またまた台風が来ていて、
かなり心配です・・・。
稲刈りがまだ終わっていない事に加えて、
その頃ちょうど新米発送のピークなんです・・・。
配送が大きく乱れる事は必至かと。
皆さま、
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、
ご理解いただければ幸いです!
こんにちは!
無農薬・減農薬でお米を作り、
直売・通販を通してお客様との交流を楽しんでいる、
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。
このブログは、
濱田ファームのお客様や、
濱田ファームに興味をもっていただいている方へ向けて、
田植えや稲刈りだけではない日々の米作りの様子を、
日本一わかりやすく!
を心がけて書いています。
そして、
まいにち食べるお米の事をもっともっと知ってもらえたら、
よりお米を美味しく食べてもらえるのでは?
笑顔になってもらえるのでは??
そういう気持ちでいます。
申し遅れました、私、
このブログ「タンボマスターへの裏道」の書き手、
濱田律子です。
初めてこの絵面を見た方は驚かれたかもしれませんが、
毎年この時期恒例の写真です。
穀刺し(という道具)を持ってポーズ。
もっと猟奇的な雰囲気も写真もあるんですが、
自分のイメージが大きく崩れそうなので自粛します。
実は私、
こっそり隠していたわけではないんですが、
農産物検査員という資格を持っておりまして、
今日はその検査の様子をお伝えしたいと思います。
農産物検査、
それは、
(たぶん)泣く子も黙り、
農家を震え上がらせる(?)、
いわゆる等級検査の事です。
お米を外観から見て、
1等や2等など格付けする検査として知られています。
が、
それだけが重要なわけではなく、
量目(重さ)
荷造り及び包装(米袋やフレコン)、
水分含有率
被害粒の混入率・形質・などのお米の質
も検査します。
その上で、
産年(今年だったら平成30年産)
産地
銘柄(コシヒカリなど)を証明する事、
それが農産物検査なんです。
つまり、
この検査を受けないと、
平成30年産の富山県コシヒカリです!
という表示できないというわけ。
お米はどれだけ消費量が減っても、
日本人の主食です。
食料を円滑に管理・流通する為に、
法律でいろいろ厳しく規制されています。
お米ってかなり、
特殊な世界なんですよ~。
私は数年前に、
この資格を取得しました。
よくわからないまま1等2等など格付けされるのに疑問を感じ、
検査の内容を知りたい、
もっともっとお米の世界を勉強したい、
そう思ったからです。
決してこの、
穀刺しでブスっと米袋を刺してみたい、
という不純な動機ではありません!
穀刺しを刺すと、
米袋の中の玄米が抽出されるという仕組み。
これ、
思いのほか重労働です。
私がか弱いだけかな、
テヘ♡
袋に穴があくので、
そこからお米がポロポロ落ちてきますが、
もともと多めにお米が入っている(それも法律で重さが決まっています)ので、
ご安心ください。
すぐにシールで封をします。
あっ、
彼は私のアシスタント(もしくはシモベ)です!
これでお米が出てくることは、
もうありあません。
適当に抽出しているわけではなくて、
何袋検査するなら何袋から抽出する等、
これまたしっかり決められています。
さぁ、
検査していきましょう!
毎年1回、
この時期だけしかしない検査ですが、
玄米の美しさ・瑞々しさは格別で、
悶えそうです(→変態)!
カルトン(というお皿)に取った時の音も、
新米の時期は違うんですよ~♪
まずは水分計で、
水分量を計測。
保管に適した水分量(15%前後)に、
適度に乾燥されているかどうか確認。
水分量が多いと確かに美味しいと感じるんですが、
保管には残念ながら適しません。
カビが生えてきたら大変なので、
水分量にはかなり注意を払います。
さぁ、等級判断です。
決められた量の玄米をカルトンにとって、
目視でパッ!と、
1等2等(3等とか等外という等級もあります)と判断します。
つまり、
人の目の力が問われる検査です。
整粒(形や色が整っている米粒)の割合や、
虫にお米の甘い汁を吸われた痕が残った黒い粒、
籾(もみ)や草の種などが混入していないか、
などなどから、
等級を判断します。
これは微妙かも、
もしかして2等・・・?となると、
なんと1粒1粒ピンセットで!!
これはいい粒、
これは悪い粒とチェックする場合もあるシビアな世界。
重さも量りますよー!
昔ながらの台秤ですが、
毎年しっかり検査を受けて、
認定を受けた秤です。
等級が確定したらハンコ押し。
これは二重丸のハンコ、
つまり1等です。
米袋に、
ペタペタとハンコを押していきます。
基本的に、
等級は食味に関係ありませんが、
農協などの業者さんに出荷する場合は等級により価格が変動するので、
農家にとっては重要です。
でも、
我が家のようにほぼ全量を個人のお客様へ直売している場合は、
等級以上に、
産年・産地・銘柄の証明が大きいです。
さてこれで、
ようやく新米をお届けできる準備が整いました!
既に10月5日くらいまでの出荷分は、
予約でいっぱいいっぱいだったりします。
もし余裕があるようでしたら、
6日以降の出荷にしていただけると助かります!
今年の新米も、
皆さまに美味しいと思っていただけたらいいな♪
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黒部の専業米農家・濱田ファーム
富山県黒部市で、
他の誰でもない濱田智和が作った無農薬・減農薬のお米を、
直売・通販でお届けしています。
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