富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

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ハウスの準備その3

2012年4月10日 2:40 PM

やっと、
日中はストーブが必要のない暖かさになってきました♪
ストーブも早く片付けてしまいたいところですが、
まだまだ朝晩寒い事もあるので、
寒がりの私はなかなか撤収できません・・・。

さてさて、
数日後に迫った播種(はしゅ=種まき)に備えて、
ハウスの準備も急ピッチです!

私もいろいろと忙しいので、
ともまるの農作業の予定にあわせて写真を撮るのは、
実はけっこう難しかったりします。

この時は、
たまたま車で通りかかったら、
ハウスの中で何やら動いているトラクターを発見!
シャッターチャンス!!
とばかりに近付いちゃいました★

雑草を片づけた後の、
ガランとしたハウスの中。

このままだと、
かなりデコボコしていて均平ではないので、
苗箱(なえばこ=長方形の箱に種を蒔いて苗を育てます)を置くと波打っちゃいます。
ので、

トラクターで、
雑草をやっつけながら起こして、
さらにこの後踏み固めて平らにします。

シートをまたひき直して、
苗箱を運搬しやすいようにレールを設置すれば、
ハウスの準備終了~!

急げ急げ

トラクター作業も始まってますよ~!

2012年4月7日 4:21 PM

何だか毎日言っているような気がしますが、
キョウモサムイデス。
ユキモフッテマス。

さて、
ここしばらくずっと育苗についてお伝えしておりましたが、
今日は田んぼ作業の方。

この時期は、
育苗と田んぼ作業との同時進行になるので、
まぁ、とにかく、
忙しいのであります。

かなり綿密に計画を立ててはいるんですが、
いろんなアクシデント、
例えば、
先日の強風でハウスのビニールが破けた、
それを補修しなくちゃ!
といったものから、
ちょっとした打ち合わせに来客にと、
想像以上に仕事がはかどらないもんなんですよね~。

まだ田植えまで、
1カ月以上はあるんですが、
既にスケジュールがオセオセになってきたようです(笑)。

これは、
田んぼの四隅周辺に溝を切っている作業。
隅っこの雑草をやっつけています。

切り株が残っている田んぼは、
つまりは去年の秋、
堆肥も散布していないし起こしてもいない田んぼ。
もちろん、
冬の間に水をためてもいません。

農協さんへの出荷用と、
きっちり区別している田んぼです。

先日の農薬による消毒でも触れていますが、
直売用と出荷用のお米は、
田んぼも土作りも農薬の使用も、
この先の育苗方法から田植え時にまく肥料さえも、
もう何から何まで違うんです。

溝切りが終わったら、
耕起→荒くり→代かきと、
怒涛のトラクター作業の日々が待っています!

それにしても寒いなぁ・・・。
早く、
ポカポカ気持ち良い春、
来ないかな・・・。

浸種中です!

2012年4月6日 2:24 PM

以下の順番で、
お伝え中の育苗シリーズ。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒→直売用 農薬による消毒→農協出荷用
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は4:浸種の様子をどうぞ。

読んで字のごとく、
種籾を水の中に浸す事です。

水の中にチャプン♪
種籾にしっかり吸水させると、
発芽のための生理活性をそろえる働きがあるんだそうです。

生理活性・・・?
ちょっと難しいけれど、
植物の成長には欠かせなさそうなもんですね(-_-)zzz

浸種に使う水はもちろん、
自噴水。

この辺りは、
北アルプスからの雪解け水が伏流水となって、
あちこちから勝手に水が湧き出てくる場所なのです。
掘れば水が湧いてくる。

なので、
各家庭でも井戸を掘る家が多いです。
家だけでなくお店やコンビニまで!
歩いていると、
そこかしこから水の流れる音がするんですよ~。

私たちには当たり前の光景ですが、
以前こちらに取材に来られた方がビックリしていて、
改めて水の恵みに気付かされた私たちでした。

浸種はこの後、
1週間ちょっと続きますよ~。

井戸水は冬でも夏でも水温は13℃と一定。
毎日水を替えて、
積算温度が100℃になれば次は、
5:催芽の行程です!

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●お米、好評販売中!

※無農薬コシヒカリ完売
※減農薬コシヒカリ完売
※こだわり栽培コシヒカリまだ余裕あり

ご注文方法など詳しくは、
HP「タンボマスターへの道」をご覧ください。

農薬による種籾の消毒

2012年4月5日 10:25 PM

寒い!
とにかく寒い!!
今週の天気予報には雪マークもついてるし、
春はいったいどこでかくれんぼうしてるんでしょう。

ま、
世間では温暖化だー温暖化だー!て、
事あるたびに温暖化と言うので(又は異常気象)、
これくらいでいいのかもしれませんね★

さて、
先日からお伝えしております育苗シリーズ、
2日間強風ニュースで間があいてしまったので、
もう忘れてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

