怒涛の10月でした。
毎日たくさんの方から、
新米のご注文・お問い合わせをいただき、
黒部市内はもちろん、
新米を心待ちにされていた全国の皆さまへ、
ひたすらお届けする作業に追われていました。
イベントも全部で4つ参加!
いつもの東京でのマルシェ・ファーマーズマーケットから、
初めて出店した富山市内のマルシェ、
さらには、
お米の炊き方をお伝えするワークショップもさせていただきました。
農作業もまだまだ忙しく、
稲刈りが終わったらすぐに籾殻(もみがら)堆肥の仕込み、
田んぼの秋起こし、
そして草刈り。
プライベートでも、
娘の学校行事やピアノコンクールの準備に加えて、
BBQにハロウィンにと遊びも盛りだくさんでした。
全力疾走していたら、
あっという間に11月に。
そして気づいたら、
ブログの更新が久しく止まってしまっていました・・・。
こんにちは!
無農薬・減農薬でお米を作り、
直売・通販を通してお客様との交流を楽しんでいる、
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。
このブログは、
濱田ファームのお客様や、
濱田ファームに興味をもっていただいている方へ向けて、
田植えや稲刈りだけではない日々の米作りの様子を、
日本一わかりやすく!
を心がけて書いています。
申し遅れました、私、
このブログ「タンボマスターへの裏道」の書き手、
濱田律子です。
11月からは心を入れ替えて(あくまでも予定・笑)、
ブログの更新に励みたいと思います!
まずは、
話は1か月以上さかのぼりまして(汗)、
新米をお届けする前の段階の、
農産物検査の様子から。
お米は日本人の主食という事もあり、
いろんな事が決められている世界なんですが、
農産物検査を受けないと、
28年産の新米ですよー!
とか、
富山県黒部市のお米ですよー!!
とか、
コシヒカリですよー!!!
と表示ができません。
なので、
稲刈りが終わって、
乾燥調製が終わったら、
新米をお届けする前に必ず、
この検査を受けます。
農産物検査は、
検査場登録された場所で、
農産物検査員が行います。
実は、
濱田ファームは検査場登録しておりまして、
私・濱田律子は農産物検査員なのですー。
数年前、
まだ小さかった娘を保育所に朝から晩まで預けて、
必死に受講、
数か月かけて取得した資格です。
あっ、
この資格についてのお問い合わせは、
先にすみませんと謝っちゃいますが、
最寄りの農政事務所やJAさんまでお願いいたします。
毎年けっこうな数の問い合わせメールをいただきます。
資格取るの難しいですか?
受講期間はどれくらい?
1日何時間ですか?
いくらですか?
などなど。
非常に答えるのに窮する問い合わせなのです。
ゴメンナサイ。
さて検査の様子です!
この農産物検査、
世間的には1等・2等などの等級を格付けする等級検査と思われがちです。
確かにお米の品位も大事ですが、
それだけではなく、
銘柄や量目・荷造り及び包装も検査します。
銘柄はコシヒカリとかミルキークイーンなど、
お米の品種の事。
検査できる銘柄も都道府県ごとにきっちり決まっております!
量目は重さの事。
荷造り及び包装は米の袋やフレコンの事。
それらを確認した上で、
品位を見ます。
というわけで、
お米を抽出~。
穀刺しという棒で、
米袋にブスッ!
どうです、
この私の真剣な顔!
やる時はやりますよ!?
決められた抽出量のお米を、
こんな入れ物に入れていきます。
か弱い私には、
ブスッと刺すのも重労働なら、
重い入れ物を抱えるのも辛かったりします。
あっ、
皆さんからご心配のお言葉をよくいただくんですが、
ブスッと刺した穴からお米は確かにポロポロとこぼれます。
なので、
こんなシールでペタリとふさぎます。
ポロポロ落ちたお米はちょっともったいないんですが、
見ないふり。
落ちた分だけ少し重さが減りますが、
最初から余分にお米は入っているので(その重さも決まっています!)大丈夫。
さて抽出したお米。
まずは水分計で水分量をチェック!
水分が多いとすごーく美味しいんですが、
保管には向きません。
水分量もきっちり決められていて、
それよりも高すぎても低すぎてもいけません。
さらにカルトンというお皿にとって、
目視で格付け。
簡単に説明すると、
いい粒が70%以上であれば1等となります。
見た目での格付けなので、
お米の味とはほとんど関係ありませんが、
農協さんや卸業者さんに買い取っていただく際には、
この等級が買い取り価格に影響します。
種類・銘柄・量目・荷造り及び包装・品位の検査が終わったら、
それを証明するハンコを押していきます。
因みに今年・平成28年産のお米の等級は、
全て二重丸。
つまり1等でした。
等級を表すハンコは、
1等の二重丸以外にもいろいろあります。
この検査が終わって、
ようやく新米の出荷ができるというわけ。
ここまでくると、
少しホッとする事ができます。
さて、
皆さまのお手元にも新米は届きましたでしょうか。
多くの方から今年の新米の感想が届いているので、
こちらもまた改めてご紹介したいと思います!
以上、
農産物検査の詳細レポートでした!
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黒部の専業米農家・濱田ファーム
富山県黒部市で、
他の誰でもない濱田智和が作った無農薬・減農薬のお米を、
直売・通販でお届けしています。
●HP タンボマスターへの道
●新米のご注文についてはこちらをどうぞ。
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