自分にモノを作ったり見極めるセンスには自信がありませんが、
そういうセンスを持った人をかぎわけるセンスには自信がある、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの嫁、
濱田律子です。
こんにちは!
ま、
つまりは一言で言い表せば、
ザ・他人任せ・・・(笑)?
例えば、
濱田ファームの直売スペースはよく、
カフェみたい~♪
素敵ですね~!
と言われたりしますが、
これには私たちのセンスは何一つ入っていません。
全てお任せ。
好きなように作ってね♡
と業者さんに丸投げです。
だから、
うわー、外壁がミノ虫仕様になってるー!
うぉー、ドアは青に塗られてるー!!
と、
驚きの連続だったわけです。
ある意味ワクワクする工事期間でした。
でもね、
それがオロオロする工事期間だったりすると、
それはもう最低ですよね。
当たり前ですが。
だからこそ、
丸投げするんだから、
業者さん選びだけは真剣です。
ま、
書くほど真剣だったわけではありませんが(笑)、
でもこの業者さんなら!
という絶対的な信用があったので、
好きなように作ってもらいました。
この、
業者さんを選ぶというのが、
言ってみれば私たちのセンスなのかもしれません。
今日は、
すごい前置きが長くて恐縮なんですが、
このまま勢いでタイプ打ちまくる可能性大です!
先に謝っておきます!!
先日、
フラフラ~っと富山のオサレなお店の中をウロウロ彷徨っていたら、
上のチラシが目にとまりました。
農林水産業は今!
六次産業化をデザインでバックアップ!!
というタイトルに、
これはもー、
農家がいかなくてどうする?!
と、
よく読みもせずに行く事決定。
裏面を見ると、
富山出身の有名雑誌の編集長の方や、
富山を代表するデザイナーさんの名前、
しかもその方のお一人は知っている方だっただけに、
すごくワクワクして当日を迎えました。
ら。
入ってみてビックリ。
何とこのセミナーは、
富山デザイン協会主催のデザイナーさん達のセミナーだったんですね。
事前に気づけよ!
って感じですが(笑)、
あまりにも場違いなので私、
思わず退出しようかと思いましたことよ、
おほほほ~。
で、
でもですね!
タイトルがタイトルですからね!!
「農林水産業は今」
なんて言われちゃったら、
農林水産業界に身を置く(置いてるかしらん)私としても、
だまっていられません。
好き勝手に語られてたまるかー!
なんちゃって。
そんなつもりで行ったわけではもちろんなく、
はたしてデザイン業界はどんな風に、
ちょっと野暮ったい?遅れてる?アンテナ折れまくり?の、
あっ、
私っては今日はちょっと毒舌ですかー?!
普段は猫かぶっているのに、
今日はしっぽがとぐろをまいてますわー(意味不明)、
はははー。
まぁそんな業界をどうバックアップしようとしてくれているのか、
もー、
そりゃー、
興味深々だったわけです。
それにしてもこのセミナー、
もっと主役(?)主題(??)の農林水産業の方々がいても、
いいんじゃないかと思うんですが、
何で農協さんとか役場の農林水産課とか振興センターとか、
そういう方々がいらっしゃらないのかしらん。
デザイン協会の方から各団体に声をかけたとも聞いていますが、
いまいち反応がなかったようで・・・。
ちょっと残念でした。
県内デザイナーさん達の、
パッケージやパンフレットなどの展示品。
さすがです!
かわいい!ステキ!!
と、
目で見ただけで訴えかけてきてくれます。
私自身、
お土産なんかを選ぶ時の基準は、
産地や材料などの中身はもちろんですが、
パッケージを非常に重要視しています。
これはもう、
好みの世界だとは思いますが、
パケ買いはよくするタイプです。
でも今回、
デザイナーさん達の話を聞いていると、
ただ単に商品の良さをアピールしたいというわけではなくて、
その商品を通して、
生産されている場所だったり生産者の人柄も伝えたいという気持ちがあったり、
お客さんがそこへ来て欲しいと思えるようなパッケージを心がけているという事だったりと、
プロの方々の仕事に対する熱い思いを聞けて、
いち生産者としてもうれしい気持ちになりました。
なんかほら、
デザイナーという肩書だけで、
私たち一次産業にいるモノはビクビクしたりしませんか(笑)?
オサレそー。
怖そー。
偉そー。
知らない業界だけについ、
知らないくせに高い高い壁を築きがちです。
でも実際は、
全く(たぶん・笑)そんな事はなくて、
上に書いたように、
この商品を通じてその商品を作った生産者や店、地域の事を、
多くの方に伝えたい。
そういう風に思っていただけているんだなぁと感じました。
今回のセミナーで発表されていたデザイナーのハヤシさん曰く、
デザインとは美しいパッケージを作ることではなく、
伝える力、伝え方だと。
そうか!