育苗(いくびょう)とは、
田植えの時に使う稲の苗を育てる事。
2か月近くにわたる育苗の行程は、
以下の通りです。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒→直売用 農薬による消毒→農協出荷用)
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は3:消毒の、
農薬による消毒の様子です。

濱田ファームの、
お客様に直接お届けしている直売用のお米は全て、
農薬を使わない温湯消毒をしていますが、
農協さんへ出荷する分については、
農協さんの指導に従って農薬による消毒をしております。

大きなタンクに、
テクリードCという農薬を薄めた水を用意して、
種籾をつけて消毒します。

こういう写真を目の前に突きつけられると、
やっぱりちょっと毒々しいなぁ・・・と思ってしまうんですが、
農薬はもちろん安全基準が満たされているのは当然、
消毒もきっちりばっちりできるので、
その点では安心です。
時間もコストもかからないので経済的。

作業するともまるにとっても、
はっきりいって楽チンです。

でもですね、
私は写真を見ただけで生理的に受け付けられないなぁと感じてしまいますし、
現物を見てそれに手を入れているともまるは、ゴム手袋をしているとはいえ、
もっと気分がよくないみたいなんです。

いくら、
安全と言われても。

私たちのこれは気分の問題なんですが、
濱田ファームのお米としてお客様にお届けするお米は、
なるべく農薬を使いたくないなぁと。

キレイゴトと思われるかもしれませんが、
それが素直な気持ちなんです。
農薬を否定しているわけでは決してなくて、
農薬の果たしている役割を理解した上で、
必要のない農薬は使わない。
そんな風に考えています。

いつかは全量を直売にできれば、
こんな農薬による消毒も必要なくなるわけですが、
それはまだ私たちの力不足で、
より一層の努力が必要なところであります。
頑張ります!

いい湯だな~♪

2012年4月2日 10:41 PM

皆さん、こんばんは!
今日も風ビュービュー、
寒くてとても外で過ごせなかった、
極寒のカナダ帰りにも関わらず寒さに弱い嫁・濱田律子です。

さあ、
先日からお伝えしております苗シリーズ、
今日は第三弾です。
長い長い育苗の行程は以下の通り。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は、
3:消毒の様子をご紹介。

消毒は、
病気にならないよう殺菌するんですが、
いろんな方法があります。
うちでは、
農薬を使わずに温湯で消毒する方法と、
農薬を使って消毒する方法の、
2通りやっています。

温湯消毒は直売用、
農薬による消毒は農協さんへの出荷用と、
他農家さんへ販売する苗用。
きっちりと分けています。

さてこれが、
温湯消毒をしている様子なんですが、
写真が暗いのがお分かりになりますでしょうか・・・・。

実はこの日、
トラブルにトラブルが重なってしまい、
作業ができたのは夜遅くになってしまいました。
作業所周辺には街灯もなく、
作業所内もそれ程明るいわけでもなく、
暗くて寒い(→この日も相当寒かったようです)作業所で1人ポツンと、
ともまる作業をしていたようです。

私・・・?
私はパソコンの前でぬくぬくと、
ビール片手にのんびりしていましたわよ、
おほほほほ。

これが、
温湯消毒する為だけの農機具。
「だけ」のくせにけっこういい値段するので、
これも得意のMHK作戦でK(=借りる)したんですが・・・・。

実はもともとお借りする予定だった、
先輩農家さんのこの機械が故障して使えず。
ならばと、
他の仲間から借りてきて使わせてもらう事にしたんですが、
今度はうちの作業所の電気トラブルが発生・・・。

どうしてもこの日、
予定していたこの日に消毒してしまわないと、
この後のスケジュールがずれてくる

播種日がずれる

お手伝いの方のスケジュールがずれる

全員に連絡しなくてはいけない
という、
負のループに巻き込まれてしまうので、
ともまるの頭をフル稼働させて、
で、
最終的には知り合いの電気屋さんに聞いて、
さらには、
電気屋さんに来てもらって、
何とか動くようになったというわけです・・・。

ふぅ、
消毒する前からかなり疲れました★

この機械、
名前を「湯芽工房」と言います。
どうして農機具の名前は、
そろいにそろってこんなネーミングになるんだろう??
というのが、
ここ数年の私の論文の課題なんですが(ウソです)、
それはさておき、
この湯芽工房、
お湯の温度を一定に(この場合は60℃)保つ事ができる優れモノです。

この中に、
10分つけて消毒します。
短くても完全に消毒できないからダメ。
長かったら今度は、
種籾が茹であがっちゃうからダメ。

きっちり10分です、
きっちり。

見た感じ、
いい湯だな~♪
ですが、
実際は60℃あるので手を入れた瞬間にアチーッ!
となります。
ご注意を。

10分後、
お湯から引き上げたら冷水へチャプン。
そ、
それにしても写真、
暗いなぁ・・・。

これを、
ひたすら何度も繰り返して、
全ての小分けされた種籾を消毒して終わり。
何とか予定していた日に、
消毒する事ができましたー!

機械を貸してくれた仲間に、
感謝です!!

この後は、
4の浸種に入りま~す!