富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

ともまる カナダでの生活

カナダでの生活 後編:12

22. オーロラツアー

カナダでオーロラといえば、イエローナイフだろう。
世界各地からオーロラ好きが集まる。
日本からのツアーもここに行くのがメジャーだ。
でも、いかんせん遠い。飛行機で行くしかない。
なんとかならんかなあ、と調べて行くと、フォートマクマレー(fort macmurray)ってとこでも見れるらしい。
しかもバンフのツアー会社が現地でツアーをアテンドしてる!
よし、これで行こう!ということで、友人数名とバス(やっぱりバス!)で北へ約900kmの道のりを一日かけて行く。
途中大きな町はカルガリー、そしてエドモントン。
そこら辺以外はプレーリーで何もない。
フォートマクマレー、カナダの石油産出の中心地として知られる(wikipediaより)ってくらい何も知らない町。
でもオーロラは見える、はず。

二泊三日の予定だったから、オーロラ見るチャンスは二回。
冬はほぼ毎日オーロラが出てるから、晴れてさえいれば見える。
見る場所は郊外の湖の上だ。
周辺が暗くて、遮るものがないのがオーロラ観賞の条件。
当然、寒い。見えるのは夜だし。
防寒対策をして湖岸に立つロッジでオーロラを待つ。
夜中何時くらいだったろう、「オーロラ出現!」の呼び出し。
真っ暗な夜空の地平線に近いところから、ゆらりとオーロラが出る。
うお、すげえ。
カーテンが風で揺れるように動きながら広がって天頂に向かって行く。
色は緑だっり赤だったり。
次から次と湧き出るように出現することもあれば、出て来てすぐ消えちゃう時もある。
オーロラ、いや、英語ではノーザンライツ(northern lights)だ。
凄すぎる。その動きは、想像以上に速いし、よく動く。
音はしてないはずなんだけど、してるんじゃないか?と錯覚する。
いや、それにしても寒い。
湖上の気温-30度・風速強めは30分くらいが限界だな。
それでも凍った湖に寝っ転がっていつまでも見て居たい、そう思わせる魅力が、オーロラにはあった。
一生に一度は見ておきたいものを一つ見た気がした。

フォートマクマレーのオーロラ

23. 帰り支度

カナダではよくガレージセールといって、家の前とかで使わなくなったものを売ってる。
週末の天気の良い日には結構やってたなあ。
食器とか家具、洋服なんかが無造作に置いてある。
その前を通りかかって、適当に眺めて、欲しいものを買っていく。
ついでにその人の家の庭を誉めたりしてね。
車に関してはウインドウに「FOR SALE」って書いて電話番号を載せてる。
動く中古車販売。よくできたシステムだ。
日本でもやったらいいのに。恥ずかしいからやらないんだろうけど。
街角の掲示板でもよくこのガレージセール的な広告が出てて、実はオレもこれを利用していらないものを売ってきた。
自分で広告作って写真載せてね。
ヤフオクのコミュニティアナログ版だ。
そう、この時はラジカセを売ったんだった。
バックパックとスーツケース一つで来たんだから、できれば同じスタイルで帰りたい。
っていうか荷物が増えると持って帰るの大変。
カナダで生活してると物を増やすって感覚はなかった。
だって、ずっと仮住まいで固定資産は持てないわけだし、せいぜい着るものを買い足しただけだったから物が増える要素がない。
この時のミニマムな生活って、今でも結構影響力あるかも。
それまでの物に囲まれた日本での生活から、スーツケース一個分の荷物だけで一年間海外で過ごしてみると、物がなくても生活はそれなりにできるし、その方がスッキリしててよかったなって、今思う。

ガレージセール