そうだったのか!!
と、
目からウロコがポロリンと落ちまくりました。
私たちはこれまで、
米袋もちらしも米粉もクッキーもどれもこれも、
パッケージは自分達自身で適当に、
でも、
素人ながら試行錯誤して作ってきました。
でも、
「伝える力、伝え方」なんて事は考えずに、
ただ見た目だけを考えていました。
これがつまりは、
素人とプロの方との差なんでしょうねぇ。
勉強になりました!
これがわかっただけでも、
今回のセミナーに場違いながらも参加して良かったなぁ、
と思いました!
お!うちの専属デザイナーの作品
右の干物のパッケージデザインは、
うちの専属デザイナーさんの作品ですわ。
この前も富山のデザイン展に行ってきました。
薬売りの歴史の中からこういうラベルやパッケージ
デザインが得意な土地柄のようです。
デザイン、、もっと良ければ商品も売れると思います。
日々、そんなどうしたら売れるかと言うことばかり考えています(* ̄▽ ̄*)
でも濱田ファームのセンスは、秀逸ですよ(o^-‘)b
こーよーさん
そうなのです、
林さんち専属デザイナーのハヤシさんなのです!
ハヤシさんにもは私たちの事をずっと覚えていただいていたみたいで、
つい先日フェイスブックでもお友達になりました(^^♪
デザインが良ければ商品が売れるのは、
やはりデザインがその商品を雄弁に語るからなんでしょうね~。
そういう意味ではうちはやっぱり素人なのですが、
今回のセミナーは今後の参考になりました!
参加ありがとうございました
濱田さん、ありがとうございます~。
呼びかけたわけでもないのに、反応してもらって感激です。
このセミナーはデザイナー向けのセミナーではなく、まさしく
農林水産業に従事して、しかも販売など、外にむけて発信している
方々に参考になれば、というものだったのです。
たしかにデザイナー関係者が多かったのはそれはつまり
参加者の少なさについつい、知人にお願いしてきてもらった結果です。
農林水産業従事者によびかけるのにまさか、チラシをオサレなお店に
置いてそれに食いついてもえらえるとは!実に興味深い反応。
本当に「デザインとは美しいパッケージをつくる」ことではありません。
結果としてそうなったとしても、私たちの仕事は「伝えること」なんです。
生産者の方の気持ちを、外部に伝えるお手伝い。
だから、打ち合わせ、取材が仕事の8割だとも言えます。
そして自力で自社のPRをしている濱田さん、実は最も理想的です。
自社のPRポイントが一番、わかっているのは自分ですから。
しかし実は自社のPRポイントを一番、わかってないのは自分、
ということもあるのですけど。いいとこを自分でわかってない!
もったいない、おしい。
わかっていても手段がわからない!
そういう時にお手伝いしてます。
セミナーへの参加、重ねて御礼もうしあげます。
聴講御礼
TOYAMAデザイン・セミナーへのご参加、誠にありがとうございました。
濱田さんはじめ農林水産業に実際に従事しておられる方、食品製造業の方、某自治体観光戦略課さんなど少数でも熱心な聴講者に恵まれ、本セミナーは有意義なものになりました。
ハヤシデザインさん
ハヤシさん、
こちらこそ有意義なセミナーをありがとうございました!
今回のこの記事はとても反響が大きくて、
フェイスブックページでもたくさんのコメントをいただきました。
多くの農家仲間が知っていたら参加したかった!と言っていましたよ。
また次回こういうセミナーがあるようでしたら、私が張り切って宣伝隊長になります!
ハヤシさんはじめ今回お話しをお伺いした方は皆さん、
生産者側に寄り添ってデザインを考えていただいているんだなぁと、
うれしい気持ちになりました。
自分のPRポイントをわかっているのは自分、でも実は一番わかっていないのも自分、
という言葉にすごく納得。
私たちもつい自分よがりになりがちだと思うんですが、
外から客観的に見てもらう事はすごく重要だと思います。
今回のこのセミナーを通して、
セミナーはもちろん為になったんですが、
こうしてハヤシさんとまた交流できて、
そしていろんなやりとりをさせていただいて、
そういう意味でも本当に良かったなぁと思いました。
ありがとうございました!
㈳富山県デザイン協会事務局さん
こちらこそ、
とても興味深い内容のセミナーに参加する事ができて、
感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました!
今回このブログでセミナーの内容を記事にしたところ、
農家仲間から多くの反響がよせられました。
皆とにかくこのセミナーを知っていたら、
是非参加したかったという事でした。
また次回があるようでしたら、
多くの農家に知ってもらえたらと思っています。
重ねて、
ありがとうございました!