富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

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いい湯だな~♪

2012年4月2日 10:41 PM

皆さん、こんばんは!
今日も風ビュービュー、
寒くてとても外で過ごせなかった、
極寒のカナダ帰りにも関わらず寒さに弱い嫁・濱田律子です。

さあ、
先日からお伝えしております苗シリーズ、
今日は第三弾です。
長い長い育苗の行程は以下の通り。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は、
3:消毒の様子をご紹介。

消毒は、
病気にならないよう殺菌するんですが、
いろんな方法があります。
うちでは、
農薬を使わずに温湯で消毒する方法と、
農薬を使って消毒する方法の、
2通りやっています。

温湯消毒は直売用、
農薬による消毒は農協さんへの出荷用と、
他農家さんへ販売する苗用。
きっちりと分けています。

さてこれが、
温湯消毒をしている様子なんですが、
写真が暗いのがお分かりになりますでしょうか・・・・。

実はこの日、
トラブルにトラブルが重なってしまい、
作業ができたのは夜遅くになってしまいました。
作業所周辺には街灯もなく、
作業所内もそれ程明るいわけでもなく、
暗くて寒い(→この日も相当寒かったようです)作業所で1人ポツンと、
ともまる作業をしていたようです。

私・・・?
私はパソコンの前でぬくぬくと、
ビール片手にのんびりしていましたわよ、
おほほほほ。

これが、
温湯消毒する為だけの農機具。
「だけ」のくせにけっこういい値段するので、
これも得意のMHK作戦でK(=借りる)したんですが・・・・。

実はもともとお借りする予定だった、
先輩農家さんのこの機械が故障して使えず。
ならばと、
他の仲間から借りてきて使わせてもらう事にしたんですが、
今度はうちの作業所の電気トラブルが発生・・・。

どうしてもこの日、
予定していたこの日に消毒してしまわないと、
この後のスケジュールがずれてくる

播種日がずれる

お手伝いの方のスケジュールがずれる

全員に連絡しなくてはいけない
という、
負のループに巻き込まれてしまうので、
ともまるの頭をフル稼働させて、
で、
最終的には知り合いの電気屋さんに聞いて、
さらには、
電気屋さんに来てもらって、
何とか動くようになったというわけです・・・。

ふぅ、
消毒する前からかなり疲れました★

この機械、
名前を「湯芽工房」と言います。
どうして農機具の名前は、
そろいにそろってこんなネーミングになるんだろう??
というのが、
ここ数年の私の論文の課題なんですが(ウソです)、
それはさておき、
この湯芽工房、
お湯の温度を一定に(この場合は60℃)保つ事ができる優れモノです。

この中に、
10分つけて消毒します。
短くても完全に消毒できないからダメ。
長かったら今度は、
種籾が茹であがっちゃうからダメ。

きっちり10分です、
きっちり。

見た感じ、
いい湯だな~♪
ですが、
実際は60℃あるので手を入れた瞬間にアチーッ!
となります。
ご注意を。

10分後、
お湯から引き上げたら冷水へチャプン。
そ、
それにしても写真、
暗いなぁ・・・。

これを、
ひたすら何度も繰り返して、
全ての小分けされた種籾を消毒して終わり。
何とか予定していた日に、
消毒する事ができましたー!

機械を貸してくれた仲間に、
感謝です!!

この後は、
4の浸種に入りま~す!

種籾の小分け

2012年4月1日 9:57 PM

東京は暖かくてポッカポカ♪
というツイートやフェイスブックでの投稿をいっぱい見た、
今日4月1日(日曜日)。
それって、
エイプリルフールとやらのウソ?!
って思うくらい、
寒くてミゾレが降って風ビュービューの黒部でした・・・・。

さて、
昨日から始まった(?)育苗シリーズ第二弾!
長い長い育苗の行程は、
以下の通りです。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は、
2:小分けの様子をお伝えします!

