こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。
昨日は肌寒い雨、
今日は暖かい晴れ、
そして明日はまた雨、
さらに週末は27℃近くまで上がる予報とかで、
こころも身体も天気についていけない日々です。
でも逆に、
ついていこうとせず、
天気予報を見ないくらいの無頓着な方がいいのかもしれません。
とはいえ、
農作業は天気に大きく左右されたりするので、
実際には無頓着どころか、
常に携帯のアプリで天気予報や気温を確認しています。
特に、
育苗(いくびょう:稲の苗を育てる作業)ではこの先、
ビニールハウスの中での苗の管理が待っていますが、
これには絶対に天気の確認が怠れません。
天気だけでなく、
日差しの強さや風の向き・強さにも常に注意を払う必要があります。
今はまだその前段階、
種籾(たねもみ=稲の種)を消毒して水に浸しているところ。
1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理
上記の育苗の工程の、
3と4のところで、
まだまだこの先長い道のりが待ち構えています!
今日は、
まだお伝えしていなかった3:消毒について、
詳しくご紹介していきましょう。
消毒には、
農薬で消毒する方法と温湯で消毒する方法と、
2種類あります。
濱田ファームでは、
他の農家さんへ販売する苗については、
奨励されている農薬で消毒しますが、
直売用のお米の苗は、
農薬を使わずに温湯でしています。
今日はまずは、
温湯消毒の方からご紹介していきましょう。
特に難しい説明は必要ないんですが(笑)、
ご覧のとおり、
種籾を温湯にドボンとつけるだけ。
以上です(笑)!
とはいえ、
時間をきっちり守らないと、
種が茹で上がっちゃうので注意はもちろん必要。
コシヒカリの場合は、
60℃という結構アッチアチのお湯に10分。
これが、
コシヒカリにとって、
茹で上がる事もなく、
しっかりと消毒してくれる温度と時間なのです。
時間はタイマーで何とかなりますが、
何ともならないのがお湯の温度。
何度も何度も冷たい種もみを浸すので、
お湯を一定の温度に保つのはなかなか至難の業。
でも上の写真のような、
温湯消毒をする為の専用の農機具があれば問題なし!
温芽(ゆめ)工房という、
農機具にありがちな名前がついていますが、
名前とは裏腹に、
しっかり働いてくれるんです!
問題があるとすれば、
この時期にこの1回だけしか使わないのに、
価格がもんのすごく高いという事でしょうか・・・。
というわけで、
MHKがモットーの我が家は、
これをKして対応しています。
※MHKとは、
M:もらう
H:ひろう
K:かりる
の事。
ともまるはMHK友の会の会長です。
ちなみに仮想の会です。
10分たったら、
お湯から種もみを取り出して、
今度は冷たいお水の中へチャプン。
軽くモミモミして、
中の種籾までしっかりと冷やします。
そしてそのまま、
4:浸種の工程へ。
その様子はまた後日お伝えしますね★