富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの表道】 カテゴリの記事一覧

農薬による種籾の消毒

2013年4月6日 2:14 PM

土曜日は、
休みではないんだけど保育園休みの娘がチョロチョロしているので、
何となく休みモードに陥りがちな私、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です!

えぇ、
仕事はちっともはかどりません。
のでもうこの際、
土曜日もお休みにしちゃおうかしら・・・。

さてさて、
お伝えしている育苗作業の行程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

の、
今日はまたまた!
3:消毒に戻ります!!

どういう事かといいますと、
一度に大量の種をまいて苗を育てても、
田植えが追いつかない、
というわけ。

一番いい状態に成育した苗を適期に田植えできるよう、
種まきを数回に分けて行う大きな農家さんもいますが、
濱田ファームは2回。
2回に分けて育苗行程を管理しています。

その2回目の育苗行程なんですが、
1回目とは異なる方法で種籾を消毒しました。

1回目は、
温かい(実際はアッチアチの)お湯
で。
そして2回目は、
農薬を使って。

大きな大きなタンクに、
テクリードCという農薬を薄めた水を用意して、
種籾をつけて消毒をします。

こういう写真を見てしまうと、
やっぱりちょっと毒々しいなぁ・・・、
とも思ってしまうんですが、
農薬はもちろん安全基準が満たされているのは当然、
消毒もきっちりばっちりできるので、
その点では安心です。

時間もコストもかからないので経済的。
作業効率も非常に優れています。

濱田ファームでは、
お客様に直接お届けするお米については農薬に頼らず、
全て温湯による消毒をしています。

そして、
農協さんへの出荷用、
また近隣の農家さんに販売する苗については、
指導に従い農薬による消毒をしています。

保守的な地域がらのせいなのか、
はたまたその人の考え方なのか、
ときどきね、
農薬を使わないお米作りについて、
ビシッと批判される事もあるんですよね。
なので特に、
販売する苗についてはきっちりと農薬による消毒、
を続けているというのが現状です。

出来る限り農薬に頼らない米作りの道は、
なかなか難しいですね~、
わっはっはっ。

ビニールハウスの準備その2

2013年4月5日 3:43 PM

穏やかな春らしい1日となりました!
桜もちらほら咲いているようです。
が、
何せゆっくり花を眺める心の余裕がない、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です。

今週末は天気が荒れるみたいだし、
来週末あたり山の手の桜は見頃を迎えるかな。
山の上の公園にでも出かけてみようかな~。

さてさて、
ビニールハウス内では引き続き、
非常に地味~な作業が続いています。

こんな地味な作業をブログでご紹介しても、
きっと一般受けは絶対しないだろうなぁ。
とも思いつつ、
でもこれも正真正銘、
米作りの地道な作業の1つなんですよね。

育苗(いくびょう=稲の苗を育てる事)に必要な、
資材の準備をしている様子。

そうそう、
先日から募集していたアルバイトさん。
ご縁があって、
市内の若者に来ていただく事になりました!

きっと彼も、
あまりにも地味な作業に驚きを隠せなかったと思います(笑)。
ゴメンネ~。

こんな、
ホースを引っ張って歩く作業だけじゃなくて、
この後は播種(はしゅ=種まき)もあるし、
世間一般によく知られる田植えだってあるので、
根気強くついてきてね★

あっ、
このホースは自動潅水用。
蛇口をひねれば、
自動で苗に水をあげてくれるホースです。

自噴水の筒とつなげたら、
ホースの設置終了!
あとは、
ハウス内に巨大な黒いシートを広げれば、
苗箱を置いてハウス内で苗を育てる準備が整います!

※苗箱(なえばこ)
長方形のプラスティック製の箱。
これに種をまいて苗を育てます。

ビニールハウスの準備その1

2013年4月4日 1:09 PM

今日は、
娘の新しい保育所の入所式でした。
既に4月1日から通っているんですが、
まぁ、
けじめはけじめですしね★

つい先日の卒園式で着たお洋服一式で参加した私、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です。

ちなみに娘ももちろん、
つい先日の卒園式で着たお洋服一式で参加。
当然です。

さてさて、
ここ1週間連投でお伝えしている育苗シリーズは、
浸種という工程まできています。
来週には、
春の農作業の一大イベントである播種(はしゅ=種まき)が控えているので、
播種の後すぐに必要になってくるビニールハウスの準備に追われています!

通常、
ハウスの有効利用という目的で、
ハウスの中で野菜やら果物を栽培する事が多く、
1年中ハウスの中はキレイに管理されている農家さんが多いと思います。

が!
濱田ファームは米専業農家。
転作の麦をのぞいて、
米しか基本的には作っていません。

ハウスも、
春の育苗期間中のほんの2~3週間しか使っていないので、
それ以外の季節は草ボーボー状態。

伸び放題に伸びまくっていた雑草ですが、
さすがに冬の寒さで枯れちゃっています。
これを、
まずは片づけるところからスタート。

担当は、
いつも天然ワールド炸裂(笑)のともパパ。

それにしても、
ほんわかモコモコの雑草。
思わず、
ボワンと飛び込みたくなりますが、
いい大人なのでやめておきました。

雑草の山を撤去したら、
あらら、
見事にスッキリ!

