が、
高級食材とそうでないものとを目隠しで食べ比べする番組がよくあるけれど、
人間の舌ほど曖昧なものはない。
それは、
食品業界に身をおいていたともまる自身がよーく知っている。

以前NHKのお米に関する討論番組で、
農家や米に係る仕事をする方々が、
新潟のお米や中国産のお米を食べ比べていただけれど、
実際美味しさに変わりはなかったとコメントする人が多かった。

だから、
うちは、
「我が家のお米がイチバン!」と、
自信を持ってはとても言えない。
美味しいとは思うけれど、
断言できない。

お米の美味しさは、
その人の好みにも大きく左右されるし、
炊き方や器、食べる場所の雰囲気、室温、食べる人などなど、
その時の状況によっても変わってくるだろう。
何よりそのお米に、
どういう思い入れがあるか、
誰がどういう思いでどういう風にどんな場所で育てたお米なのか、
そんなストーリーを知っているのと知らないのとではまた、
味が違ってくるはずだ。

だから、
うちは、
「我が家のお米がイチバン!」と、
自信を持って言い切れない。

果たしてうちのお米、
主観ではなくて、
客観的にどれくらい美味しいんだろう?
見た目で判断する等級検査ではなくて、
味そのものを検査して判断して欲しい!

そういう思いで、
去年から出品しているのが米・食味分析鑑定コンクール。
おそらく私たちと同じ思いで、
全国から意欲のある農家などが自慢のお米を出品。
今年はその出品数は2700ほど。

濱田ファームからは3品を出品。
こだわり栽培コシヒカリ・減農薬コシヒカリ・無農薬コシヒカリ。
それぞれ、
どれくらいの客観的な数値がでるのか?
あれだけ苦労して作っている無農薬の数値が、
とにかく気になる!!

鑑定は、
1次審査が食味計。
静岡製機株式会社の食味計を使用。玄米。
(会社によって数値が異なるのでどの機械の食味計かはとても重要!)
水分・たんぱく質・アミロース・脂肪酸・食味値を計測、
85点以上で2次審査へ進出。

なんだけれど、
この85点というのがかなり高い数値・・・・。
ザクッとした見解では3分の2がここで敗退。
食味を追求している意欲あふれる農家のお米が、
高い壁にいきなり阻まれるわけです。

2次審査に進むと、
今度は精米したお米を株式会社東洋精米機製作所の味度計で、
味度値を計測。
1次審査の食味値と2次審査の味度値を合算して、
上位40名が最終審査へ。
この上位40名に残る方はもう、
それこそテレビで紹介されたりする有名な農家の方ばかり。

最終的には人間の舌での官能審査となり、
投票により金賞などが決まるわけですが、
2次審査までは機械がバサッ!と数値でお米を判断してくれるわけで、
客観的なお米の美味しさを判断するひとつの材料になると思います。

さて我が家のお米、
今年はいかに・・・・?
とドキドキしながらページをめくると・・・・。

こだわり栽培コシヒカリは食味値83。
残念!2次審査まであともう一歩!
でも堆肥を入れたり農薬を減らしたりと努力している事が、
数値にちゃんと表れていてうれしかったのも事実。
ちなみに去年は79だった。
点数がもちろん全てではないのはわかっているけれども、
でもやっぱりうれしい。

減農薬コシヒカリ87点!
うわっ!けっこうな高得点!!
ちょっとビックリ(笑)。
正直ここまで点数が出ると思わなかった(笑)。
去年は83。
こちらも去年より確実にあがっている。

そして最後に無農薬コシヒカリ。
去年は出品するお米がなく断念しただけに、
とても気になるところ。
結果は・・・・

89点!
やっぱり高い!!
この点にどんな意味があるんだ?
と思われる方もいると思うけれど、
でも正直やっぱりうれしい。
あの、
田植え直後から夏中ずーっとテデトール(雑草とひたすら手で取る事)してきた苦労が、
少し、本当に少しだけ(笑)だけど、
報われた気がする。
と同時に、
来年もやっぱりテデトールがんばろう!
という気持ちにもつながった。

減農薬・無農薬コシヒカリともに2次審査に進んだけれど、
結果は上位40名には残らなかった。
まだまだだ。
まだまだだ。
まだまだなのだ。
美味しいお米を作る道は、
まだまだまだまだまだまだ続くのだ。