良い種籾だけを選別したら、
扱いやすいようにそれを小分けにしていきます。
うちは、
だいたい5kgくらい。

それを、
こんな風にみかんのネットの巨大版に、
ザザザーっと入れていきます。

通常、
お米の品種によってネットの色を変えるんですが、
我が家は基本コシヒカリ1本勝負!

なので、
オレンジ一色です★

※基本コシヒカリ1本と書きましたが、
去年大失敗した黒米を今年こそは!とリベンジするので、
正確には1本ではありません。

最後にネットの紐を、
キュッと縛ればできあがり。

そう!
私・濱田律子もちゃんと仕事してましてよ、
オホホホ。
何を隠そうこの私が!
そう、
このワタクシが!!

この、
長い長い戦いとなる育苗の隊長なのですからっ!!!
キラリ~ン

そ、
それにしても今日は、
寒かった・・・。
もちろん、
家のストーブは全開です!!

育苗スタート!

2012年3月31日 4:16 PM

さぁ!
いよいよ!!

春作業の2本柱、
のうちの1本、
育苗が始まりました!!!
(ちなみにもう1本は田んぼでのトラクター作業ね★)

育苗(いくびょう)とは、
文字通り稲の苗を育てる事。
田植えの時に必要なあの苗、
まさかまさか突然ひょこっと現れるわけでも何でもなく、
田植えにあわせて、
時間と手間をかけて誰かが育てているものなんです。

かなり長い期間かかるし(うちの場合で2カ月弱)、
苗を育てるのは神経も使います。
そして何より、
播種機やビニールハウスなどなどの農機具や施設が必要、
つまりお金がかかる。

ので最近は、
小さい農家さんや兼業農家の方は、
苗を育てる事はしていないようです。
ではどうしているかというと、
大きい農家さんに苗を育ててもらって、
それを買うんですね~。

うちは、
決して大きな農家ではありませんが、
もちろん自分の家で苗を育てますし、
他の農家さんへの販売用の苗も作っています。

その、
育苗の様子をこれから2か月近くかけて、
じっくり&しっかりお伝えしていきますよ~。
育苗の行程は、
以下の通り。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は、
最初の1:選別の様子をお伝えします!

選別作業の全景。

軽トラに選別機、
大きなコンテナがいくつか、
と、
けっこう広いスペースが必要です。

選別には、
塩水を使う塩水選という方法がよく知られていますが、
うちは全く違う方法で。
そもそも、
選別そのものをしていない農家さんも多いようで、
うちも、
おまじない的な意味合いでやってます( ̄▽ ̄)/

これが選別機。
レトロで良い感じ。
私、
ちーっとも農機具には興味ないんですが、
レトロな農機具には微妙に萌え~となってしまいます。

これは、
ライスグレーダーという機械で、
先輩農家さんからお借りしたもの。
得意のMHKです♪

種籾を投入口に入れると、
あとは勝手に未熟な種籾をふるい落としてくれて、
いい種籾だけを選別してくれるという代物。

注:MHK
M=もらう
H=ひろう
K=かりる

こちらが種。
正式名称は種籾。

種用に、
厳格な基準にのっとって栽培されたもの。
なので、
証明書やら保証票やらが入っていて、
ちょっぴりものものしい雰囲気。

富山県は、
全国一の種籾の産地。
富山県の種籾が全国に出荷されているそうです!
濱田ファームの種籾は、
地元黒部の種籾。
なので、
正真正銘(?)の黒部のお米です。

ま、
種といっても皮をむいて精米すれば、
普通に食べられるお米です。
この、
お米1粒が種として芽を出し、
苗に成長して田んぼに植えられ、
夏には花を咲かせ秋には実となり、
最終的には1500粒のお米になるんですね~。

生命の神秘。
スゴイです!

選別の様子。

(左)投入口に種籾を入れると、
未熟な種はふるい落とされ、
(右)良い種だけが出てくる仕組み。

選別された籾はこの後、
2:小分けの行程へ。

その様子はまた、
明日(か、明後日・・・)にお伝えします!

