富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

種籾の浸種

2015年4月3日 3:02 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

今日の黒部は、
朝から暴風が吹き荒れてましたー。
ビニールハウスが壊れないかどうかヒヤヒヤしたくらい。

今は、
風は収まり雨がシトシト降っています。

さて、
お伝えしている育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の行程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

も、
今は4:の浸種のところまで来ています。
浸種(しんしゅ)、
つまり種を水にひたす作業。

浸種には大量の水を使うので、
毎朝、朝食前に水をくみに行くのが、
最近の日課。

水は、
自噴している井戸水からくみ上げています。

この辺りは、
いたる所から水がコンコンと湧き出てくる水の豊富なエリア。
北アルプスからの雪解け水が、
黒部川扇状地の地下を巡り巡って、
ちょうどこの辺りで湧いてくるんです。

濱田ファームでは、
ビニールハウスの脇に1つ、
そして作業所内に2つ、
井戸を備えています。

作業所の井戸はちょっと水量が少ないので、
浸種用の水はいつもハウス脇の井戸からくみ上げています。

濱田ファームのお米は、
育苗期間中は全て!
このミネラルたっぷりの自噴水を使っています!!

浸種で使う水はもちろん、
苗に与える水も、
ぜ~んぶ自噴水!!

さっ、
たっぷりお水が入りましたよ~。

この日は、
ビニールハウス周辺、
田んぼ一面が濃い霧に覆われていて、
それはそれは幻想的でした。

作業所に戻ってきて、
種籾を水に浸します。

こうして水に浸して、
積算温度(水温×日数)が100℃くらいになるまで、
だいたい1週間くらいでしょうか。

自噴水は、
冬でも夏でも水温はだいたい13℃くらい。

種を水に浸して、
種籾にしっかり吸水させると、
発芽のための生理活性がそろうんだそうです。

さて、
そろそろ5:催芽です!

コメント

6 Responses to 種籾の浸種

  1. 滝沢 より:

    浸種
    はじめまして。毎年濱田さんのを参考に長野で水稲やっています。浸種ですが、外での浸種ですよね?夜間(特に冷え込む日)や雨の日もそのままですか?水温は下がっても大丈夫なのでしょうか?先日雪降りました(汗)遅霜や気温もマイナスになります。なのでタオルケット毛布類をかけていますが、やらなくても大丈夫なものですかね?と言うのも、今まで催芽器でやっていたのですが、病気が酷くて(汗)今年は、同じく外での溜め水で浸種中です。お忙しくお疲れのところ恐縮ですが、ど素人なもので教えて頂けたらと思います。

  2. ともまる より:

    滝沢さんへ
    はじめまして。
    浸種についてのご質問ありがとうございます。
    浸種は400から500リットルの水桶に井戸水を溜めて、屋外でやっております。
    気温が高ければそのまま屋外に放置ですが、
    寒い日は念のため、倉庫内に入れます。

    この地方(黒部市周辺)の指導では、水温は10から15℃の間で積算温度100℃を目処に管理し、水温が10℃未満の場合は積算温度に数えない事になっています。

    水温を維持する方法は、あまり良いアイデアを持ち合わせておりません。
    我が家の井戸水の水温は13℃くらいですし、平野部のため外気温もそれほど低くならないので、それなりに水温は保ってくれているようです。
    私の乏しい経験からですが、毎日水を入れ替えれば、病気や発芽障害はほぼ防止できるように思います。

  3. 滝沢 より:

    ともまるさんへ
    ご返答ありがとうございます。
    入れるのですね。こちらは今まで屋内でやっていて、今回初日が予定外の雪だったので屋内に置いてました。でも、夜中には8度位まで下がり保温しました。
    量が少ないので夜は直ぐ下がってしまいます(汗)

    毎日替えれば良いと言う事は、下がる事に関しては問題はないんですね。10度を下回ると発芽率がどうのと聞いたもので。どうされているのかなと思いました。

    浸種時、循環させるのが病気を助長させるとも聞いたもので、今回やってみました。
    毎日入れ替えでやってみます。
    有難う御座いました。また、質問する事がありましたら宜しくお願い致します。

  4. ともまる より:

    滝沢さんへ
    水温が低かったり、外気温が低い地域では、おそらく違う浸種のやり方があるように思います。
    地域のJAや農林振興センターで聞けば教えてくれると思いますよ~。
    浸種の水の入替えや種籾袋の移動などは大変ですが、さぼると発芽率に影響しますので、できるだけ真面目に指導通りにやるようにしてます。
    お互いに忙しい時期ですが、無理せず頑張って行きましょう!

  5. 滝沢 より:

    ともまるさんへ
    JAでも聞いたりはしましたが、詳しく教えてもらえなくて、知り合いの農家さんに聞いても、今回のやり方(溜め水)で、寒い日は毛布類をグルグル巻きで対応しているようでした。
    なので真似てやってみました(笑)
    催芽は温泉に浸けてやっているそうです。

    ちなにみ、水温が10度以下が1日続きそうな日、お湯を足して水温を上げて保温するのはまずいですかね?
    播種日がずれ込むのを少しでも避けたいので。今日、1日中9.9度位でいきそうだったもので、思わずお湯を足して保温しました💦

    農家さんそれぞれでやり方も違い、長野県は農家さん任せなところが有る様です。
    植えてしまえば何とかなるのですがね(笑)
    それまでが落ち着かなくて。

    農林振興センター、はじめて知りました。調べて問い合わせてみようと思います。

    ネットを見てますと、他県ではJAなり、普及委員等今年度の対策やら、育苗方法など資料がありますが、長野県は見当たりません。今年は休眠が深い、例年並みなどの情報もありません。
    なので他県で農業されている方が羨ましく思っております。
    お気遣いありがとうございます。頑張って行きましょう!

  6. ともまる より:

    滝沢さんへ
    水温保つのにお湯を足すのも良いかもしれません。
    その時、水温は桶全体で均一になるようにした方が良いと思います。
    水温が高すぎたり、水入替えを怠っていたりして、
    種籾から異臭(甘ったるく腐ったような匂い)がするようだと良くないと思います。

    催芽は催芽機で水温30℃14時間程度で行っています。
    ハト胸を見逃さないように催芽時間には気をつかいますね。

    JAがあてにならないとなると、農家同士の連携が大事になりますよね。
    こちらでも実際の作業手順やちょっとしたコツみたいなものは各農家が持っているノウハウなので、お友達になって聞くしかありません。
    農家は頑固ですが、気が優しい人が多いので、ちゃんと真面目に聞けば案外教えてくれるものですよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。