コンクールもひとつの、
客観的なお米の美味しさをはかる方法だけれど、
こちらもうひとつご紹介。

一農家では大変珍しいと思うけれど、
食味計を持っている方が近くにいらっしゃる。
以前からお米は等級検査ではなく、
食味計での数値で美味しさや値段が決定されてもいいのでは?
と考えている方。
だから家に食味計。
こんな小さい機械なのにサンビャクマンエンだって・・・・。

その方にお願いして我が家の3種類のお米の、
それぞれの食味を計測していただいた。
機械はケット。
検品は玄米。
つまり、
一番点数がでない状況。

これは無農薬の数値で77。
減農薬は75、こだわり74。

計測の後は、
しばし今年の米作りや来年以降の栽培の課題など、
いろいろと教えていただく。
60を越えてなお、
有機栽培への熱い情熱とビックリするくらいの行動力を持っている方に、
敬意を抱くとともに、
改めて米作りのエネルギーをたくさんいただきました。

数値はあくまでも数値。
お米の美味しさを物語る全てでは絶対にない。
私たちはそう思っている。
でも、
数値はあくまでも数値。
お米の美味しさを正直にあらわしているのも事実だ。

数値を恐れず、
数値にとらわれず、
来年も美味しいお米を作りたい。
そしてそれをお客様にお届けしたい。
そう改めて思った濱田ファームでした。

——————————-

●マルシェ・ジャポンに出店します!
12月19日(日曜日)@青山国連大学前 
減農薬コシヒカリ・こだわり栽培コシヒカリの300g&1.5kgの、
小袋と量り売り。
無農薬の米粉や米粉クッキーもあります♪
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

●お休みのお知らせ 
12月18日(土曜日)~12月20日(月曜日)
マルシェ・ジャポン出店のため、上記の期間お休みいたします。
この間にいただいたお米のご注文については、
休み明けの21日(火曜日)に返答させていただきたいと思います。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いたします。
なお定期配達・発送の分については、
休み期間中でもお米をお届けいたします。

———————————

平成22年産・新米の直売については、
こちらをご覧下さい。

最近のあれこれ、と、トキ

2010年12月15日 11:14 PM

ここ数日、
農作業の様子をほとんどお伝えできていませんでしたが、
農家なのでもちろん!
農作業やってます。

稲刈りが終わると、
つまり、
田んぼから稲がなくなると、
非常にしばしばもう落ち着いた?
と聞かれるのですが、
落ち着く様子はまだまだありません(笑)。

稲刈りの時ほど激務じゃなくなったというだけで、
いろんな事に追われてバタバタしています。
ではそのいろんな事とは・・・・?

1:秋起こし
これはようやく終了しました!
もう秋とは言えないくらい寒い、
というかいよいよ雪が降ってきておりますが、
何とか終了!

2:畦の草刈り
天気とにらめっこ状態で、
晴れ間を狙ってやろうとしているからか、
これは全然はかどらず。

3:ご挨拶
最近の忙しさの原因はこれかも。
毎日いろんな方とお会いするアポイントでギューギュー。
師匠に教えを請うたり、
取引先の方と新たな展開を睨んだり、
仲間とただただ飲みまくったり。
忙しいけれど、
でも人との出会いこそが、
人生でも農業でも大事。
これはおろそかにするべからず。

4:電話
平日のともまるの携帯の鳴り様ったら、
すごいものがある(と私は思う)。
いろんな人からいろんな用件で電話が入る。
その一つ一つに、
きちんと丁寧に応対するともまる。
えらいなぁと感心しちゃう。

5:マルシェ準備
前回に比べたら、
一度経験済みの準備なので楽、
かな。

最近トキのトキメキちゃんが、
またこの辺りに戻ってきました。
しばらく県内の西で暮していたみたいだけれど、
でもやっぱりここがいいでしょう!
ね?!

いろんな事の続き、
以下は全然進まず困ってるんだけれど・・・・。

6:農機具の掃除と整備
まずは乾燥機。
まだなんかい!
とつっこまれそうだけれど・・・・。
えぇ、
まだできてません・・・・。

7:大掃除
これはもうあきらめよっかな。
年明けてからやろっかな。
カナダでは大掃除は春だったしね。
いつでもいいのだ!