次に、
トラクターで起こして整地。

特に、
プール育苗をするハウスは均平が命。
しっかりと起こします。

※プール育苗とは、
通常の潅水(かんすい=水やり)をせずに、
プール状に水をためた中で苗を育てる事。
病気が発生しづらい、
潅水の手間がかからない等のメリットがあります。

ついでに、
生えつつある雑草もここで退治。

トラクターってすごいわー。
本当に1台で何役もこなしてくれます。

起こしたら、
今度はハウス内で必要なホースを設置したり、
プール育苗で使用する木の枠を用意したりと、
この後もまだまだ準備が続きます!

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種籾の浸種

2013年4月2日 2:23 PM

片づけなくてはいけない仕事、
やらなくてはいけない仕事、
が、
全くできずに1日があっという間に終わっていく・・・・。

そんな日々を過ごしている私、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です!

手帳に、
ぎっしりやる事リストを分刻みで書いてしまっていて、
自分で自分の首をキューキュ締めまくり。
キュー。

そんな中ではありますが、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる事)には最優先で取り組んでいます!
当たり前だけど、
さ★

この先1カ月半近く、
毎日休みなく続く育苗作業の行程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

の、
今日は4:浸種(しんしゅ)。

漢字というのは便利な物で、
読んで字のごとくの作業です。
種を水に浸すこと。

この過程で、
種籾にしっかり吸水させて、
発芽のための生理活性をそろえます。

その水を、
2日毎に交換する為に、
小分けした種籾を新しい桶に移動して、

よっこらしょっと、
フォークリフトで軽トラの荷台へ。

ビニールハウス脇の、
自噴水の井戸へ移動して、
新鮮な自噴水を入れてやります。

作業所にも実は、
自噴水が2か所出ているくらい、
この辺りは至る所から水がコンコンと湧き出てくる場所。
北アルプスからの雪解け水が、
黒部川扇状地の地下を巡り巡って、
ちょうどこの辺りで湧いてくるんだそう。

作業所よりも、
ハウス脇の自噴水の方が噴出量が多いので、
こちらの水を利用しています★

ほらね、
すごい水量でしょ?!

濱田ファームでは、
育苗期間中は全てこのミネラルたっぷりの自噴水を使用。
浸種で使う水も、
苗に与える水も、
ぜ~んぶ自噴水です!

自噴水は、
冬でも夏でも水温は13-14℃。

1週間くらいつけて、、
積算温度(水温×日数)が100℃くらいになったら次の、
5:催芽の行程に入ります!

種籾の消毒

2013年4月1日 3:07 PM

新しい年度の始りの今日、
娘は新しい保育園に登園していきました。
新しい先生は、
何と男の先生!
娘はちょっと恥ずかしそうにしながらも、
とってもうれしそうにしていました。

娘の性格からして、
新しい環境でも元気にやってくれると信じていますが、
でもやっぱりちょっと心配・・・・

する暇もないくらい、
忙しい一日だったりしますが・・・・(笑)。

さてさて、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる事)も順調に進んでいますよ~!

この先1カ月半近く、
毎日休みなく続く育苗作業の行程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

の、
今日は3:消毒の様子をお伝えいたします!

農薬を使う消毒方法もありますが、
濱田ファームでは温湯(おんとう)消毒をしています!

注:直売分のみ温湯消毒。
農協さんへの出荷分は農薬による消毒。

読んで字のごとく、
温かいお湯での消毒。
実際には60℃のお湯なので、
温かいではなく熱いです!

お湯の温度を常に保ってくれる、
専用の農機具「湯芽工房」ももちろん、
MHK!

こちらが、
小分けされた種籾
これからお湯にジャボンとつけられて、
消毒されますよ~。

消毒の目的は病気の予防。
コシヒカリは病気に弱い品種なので、
しっかりと消毒します!

60℃のお湯に、種籾投入~!
袋の中心の方の種籾にも、
しっかりとお湯がいきわたるようにします。

そしてこのまま待つ事10分。

60℃という温度はもちろん、
この消毒時間もきっちり10分と決まっています。

温度が低すぎたり時間が短すぎても消毒できないし、
高すぎるたり長すぎると今度は、
茹であがっちゃう。

左:10分たったらお湯をしっかりきって、
右:今度は冷水にジャボン。

熱いお湯から、
冷たいお水へ。
種籾ものんびりしている暇はありませんね(笑)。

お水でちょっと休憩してもらったら今度は、
4の浸種の行程です!