富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

詳細レポート!これが農産物検査だ!!

2017年9月28日 4:49 PM

昨日は半袖でちょうど良かったのに、
今日は上着を着ても寒いくらい。

山の上はもうすっかり紅葉の季節を迎えているようですが、
(富山県民の誇りである立山は、今が見ごろ)
少しづつ秋が深まっている気配を感じています。

こんにちは!
無農薬・減農薬でお米を作り、
直売・通販を通してお客様との交流を楽しんでいる、
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

このブログは、
濱田ファームのお客様や、
濱田ファームに興味をもっていただいている方へ向けて、
田植えや稲刈りだけではない日々の米作りの様子を、
日本一わかりやすく!
を心がけて書いています。

そして、
まいにち食べるお米の事をもっともっと知ってもらえたら、
よりお米を美味しく食べてもらえるのでは?
笑顔になってもらえるのでは??
そういう気持ちでいます。

申し遅れました、私、
このブログ「タンボマスターへの裏道」の書き手、
濱田律子です。

あっ、
どうぞ逃げないで!

決してこれでブスっと!
ブスブスブスッと!!
刺したりしませんからっ!!!

あっ、
言い忘れてました、、
わたくし、
これでも農産物検査員なんです。

数年前にこの資格を取得しました。
よくわからないまま1等2等など格付けされるのに疑問を感じ、
検査そのものを知りたい、
もっとお米の世界を勉強したい、
そういう思いからです。

決して決して、
この穀刺(こくさし)でブスッと刺しまくりたいという、
そんな不純な動機からではありません(笑)。

稲刈りが終わって、
まだまだ乾燥調製作業は残っていますが、
新米お届けの期限がもうギリギリなので、
とりあえず今あるだけのお米の農産物検査をしました!

農産物検査、
それは、
泣く子も黙る(?)いわゆる等級検査の事。

お米を外観から判断して、
1等や2等など格付けする検査として知られていますが、
実際にはそれだけでなく、
量目(重さ)
荷造り及び包装(米袋やフレコン)、
水分含有率
被害粒の混入率・形質・などのお米の質
を検査します。

その上で、
産年(今年だったら29年産)
産地
銘柄(コシヒカリなど)を証明する事、
それが農産物検査です。

つまり、
この検査を受けないと、
29年産の富山県のコシヒカリです!
って表示できないのです。

お米はどれだけ消費量が減ったとしても、
やっぱり日本人の主食。
食料を管理する意味で、
法律でいろいろ厳しく規制されているんですよ~。

というわけで、
まずは勢いよくブスブスと米袋に刺しまくります!

この、
穀刺という特殊な棒で、
袋の中のお米を抽出するんです。

よくテレビで見る光景ですが、
やってみると思いのほか力仕事。

か弱い私、
すぐに疲れちゃいます♪

刺した穀刺を引き抜くと、
あらまー、不思議!
玄米が出てきます!!

袋に穴があくので、
そこからお米がポロポロ落ちてきますが、

シールでペタリ。

お米を抽出する分、
ポロポロとお米がこぼれる分を心配される方もいらっしゃいますが、
もともと袋に入っているお米の量は、
表示されている重さよりも重いので(その重さも法律で定められています)、
大丈夫です!
ご安心ください!!

抽出した玄米。

適当に抽出しているわけではなくて、
何袋検査するなら何袋から抽出する等、
これまたしっかり決められています。

お米って、
お野菜や果物のように自由に袋詰めしたり、
品種を表示したりもできないし、
そもそも作付けするにも申告が必要だったりと、
いろんな縛りがあるちょっと特殊な世界。

この、
農産物検査がその最たるものかもしれません。

いち農家でこの検査資格を持っているのは、
うちみたいな小さな農家では非常に珍しいようです。

さて等級判断。

決められた量の玄米を、
カルトンというお皿に入れて、
目視でパッ!と、
1等2等(3等とか等外という等級もあります)と判断していきます。

つまり、
人の目の力が問われる検査だったりします。

整粒(ざっくり書くときれいな粒)の割合や、
虫に食われた斑点米、
籾(もみ)や草の種などが紛れていないか、
などなどから、
うん、これは大丈夫1等と判断。

これは微妙かも、
もしかして2等・・・?
となると1粒1粒(!)ピンセットで、
これはいい粒、これは悪い粒とチェックする場合もあります。

あとは水分を量ったり。
通常だと水分量は15%前後でしょうか。

16%くらいあれば、
そりゃもー、
みずみずしくて美味しい新米になるんですが、
それだと保管には向きません。

保管中にカビでも生えてきたら大変なので、
どこまで乾燥させるかは非常に重要です。

重さもしっかり量ります!

こういう時は、
昔ながらの台秤で。

これも毎年しっかり検査を受けて、
認定を受けた秤です。

等級が確定したら、
米袋にペタペタとハンコ押し。

等級を判断するハンコたち。
三角とか×とか外マークのハンコは、
何かちょっとイヤな気分・・・(笑)?

二重丸のハンコをペタリ。
つまり1等です!

基本的に等級は食味に関係ありませんが、
農協などの業者さんに出荷する場合は、
この等級によって価格が変動するので、
農家にとっては重要だったりします。

でも、
我が家のようにほぼ全量を個人のお客様へ直売している場合は、
等級以上に、
産年・産地・銘柄の証明が大きいのです!

というわけで、
ようやくこれで、
29年産・黒部のコシヒカリやミルキークイーンを、
皆様へお届けできる準備が整いました!

既に10月5日くらいまでの出荷は、
予約でいっぱいいっぱいとなっております。
もし余裕があるようでしたら、
6日以降の出荷にしていただけると助かります!

どうぞよろしくお願い致します!!

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黒部の専業米農家・濱田ファーム
富山県黒部市で、
他の誰でもない濱田智和が作った無農薬・減農薬のお米を、
直売・通販でお届けしています。

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