富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

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ビニールハウスの準備・耕起編

2010年4月3日 2:21 PM

今日は?も?!
寒かった~!
風がビュンビュン、雨もザーザー。

いつもご注文いただく、
関東圏のお客様から電話があって、
「今日はすごくいいお天気で桜が満開です!」との第一声に、
あまりのお天気の違いにビックリしました~@@

そんな悪天候の1日でしたが、
この時期はもう、
天気が良いとか悪いとか甘ったれた事は言ってられません!
雨でも風でもたとえ雪でも!
ただただ働くのみ!!

という事で、
今日は種籾の温湯消毒をしたり、
田んぼの額縁(がくぶち=畦のきわ)をトラクターで起こしたりと、
いろんな作業をやっていたんですが、
ご紹介するのはビニールハウスの準備の様子です。

育苗(いくびょう=稲の苗を育てること)は、
基本的にはこの、
ビニールハウスの中で箱入り娘状態で大事に大事にやるわけなんですが、
その前に、
ハウスの状態を万全にしてやらなくてはいけません。

去年の育苗の後から、
なんにも、
えぇ、
それはもう潔いくらい、
なんにも育てていないハウスなので、
ご覧の通り地面はボコボコ、
端っこは雑草でボーボー。

そこで、
ハウス内の地面をキレイに整えてやる為、
トラクターで起こします!

写真、
ハウスの両脇はトラクターで起こした状態、
真ん中だけがまだ、
起こしてないのでデコボコの状態。

トラクターで起こしてしまえば、
地面にはびこっていた雑草は消えてなくなり、
土はホコホコになって後でならしやすくなります。

でも!
ハウスの両脇だけはトラクターも寄りきれないので、
雑草がボーボーのまま残っちゃうんですよねぇ。

これは、
あとでひたすらテデトールのみ!
かなり地道~な暗~い作業です。
どなたか、
この辺をどう工夫されているか是非教えてほしいくらい。
砺波のY山くんあたり、
どうやってるかレポート待ってますので!
と、
勝手に名指ししてみたり(笑)。

まぁ、
とにかく、
新規で米作りを始めたともまるにとっては、
全てが???の世界。
既に7年目に突入しますが、
それでも毎日四苦八苦、試行錯誤しながらやってます。

このブログを読んでいただいている農家の方がいらっしゃいましたら、
ぜひ情報交換というか、
そのやり方は間違ってるだろう!
とか、
もっとこうした方がいいのでは?
などなど、
ともまるに愛の手を差し伸べてやってくださ~い!

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●平成21年産のお米の直売については、こちらをご覧ください。

種籾の小分け

2010年4月2日 2:04 PM

約2ヶ月間に及ぶ育苗の行程、
昨日ようやくスタートしました!

昨日は、
1:選別をご紹介しましたが、
この先以下の行程を経て田植ええと進んでいきます。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒・直売用と農薬による消毒・出荷用)
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗だし
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水&温度管理(プール・通常)

今日は、
2:小分けのご紹介。

選別されたいい籾を、
みかんのネットの巨大版みたいなものに、
だいたい5kgづつくらい入れていくのが、
この小分けという作業。

この後の行程で、
籾を扱いやすくする為にやります。

小分けにされた籾ネットの紐を縛るのは、
毎年私の役目。
緩まないように、
でも、
ほどく時には簡単にほどけるよう、
縛り方にも工夫しています。

でも、
実はちゃんとした正式な縛り方ってやつを知らないんですよね~。
数年かけて、
あれこれ試行錯誤して、
今のやり方に落ち着いているんだけれど、
きっともっといい縛り方があるんだろうなぁ~。

どなたか、
ベテラン農家さんに教えてほしいくらいだわ~。

小分けされ、
紐でキュッと縛られた種籾たち。

左のオレンジの方がコシヒカリ。
右の青いのは、
早生品種のてんたかく。
今年はこのてんたかくを米粉用として栽培、
出荷します。
(直売用の米粉は今年同様、無農薬コシヒカリの予定です)

黄色いのは黒米。
去年初めて作ってみた黒米。
あっ!という間に売れていってしまったので、
今年はもうちょこっと多く作れればいいなぁと思っています。

さぁ、
明日は3:消毒の作業日。

消毒は、
直売用で農薬を使用しない温湯消毒と、
苗販売用(農家さんへ苗を販売する)で農薬を使用して消毒する方法と、
2種類行いますが、
明日は温湯消毒をする予定です!

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種籾の選別

2010年4月1日 9:25 PM

いよいよ今日から、
稲の苗を育てる育苗(いくびょう)という作業が始まりました!
育苗は、
田植えが終わる5月下旬までの約2ヶ月間という、
長期の作業です。

農作業にはほとんど参戦していないわたくしも、
この育苗作業だけは別!
というか、
育苗隊長(笑)。
苗の管理はひとえに、
この私の手にかかっているのであります、
ふっふっふっ。

約2ヶ月間に及ぶ育苗の行程は、
以下の通り。

1:選別
2:小分け
3:消毒(温湯消毒・農薬による消毒)
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗だし
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水&温度管理(プール・通常)

以上の行程を、
これから順次追ってご紹介していく予定ですが、
今日は1:選別の様子をどうぞ。

選別というのは、
種籾を良いものと悪いものとにわける作業。
指導員の方によっては種籾を選別する必要なしと言う方もいますし、
実際選別していない農家の方もけっこういるようです。

一般的には塩水選がよく知られていて、
塩水に種籾を入れ、
浮いてきた軽い籾を取り除き、
沈んだ充実した籾を種として選別する作業なんですが、
これがかなり面倒・・・・。

濱田ファームは今年、
いつも何かしらの機械をお借りしているKさんに、
ライスグレーダーという機械をお借りして、
これで選別してみる事にしました!

この時期忙しいはずなのに、
使い方を丁寧に教えてくれるKさんと、
ぴったりと寄り添う不気味なともまる(笑)。

この日の朝一番に取ってきた種籾の山。

農協さんも今日は、
次から次へと種籾やら資材を求めてくる農家の大群に、
てんやわんや。
かなりてんぱっていたみたい(笑)。

だって、
納品書の種籾の金額の桁が2桁も違うんだもん!
2桁だよ、2桁(笑)!
数十万円のはずが数千万円だもん、
0の数が数えられなくてビックリしました~@@

これが種籾。
稲刈りした状態の籾です、籾。
籾をとると玄米になって、
さらに精米すると白米になります。

当たり前だけど、
食べられます。

当たり前だけど、
これが種で、
この一粒からまた、
芽が出て稲になって、
秋にたくさんの籾をつけて、
そしてまた翌年種になります。

すごいです、
植物って。
改めて。

さぁ、それでは、
実際の選別作業の様子。
今日は、
私とともまると2人のラブラブ(?)コンビでやりました

種籾を、
ライスグレーダーに投入するのが私の役目。

ライスグレーダーの中は、
こんな風になっていて、
グルグル回りながら未熟な粒の小さい籾をはじいて、
下にセットした2つのバケツへ落としていってくれます。

グルグル機械の中を通りながら、
バケツに落とされることなく生き残った粒の大きな籾だけが、
ともまるのいる方へ進んでいき、
大きなタンクに出てきます。

ライスグレーダーの選別は、
塩水選と違って濡れないのがグッド!
濡らすとまたキレイに乾かして、
それからしか次の行程に進めないのでかなり面倒なんですよね~。

明日は、
選別した種籾を2:小分けする作業をご紹介しま~す!

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