7:年賀状と寒中見舞いと冬休みのお知らせハガキ準備
これはマストでやらなくちゃいけない事!
年末と年始のご挨拶、
プラス、
1月に予定している冬休みのお知らせを、
年明けすぐにお客様にお届けできるようにしなくちゃ。

8:決算
あああぁぁぁぁ・・・・
これが一番のやっかい事か・・・。
ひとっつも!
えぇ、
声を大にして言っちゃいましょう!
ひとっつも!!
やってません。
どーしよー。

と、
慌てふためいてもどうしようもないので、
ひとつひとつ確実に、
そして丁寧に、
片付けていきたいとオモッテマス。

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●マルシェ・ジャポンに出店します!
12月19日(日曜日)@青山国連大学前 
減農薬コシヒカリ・こだわり栽培コシヒカリの300g&1.5kgの、
小袋と量り売り。
無農薬の米粉や米粉クッキーもあります♪
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

●お休みのお知らせ 
12月18日(土曜日)~12月20日(月曜日)
マルシェ・ジャポン出店のため、上記の期間お休みいたします。
この間にいただいたお米のご注文については、
休み明けの21日(火曜日)に返答させていただきたいと思います。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いたします。
なお定期配達・発送の分については、
休み期間中でもお米をお届けいたします。

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平成22年産・新米の直売については、
こちらをご覧下さい。

マルシェ・ジャポン再び出店!

2010年12月14日 10:29 PM

先日11月28日、
青山の国連大学前で初出店させていただいた、
マルシェ・ジャポン

その時の様子はこちら
あ~、やっぱり、
直接お客様とお話して、
我が家のお米に興味を持っていただいて、
そして納得して買っていただけるマーケットって、
いい!いいーっ!
と気をよくしまして、
またまた出店しちゃいます!

日時:12月19日(日曜日)10:00-16:00
場所:青山国連大学前
入場無料

マルシェは雨天決行ですが、
雨の場合は濱田ファームは出店していない可能性があります。
事前にこのブログで出店状況をご確認ください。
天気予報は晴れなので、
たぶん大丈夫だと思うのですが~。

こだわり栽培と減農薬のコシヒカリ、
量り売りと小袋の販売をします★
+前回好評だった、
焼き菓子工房n*cafeさんの米粉クッキーも!
我が家の無農薬コシヒカリの米粉と、
国産菜種油やメープルシロップ、アルミフリーのBPなど、
体に優しい材料で丁寧に焼き上げられたクッキーです。
どうぞお楽しみに~。
+その米粉。

今回はこんなちらしも用意してみた。
量り売りは、
お買い求めやすさが好評だったけれど、
その後の注文になかなかつながっていないのが課題だったので。
量り売りでうちのお米を気に入ってもらえたら、
まとまった量のお米を気軽に簡単に注文してもらいたいなとの思い。

このちらしと注文用紙とで、
少しでもリピーターの方が増えたらうれしいな♪

そして、
前回もたくさんのお客様や友人・知人の方に、
マルシェまで足を運んでいただきました。
改めて、ありがとうございました!
今回は師走の時期という事で、
お忙しい日々かと思いますが、
お時間があれば是非遊びにきてくださいね!
お会いできる事を楽しみにしています!

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平成22年産・新米の直売については、
こちらをご覧下さい。

冬野菜、ぞくぞく・・・・。

2010年12月13日 10:35 PM

我が家は一応(?)農家ですが、
恥ずかしながらお野菜はもう、
本当に家庭菜園の域を出ていません・・・。
販売なんてもってのほか!
ただただ家で消費するのみです。

家庭菜園を一度でもした事があれば、
容易に理解していただけると思うのですが、
家で作ったお野菜って、
不恰好だけれど何と美味しいこと!
取りたての(この時期なら)大根の、
何とみずみずしいこと!

よく都会のレストランで、
こだわり新鮮野菜を売り物にしていたりしますが、
あれはあれでもちろん美味しいと思うけれど、
でも新鮮さなら家庭菜園がやっぱりイチバン!

