富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの表道】 カテゴリの記事一覧

荒くり三昧!

2010年4月28日 3:01 PM

実はこの2日間、
パソコンが不調でブログを更新できませんでした。
いやぁ、
パソコンがないとものすご~く不便!
というか、
不便を通り越して仕事ができない!!

仕事ができなかったので、
実はちょっぴり暇だったりもしたんですが(笑)。

さてさて、
育苗と同時進行で、
田んぼの準備も着々と進んでいますよ~!

田植えまでの田んぼの準備は、
以下のスリーステップ!

1:耕起(こうき=田んぼを起こす)
2:荒くり(あらくり=土と水を混ぜる)
3:代かき(しろかき=田植えの為に田んぼの表面を滑らかにする)

1:の耕起は既に終了!
実は今年、
耕起した田んぼは極々わずか。
10町(10ヘクタール)のうち、
農協さんへの出荷用の田んぼ1町(1ヘクタール)くらい。
あとは不耕起!

実は、
出荷用と直売用との米作りは、
土作りから肥料設計にいたるまで、
何から何まで明確に一線を画しています。
直売用はやっぱり、
直接お客様にお届けするお米だから。
美味しいお米を作ろう!
というモチベーションから違ってきます。

この写真は、
農協さん出荷用の田んぼの耕起の様子。
前の年の秋に、
堆肥もまいていなし耕起もしてない田んぼ。
春になると、
ご覧のように稲刈り後の切り株と切り株の間に、
雑草たちがわんさか。

これを起こしてやって、
雑草を土の中に入れ(隠して?!)て、
土を耕します。

そしてこちらは、
天気が悪い写真ですが、
直売用の田んぼの荒くりの様子。

この春の耕起、
していません!

前年の秋、
堆肥を散布してトラクターで耕起して、
さらには冬の間ずっと冬期湛水(とうきたんすい)で、
田んぼに水をはりっぱなしだった田んぼです。

どうかな~?
と思ったんですが、
やっぱり!
耕起の必要は全くなし!
どころか、
荒くりも必要ないんじゃない?
ってなくらい、
土がトロトロ。

大げさに言うと、
このまま田植えができそうなくらいの状態。

一応、
ロータリー(トラクターの後部に付ける作業機)で、
土と水とを混ぜて荒くり。

でもたぶん、
ハロー(作業機)で代かき1回、
または2回でも大丈夫そうな予感。

そうなったら、
これはこれは、
春のトラクター作業労力の大幅な軽減につながりそうです!

いろいろと作業を手伝ってもらっているともパパ、
近い将来、
年齢的に田んぼ作業ができなくなる事は確実。
現に今でさえ、
機械作業は基本的にともまるの仕事。
春のトラクター作業だけはどうしても間に合わないので、
ともパパに乗ってもらっています。

濱田ファームは、
なるべく人に任せず、
米作りの全ての作業を自分達の手でやっていきたいと考えているので、
人を雇うつもりもありません。

小さな米農家ですが、
今の面積をともまる1人でこなしていく為にも、
あらゆる面で作業の効率化は必須だと感じています。
その中で、
春の超多忙な時期に、
トラクター作業が軽減されるかもしれないという事は、
この先米作りを続けていく上で非常に重要です。

秋にきっちりと、
堆肥をまいて土作り、
そして冬期湛水でトロトロ層を作り、
春の耕起の作業を省略。
トロトロ層は特に、
無農薬の田んぼでの抑草効果も期待できる。

むむむ、
これはなかなか良さそうです!

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平成21年産のお米の直売について、
詳しくはこちらをどうぞ。

プール育苗の苗の様子 4/24 

2010年4月24日 4:51 PM

約2ヶ月間に及ぶ育苗の行程は、
以下の通りの11段階。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒・直売用農薬による消毒・出荷用
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水&温度管理(プール・直売用とビニールハウス・出荷用)

4月に入って始まった育苗も、
いよいよ最終段階!
11:潅水&温度管理に入りつつあります。

最終段階とはいえ、
ここからが長い!
毎日の水やりと温度管理は、
天気とじっとにらめっこの忍耐勝負。
ここはともまるには遠慮してもらって、
満を持して(?)、
苗隊長のわたくしの登場です!!