極寒の中の米ぬか散布

2012年2月27日 3:50 PM

いやぁ、
寒いっす。

もう2月だし、
雪ももう終わりだよね♪
と、
油断していたっす。

雪も降るわ、寒いわ。
もうホントね、
雪国をなめちゃいけねぇっす。
うぃっす。

そんな天候ではありますが、
コタツの中で丸まっているわけにもいかず、
そもそも我が家にはコタツモないし、
なので思い切って気を引き締める為に(?)、
あえて極寒の田んぼの世界へゴー!

軽トラの代車・ジムニーですが、
実はこの後、
私の愛車ミニの代車にめでたくなりました★
ミニの方は、
マフラー交換です。

軽トラだと後ろの荷台に、
それこそ何も気にせずガシガシ積み込めますが、
さすがにジムニー、
しかも代車、
なのでブルーシートでカバーしてから、
たまりにたまった米ぬかを載せてみましたよ。

でもってその米ぬかを、
田んぼにまきに突入!

が、
雪が積もっているわ、
そもそも田んぼの水が微妙にシャリシャリと凍っているわで、
とにかく寒い!
冷たい!
無理!!

が、
突入あるのみ!
という私の鬼軍曹のような命令にさからえず、
ともまる隊員、
涙を浮かべて田んぼに入っていきました!

これも土作りの一環。
田んぼから取れたものは、
また田んぼに帰してあげましょうね♥

鬼軍曹ことワタクシは、
うっしっし、
これでいい写真撮れたわ♪
今日のブログのネタ、
いっちょあがりー!
とヌクヌクとした家に帰るのでありました、
ちゃんちゃん♪♪

田んぼを起こす毎日

2011年12月1日 10:40 PM

雪こそ降らなかったものの、
もう冬はすぐそこまで・・・・、
いや、
もうこれは来てるんだよな、
はははは、
なので、
切羽詰まって秋(?)起こしをしているともまるです。

最近は、
かなりあせってきているようで、
早朝にまで田んぼに出ているようです。

この時期、
田んぼにいる人なんて誰ひとりいないのに、
ましてや早朝だなんて・・・。
かわいそうです(笑)。

それにしてもこの写真、
日中に撮ったんですが、
見て下さい!
この、
どんよりどよどよの雲。

ちなみに、
朝からこんな感じです。

もう田んぼは、
雨でぐちゃぐちゃ。
これがもうしばらくすると、
今度は雪でぐちゃぐちゃ・・・・。

でも、
その雨や雪のおかげで、
田んぼに水がたまって、
冬季たん水(とうきたんすい=冬の間田んぼに水をためておく事)が簡単にできちゃいます。

本来なら、
田んぼへは用水から水を引いてくるんですが、
用水の水って、
年間を通してジャージャー流れているわけではないんです!
必要ない時は流れてない。
だから、
冬に田んぼに水をためるのって、
けっこう難しいんですね。

でも、
北陸地方の冬は毎日雨か雪。
田んぼの排水口をしっかり閉めておけば、
田んぼにしっかり水がたまっちゃうのであります。
ラッキー!
かな・・・?!

あぁぁ、
もう見てるだけで笑えてくるくらい黒い雲。
ですが、
こやつらのおかげで冬季たん水ができるんだから、
イヤとも言ってられないか。

冬季たん水していると、
田んぼに微生物が増えたり、
抑草の効果が上がると言われていま~す★

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●青空のみの市
12月も出店予定です!
12月4日(日曜日)護国神社(富山市)

雨が降らなければ、
朝6時頃からお昼くらいまで。
雨の場合はお米が濡れてしまう為、
出店キャンセルの可能性が高くなります。
今週末の天気予報は、
今のところ微妙・・・・。
また直前に出店できるかどうか、
ブログやツイッターなどでもお伝えしたいと思います。

出店できた場合は、
こだわり栽培コシヒカリの、
小袋(2合・10合)と量り売り(1合100円~)、
無農薬コシヒカリの米粉クッキーなどを販売予定です。
減農薬コシヒカリは完売となった為、
12月以降ののみの市・マルシェでの販売はありません。