ただし。
少量の品目が、
これでもかーと取れるので、
ずーっとずーっとずーーーっと、
同じ野菜が食卓に上ることになります(笑)。
それが家庭菜園の辛いところ。

夏は夏で、
もうトマトもキュウリもピーマンも食べたくない!
と悲鳴をあげていますが、
冬は冬で、
もう大根もカブも白菜も食べたくない!
と悲鳴をあげることになります。

でも不思議なもので、
夏は大根やカブは食べたくないし、
冬はトマトやキュウリは食べたくない。
体がちゃんと、
夏は体を冷やしてくれる食べ物を求め、
冬は体を温めてくれる食べ物を求める。

今はスーパーで、
いつでも何でも手に入る便利な時代になっていますが、
家庭菜園を一度でも体験すると、
体がきちんと、
その時々の旬の野菜を欲するようになる気がします。

あぅ、
でもそろそろ、
大根をもてあましてきた我が家。
もうレパートリーも底をつく・・・・。

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平成22年産・新米の直売については、
こちらをご覧下さい。

餅つき大会@保育園

2010年12月12日 2:30 PM

実は今、
黒部の若め(笑)の米農家の集団が、
きちんとした団体になろうとしている最中です。

これまでは単なる、
仲の良い飲み仲間の集団でした。
でもいつの頃からか、
ただ毎回飲んでいるだけでは、
ちょっとつまらないし物足りない。
何の実りもないなという意識が芽生えてきて、
去年あたりからは飲む前に、
テーマを決めてそれについて語り合うという時間を設けるようになりました。

例えば田植え。
米農家ならではでしょう・・・・(笑)?
今さら田植えなんて!
と思うかもしれませんが、
これがまー、あーた!
田植えの仕方もそれぞれの農家によって全然違う!
苗の運搬方法から始まって、
田植え機そのものの運転方法まで、
千差万別。

そのノウハウを、
みんなの前で発表すれば、
あいつ、あんな効率的なやり方をしてる、
それはマネさしてもらおう!
とか、
それはダメだろうとダメだしが出たり。

門外不出の一子相伝の企業秘密なんて、
ここではナシナシ!
皆で少しでも良い方法と良い栽培技術とを共有して、
黒部の米作りを盛り上げていこうぜー、
という団体へとちょっぴり成長したわけです。
まっ、
そのあとは相変わらずの飲み会が延々続くんですが・・・・。

そしてこの冬、
その集団がさらにもう1ステップして、
市からも正式に農業団体として認められる方向になりました。
それについてはまた改めて今度、
お伝えしたいと思います★

前置きが長くなりましたが、
その集団の中心的な人物、
ま、
言ってみれば飲むぞーと召集をかけるヤツなわけですが、
何故かそいつが大の餅つき大会好き(笑)。
なかなかいないですね、
そんなヤツ。

去年も内輪で餅つき大会が催されましたが、
今年はそれだけでは物足りなかったようで、
どこかの保育園でやりたい!
と半ば強引にとある保育園に乗り込んできました!

というわけで、
飲み仲間のともまるもそれ以外の輩も、
よくわからないけれど何故か園児の前で、
張り切って餅つき!
しかも消防団のはっぴ付き。
衣装も用意されていました(笑)。

ちょっと前までは、
どの家でもこうして杵と臼で餅をついていたはずですが、
それがいつの頃からか、
餅つき機が餅をついてくれるようになり、
さらにはスーパーで真空の餅を買うようになりました。

便利なんだけれど、
でもやっぱりこの時期こうして、
杵と臼で餅をつくのは楽しいし、
何より子供達が喜びます!

おじちゃんたちはちょっと腰が痛かったけれど、
その喜ぶ笑顔が見れて、
とってもうれしかったようです。

さて我が家ではこの後、
2回も餅つき大会がひかえています!
1回は母屋で。
これは機械で簡単に。
あともう1回は、
やっぱりこの餅つき大会好きのヤツの号令で、
黒部の米農家とその家族総勢30人近くが集合して、
文字通りの大餅つき大会となりそうです!

私も小豆を炊いたり、
大豆をひいて黄粉を用意したり(こってるでしょう?!)、
うちのもち米を使う予定だから精米したりと、
準備がいろいろありそうで張り切っています!

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平成22年産・新米の直売については、
こちらをご覧下さい。