今日は最高気温13度。
まだまだ風が冷たい1日でしたが、
それでもご覧のような青空!

やっと、やっと!!
ビニールハウスの温度が上がりました。
ホッ。
今日はストーブ作戦もお休みです。

100円ショップで買ってきた鯉のぼり。
風の向きを確認して、
ハウスの窓をどう開けるかの参考にしています。

もうすぐこどもの日。
我が家の娘cocoの2歳の誕生日でもあります。
忙しくってそれどころではなさそうですが・・・・。

先日並べた苗
ここ数日冷え込んでいたので、
あまり伸びていないかなぁとちょっと心配していましたが、
ご覧のように青々とした葉っぱをのぞかせていました★
ヨカッタ。

明日、
寒冷紗を取り払って、
いよいよこちらはプール育苗のスタートです!

出芽2回目はストーブ使用?!

2010年4月23日 9:25 PM

2回目の播種(はしゅ=種まき)をして、
すぐにハウスへ苗を出して、
そして今現在は出芽中。

出芽・・・・?
はてなんぞや・・・?
という方は、
1回目の出芽の様子をご覧下さいね。

それにしても寒い!
寒いうえにお日様が出ない!

よって、
ビニールハウスの中も寒いです。
コマッタ。

例年なら、
この時期ちょっとでもお日様が出れば、
ハウスの中の温度は一気に50度にまで上昇!
シートにくるまれた苗箱の周辺は、
出芽に丁度いい30度くらいになるのに。

これはまずい。
かな~りまずい。

うちで植える分(直売用)のプール育苗の方(こっち)は、
多少成長が遅れても田植えの日程をずらせばいいだけなので、
どうとでもなるんだけれど。
でも、
他の農家さんへの販売用の苗は、
出荷予定日をずらすのは難しい。

天候不順で・・・・
といういい訳が、
同じ農家の方に通用しないなんて、
ちょっと淋しい現実だ。

と、
淋しがっていても天気は回復しないので、
何かしないよりはマシ!
と、
ハウスの中でストーブをがんがんたいてます。

直売用のハウス2棟に、
それぞれストーブを2台づつ。
え?
こんなもんで広いハウスが暖かくなるもん?
と思うかもしれません。

私たちも当初、
かなり半信半疑&ダメモトでやってみたんですが、
おもったよりは暖かいです。

まっ、
何もしないよりはマシかなぁと、
悪あがきをしているわけであります。

一晩中、
ストーブつけっぱなし。
明日の朝は、
放射冷却でかなり冷え込むみたいだし。
あっ!
という事は、
明日は天気が良くなるのかな。
ヨカッタ。

ともまるが軽いストーブおたくなので、
我が家には純粋な石油ストーブ、
しかもかなりレトロなものがゾロゾロあります。
どれも、
得意のヤフオクで落としたものですが~。

左のなんて、
アラジンのシルバーウィング。

こっちは、
同じくアラジンのシルバークイーン。
あっ、
これは家で使ってます。

ハウスの中も、
家の中も、
ストーブがまだまだ手放せない、
寒い寒い黒部です。

はしゅー、2回目! ~いろんな種~

2010年4月22日 10:40 AM

昨日は、
2回目の播種(はしゅ=種まき)作業の1日でした!

2回目?!
そう、
2回目!
実はこの後、
3回目も待ち構えていますっ!

田んぼの面積がある程度広い場合、
田植えの作業もそれなりに日数がかかります。
うちの場合は2週間くらいかなぁ。

田植えにちょうどいい具合に成長した苗を植えたいので、
播種を数回に分けて、
成長をずらしているわけなんですねー。

播種が3回あるという事は、
11段階ある育苗の行程も3回。
はっきりいってウンザリです(笑)。
長期戦です。
だから春は忙しいのでありやす。

さてさて、
播種の詳しい様子は、
1回目の様子(1100枚)をご覧いただくとして、
今回2回目は1700枚の播種に加えて、
いろんな種類の種をまいてみました!

