爽やかな秋晴れの週末を迎えている黒部です。
こんにちは、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの嫁、
濱田律子です!
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さてこの週末はお休みしている濱田ファームですが、
(休みの予定はブログの左サイドバーのお休みのお知らせをご覧ください★)
先日無事に終わった農産物検査の様子を、
今日はお伝えしたいと思います!
こんもりとしたフレコンが並ぶ作業所。
このフレコンの中に、
1トンの玄米が入ってます。
まずはこのフレコンから検査していきましょー。
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既にフレコンスケールで計量はしていますが、
検査の時にもう一度、
1袋づつしっかり計量していきます。
作業所内では、
フォークリフトが所狭しと縦横無尽に走り回り、
次から次へと計量。
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既定の重さがちゃんとあるか、
フレコンスケールとは別のスケールで確認していきます。
そう、
農産物検査というのは、
1等2等を格付けする単なる等級検査ではなくて、
重さや荷作り・包装などから、
年産・産地・銘柄までを証明する検査なのです。
お米というのは、
消費量がググッと減ったとはいえ、
日本人の主食である大事な食料であることには変わりません。
その為、
お米の世界はもーそれは様々な法律がありまして、
その1つがこの農産物検査なんですが、
検査を受けていないお米は勝手に、
コシヒカリですよーって販売してはいけない決まりになっています。
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申し遅れました、
わたくし農産物検査員の濱田律子です!
鼻の頭がテカッているのは、
どうぞスルーしてください。
一昨年、
資格を取得しまして、
検査ができるようになりました。
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資格を取る前までは、
農産物検査って一体何なんだろう?
何のためにするの?
どういう決まりがあるの?
等級ってどうやって決めるの?
それって本当に必要なの?
などなど、
いろいろな疑問を抱きながら、
よくわからないまま検査を受けていました。
でも、
よくわからない検査を、
よくわからないまま受けるなんて気持ち悪いな。
そう思い、
農産物検査の事を知りたいという動機から、
資格を取ったのであります。
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とはいえ、
検査員になる為にはそもそも個人の農家ではダメだったり、
検査場として登録する為にもいろいろあったりで、
これはもう私たちだけの力ではどうにもならなかったので、
黒部の大先輩であり大農家の方に頼りまくって、
こうして今、
濱田ファームで検査をする事ができるようになりました★
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等級については主に、
人の目による外観から判断します。
カルトンと呼ばれる黒いお皿に、
決められた量を取って目視。
微妙な判定でなければ、
パッと見ただけですぐに1等2等と判断できちゃいます!
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米粒を見て、
未熟な粒だったり虫食いの黒い斑点があったり、
そういうキレイな粒の割合によって、
等級が決まる仕組み。
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もっと寄って。
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さらにドン!
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あとは、
水分量もしっかりチェック。
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今度は、
フレコンではなく米袋の検査。
30kgの米袋が一般的ですが、
うちは20kgで。
20kgでも検査ができる事も、
検査員になったから知り得た事。
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米袋の検査は、
こんな穀刺(こくさし)という器具を使います。
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米袋にプスッと刺して、
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引き抜くと、
米袋の中から玄米が抽出される仕組み。
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こんな穴が、
検査した袋には2か所あくので、
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シールでペタっと封をします。
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抽出数もきちんと決まっていて、
数が多い場合は全ての袋を検査するわけではありません。
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抽出した玄米。
これをまた、
目視で確認したり、
水分を量ったりします。
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検査の結果、
今年も全量1等となりました。
この、
二重丸のハンコが1等の印。
基本的には食味には関係ありませんが、
農協や業者さんに出荷する場合は、
この等級によって価格が変動するので、
農家にとっては重要だったりします。
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うちの場合は、
ほとんど全てが個人のお客様への直売になる為、
等級よりは、
「富山県産のコシヒカリ」としてお客様にご案内できる事に、
大きな意味があります。
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今年も無事に、
農産物検査は全て終了~。
これでようやく、
新米お届けの準備が整いました!
大変お待たせいたしましたが、
週明けの9月30日(月曜日)から、
配達・発送を開始致します。
10月1・2・3日分はもう既に予約でいっぱいいっぱいの状態なので、
お急ぎでなければ4日以降にお願いできればと思います。
どうぞよろしくお願い致します!