こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。
さぁー、
春の農作業もいよいよ忙しさに拍車がかかってきましたよー。
今週は1回目の播種(はしゅ=種まき)もあるので、
ともまるは頭を振り乱してその準備に追われています!
と、その前に、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の工程のおさらいから。
1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理
4:浸種が終わり、
今日は5:催芽の様子です。
上の写真だけ見ても、
何だか作業所に機械がポツンと置かれているだけで、
絵的にかなり地味です(笑)。
しかも夜中に撮った写真なので暗い雰囲気が漂っています(笑)。
催芽(さいが)とは、
種籾を温かい水にしばらくつけておいて、
芽を揃える事。
コシヒカリは、
芽が出づらい品種なので、
ここでしっかりと芽を揃える事が重要なんだそうです。
上の写真の農機具が催芽機。
「ファミリー催芽機」という名前がついていますが、
何がどうファミリーなのかは謎です。
ファミリー向けでない事だけは確かだと思います。
この農機具も他の農機具同様、
この催芽の為だけにある農機具なので、
1年に1回(正確にはこの後もう1回使うので2回ですが)、
この時期にしか使いません。
もう本当にこれ、
どうにかならないんでしょうか。
今どきのホームベーカリーなんて、
パンを焼くだけでなく餅までつけちゃうんだから、
催芽機にだって、
例えば温湯消毒くらいできるようにしてくれたらいいのにって思うんですが、
難しいんでしょうかねぇ。
昔はこの作業をお風呂でやっていた時代もあったそうです。
その日一日はお風呂には入れなかったと聞きます。
今やそんな専業農家の方は少ないと思いますが、
1回のお風呂代にしてはかなり高価な農機具なのは間違いありません。
がしかし、
お風呂代以上の働きは当然してくれます。
してくれなきゃ困るけど。
こんな風に、
催芽に適した温水(30℃)がくるくると循環して
水温が下がったり上がったりしないよう、
一定の温度に保ってくれます。
催芽は、
温度管理がとにかく大事なんだとか。
こんな風に、
ぷっくりと種が膨らんで、
芽が1mm程度に揃ったらOK!
これを、
はと胸の状態というそうで、
ボインでもナインでもダメなんだそう。
って、
ボインとかナインとかって死語ですよね・・・(苦笑)。
いえ、
私もそんな言葉はさすがに使いませんよー。
ボインかナインかはともかく、
毎年同じ事をやってるんだから、
毎年同じ時間温水につけてればいいような気がしますが、
その年の種籾の状態によって、
温水につけている時間がけっこう変わるみたい。
だから、
何回も何回も種籾を確認して、
ボインでもなくニアンでもなく、
はと胸の状態にします。
今年は、
うん、いい感じ。
では次は、
6:風乾ですよ~。