さぁ!
いよいよ!!
春作業の2本柱、
のうちの1本、
育苗が始まりました!!!
(ちなみにもう1本は田んぼでのトラクター作業ね★)
育苗(いくびょう)とは、
文字通り稲の苗を育てる事。
田植えの時に必要なあの苗、
まさかまさか突然ひょこっと現れるわけでも何でもなく、
田植えにあわせて、
時間と手間をかけて誰かが育てているものなんです。
かなり長い期間かかるし(うちの場合で2カ月弱)、
苗を育てるのは神経も使います。
そして何より、
播種機やビニールハウスなどなどの農機具や施設が必要、
つまりお金がかかる。
ので最近は、
小さい農家さんや兼業農家の方は、
苗を育てる事はしていないようです。
ではどうしているかというと、
大きい農家さんに苗を育ててもらって、
それを買うんですね~。
うちは、
決して大きな農家ではありませんが、
もちろん自分の家で苗を育てますし、
他の農家さんへの販売用の苗も作っています。
その、
育苗の様子をこれから2か月近くかけて、
じっくり&しっかりお伝えしていきますよ~。
育苗の行程は、
以下の通り。
1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理
今日は、
最初の1:選別の様子をお伝えします!
選別作業の全景。
軽トラに選別機、
大きなコンテナがいくつか、
と、
けっこう広いスペースが必要です。
選別には、
塩水を使う塩水選という方法がよく知られていますが、
うちは全く違う方法で。
そもそも、
選別そのものをしていない農家さんも多いようで、
うちも、
おまじない的な意味合いでやってます( ̄▽ ̄)/
これが選別機。
レトロで良い感じ。
私、
ちーっとも農機具には興味ないんですが、
レトロな農機具には微妙に萌え~となってしまいます。
これは、
ライスグレーダーという機械で、
先輩農家さんからお借りしたもの。
得意のMHKです♪
種籾を投入口に入れると、
あとは勝手に未熟な種籾をふるい落としてくれて、
いい種籾だけを選別してくれるという代物。
注:MHK
M=もらう
H=ひろう
K=かりる
こちらが種。
正式名称は種籾。
種用に、
厳格な基準にのっとって栽培されたもの。
なので、
証明書やら保証票やらが入っていて、
ちょっぴりものものしい雰囲気。
富山県は、
全国一の種籾の産地。
富山県の種籾が全国に出荷されているそうです!
濱田ファームの種籾は、
地元黒部の種籾。
なので、
正真正銘(?)の黒部のお米です。
ま、
種といっても皮をむいて精米すれば、
普通に食べられるお米です。
この、
お米1粒が種として芽を出し、
苗に成長して田んぼに植えられ、
夏には花を咲かせ秋には実となり、
最終的には1500粒のお米になるんですね~。
生命の神秘。
スゴイです!
選別の様子。
(左)投入口に種籾を入れると、
未熟な種はふるい落とされ、
(右)良い種だけが出てくる仕組み。
選別された籾はこの後、
2:小分けの行程へ。
その様子はまた、
明日(か、明後日・・・)にお伝えします!