じゃじゃ~ん!
手動!!

ちゃんとした全自動の播種機は、
コシヒカリ専用!
で、
他の種類の種籾を混ぜたくないので、
この、
どこかの納屋の奥~の方に眠って埃をかぶっていた、
古い手動の播種機を使用。

手でぐるぐる回して、
苗箱に種をまき土を落としていきます。

この播種機では、
去年大好評ですぐに完売してしまった黒米と、
自家用のもち米の2種類をまきました。

さらに、
観賞用というか遊びというか何というか・・・・

品種名がよくわからない、
赤やら黒やらのお米の種を入手したので、
こちらもまいてみる事に。

一応、
種をくれた方にも、
農業振興センターの方にも、
品種を確認してみたんだけれど不明なんだよね。

とりあえず育ててみて、
キレイな稲穂の様子を観察してみようかなぁと。

こちらにいたっては、
手播き(笑)。
まっ、
こんな遊び心もたまにはいいでしょう!

今回播いたいろんな種類の稲は、
この後、
手植え・手刈り・天日干しします!
遊び、遊び♪

苗ならべ

2010年4月21日 11:07 AM

約2ヶ月間に及ぶ育苗の行程は、
以下の通りの11段階。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒・直売用農薬による消毒・出荷用
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水&温度管理(プール・直売用とビニールハウス・出荷用)

今日は、
10:苗をならべる作業の様子。

ビニールハウスの中で、
何やらうごめく3人の姿。
もわぁ~とカメラが曇ってしまって、
よくわからないですね・・・・。

本当は、
お天気が良ければハウスの中も気温30度を越える事が多いので、
ハウスの窓を開けて作業できるんですが・・・。

今年は寒い!
本当に寒い!
締め切っても20度を越えないし・・・。

あまりに寒いと苗もビックリするので、
なるべく温かい中で苗を並べようと窓を閉め切ったんですが、
おかげでモワモワです。

レンズの曇りをふき取って、
気を取り直して撮影!
でもちょっと曇ってるか・・・・。

芽がちょびっと出た苗箱を、
ハウス1面に広げる作業が苗ならべ。

微妙に重い苗箱。
だいたい8kgくらいかなぁ。
それを持って、

地面においていきます。
1枚1枚の苗箱の重さはそれ程ではないのですが、
1100枚ともなるとけっこう腰にきます!

2枚、3枚と苗箱を運ぶツワモノもおりますが、
ともまる、
もう若くはないので無理せず1枚づつ(笑)。
だって、
この先もまだまだ作業は続く長期戦ですから。

苗箱がある程度並んだら、
苗ならべの作業と並行してプール作り。
へっ?!
プール?!
と、
一般ピーポーの方は不思議に思うかもしれませんが、
そう、
プール。

ブルーシート(通常はビニール)と板で、
水をためられる小さな浅いプール状の部屋を作って、
苗を育てるんです。

去年から挑戦しているプール育苗。
本を読んで、
先輩農家さんから話を聞いて、
いっぱい勉強したつもりになってプール作りに挑んでみたけれど、
いざやってみたら大変でした!

でも、
今年は2年目。
もっとこうしたらいい!
あそこはこう工夫しよう!
そんなポイントがいっぱい出てきたので、
今年はかなり楽になりました。

去年はまず、
プールを完成させてから苗を並べたけれど、
今年は2つの作業を並行してやってみた。
ら、
やっぱり楽チンだった♪

苗を並べたら、
次に寒冷紗という被覆材でおおいます。

急に強い日差しにさらして、
苗が白くならないように。
って言っても、
今年は太陽全然出てないし・・・・。

後は、
一応保温の目的も兼ねて。

1回目の播種1100枚分の苗箱が、
ずら~っと並んだハウス。
3日後くらいに、
寒冷紗をはずした時にはきっと、
緑色の苗になってるはず。
たぶん、
きっと。

天気よくならないかなぁ~。

——————————

平成21年産のお米の直売について、
詳しくは、こちらをどうぞ。