富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの裏道】 カテゴリの記事一覧

農作業の日々

2015年11月10日 10:25 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

雨の日が多くなりそうな今週ですが、
先週はいいお天気に恵まれて農作業がはかどりました!

堆肥の散布も始まり、
これから12月中旬まで天候を見ながら堆肥をまいて、
何とか雪が降る前までに終わらせなくてはいけません。

だから、
まだもう少し農作業の日々が続きます。

晴れていると、
田んぼから見渡せる北アルプスは本当に綺麗なんですが、
この先冬になると、
真っ黒な雲が空を覆いつくし、
山はもちろん空も光も見る事ができない日が多くなります。

こんな景色を見ながらだと、
農作業もはかどります!

ともまるも珍しく、
鍬(くわ)なんぞを持って田んぼを耕してる・・・・?

わけではありません!

田んぼの周辺の隅っこは、
トラクターが寄っていけず草がボーボーになってしまうんですが、
通常はそこはトラクターにスキという作業機をつけて、
こうして溝を掘るようにして草を土ごと掘り起こしてやっつけます。

でも四隅は、
そのスキさえも入れないので、
こうして人力で掘り起こしているというわけ。

毎年かならずする作業ではありません。
非常に効率も悪く、
これで米の味がよくなるわけでもありません。

でも、
気が向いたら、
そう、
お天気が良かったり山がきれいに見えたりすると、
やってもいいかなという気持ちになるのかもしれませんね。

米作りではもう、
ほとんどこういう人力での作業はないので、
なかなか身体にこたえるようです。

半袖になって、
汗を流してする作業も、
たまにはいいものかもしれませんね。

獅子舞なのに獅子は脇役?

2015年10月19日 3:21 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

いつも農作業がメインのブログですが、
今日は農作業以外の、
地域のお祭りの様子でもお伝えしたいと思います!

先週の土曜日、
爽やかな秋晴れの17日に、
地元の小さな小さなお祭り、
そう、
観光客なんて誰1人こない、
地域の人が参加して地域の人が見守る、
地域密着型のお祭りがありました。

春は豊作を願うお祭りですが、
秋は豊作を感謝するお祭りです。

本来の意味は薄れているかもしれませんが、
お祭りはやはり米作りと密接な関わりがあるのかもしれません。

この地域、
秋のお祭りは獅子舞の奉納です。

かつては、
その家の長男しか参加する事が許されなかったと聞きますが、
今や少子化や時代の流れからか、
女の子も参加できます。

形を変えながらも、
その時代時代に柔軟に対応して、
こういう伝統を残していくっていいですよね。

うちの娘も小学生にあがり、
今回はじめて獅子舞に参加しました。

緊張した面持ちながら、
手足をビシッと伸ばして、
真剣な表情で踊っていました。

お昼から始まって、
夕方遅くまで、
神社2か所の奉納と町流し、
頑張りました!

こういう地域のお祭りって、
人手不足でどこも大変だという話を聞きますが、
うちの地域はここ数年、
子どもも増えていれば参加したり協力する大人も増えて、
年々賑やかになっているような気がします。

それってきっと、
皆が仕方ないからやっているというわけではなくて、
祭りに参加する事が楽しいからという気持ちがあるからではないでしょうか。

ともまるも、
小さなころからずっと獅子舞を舞っていて、
今でも体が踊りを覚えているようで、
見ているだけだとウズウズするようです。

ただ、
参加したい気持ちはやまやまなんですが、
稲刈り直後から始まる練習、
まだまだ農作業が忙しい時期の祭り本番と、
日程がどうしてもネックなようです。

豊作に感謝するという本来の目的からすると、
この地域で誰よりも参加すべきなのはともまるのはずなのに、
農作業で忙しいなんて残念な話です。

ところで、
獅子舞というと、
私はここに来るまでは当然ながら獅子が華やかに舞うんだって思っていたんですが、
違うんです!
この地域、
というか富山全域がそうだと思いますが、
ここでは獅子が主役ではなくて、
獅子をやっつける天狗が主役なんです!!

小さい子は泣きます(笑)。
本気の天狗です。

大人は大天狗、
男の子たちは小天狗となり、

獅子と対決して、
一匹しかいない獅子によってたかって、

やっつけます(笑)。

そこへ、
れれれのおじさん(正式名称がわかりません・笑)が登場、
めでたしめでたし、
で終わっていきます。

小天狗たちも一生懸命で、
とても可愛かった。

祭りの3週間前から練習が始まって、
毎晩毎晩9時まで!
次の日が学校でも次の日が遠足でも、
中には授業中に疲れて寝ちゃう子もいるようですが、
みんな頑張りました!

こういう伝統的なお祭りがあるって、
本当に素敵な事だよね。
将来きっと、
いい思い出として振り返ってくれると思うし、
もしかしたら大人になってまた地域に戻ってきたときに、
祭りに参加しよう、
祭りに協力しようという気持ちになるかもしれません。

平成27年、
富山県黒部市立野地区の獅子舞、
無事に終了しました。

堆肥の仕込み中です!

2015年10月8日 3:19 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

まだまだ新米へのお問い合わせが多く(詳しくはこちら
発送・配達作業に追われておりますが(詳しくはこちら
今週末のマルシェ出店の準備もあり(詳しくはこちら
何だかバタバタしております。

そして!
農作業の方もやらなくてはいけない事がてんこ盛り!

稲刈りが終わったらそれで農作業が終わり、
というわけではもちろんありません!
いろいろと片づけもしなくてはいけないのですが、
それはとりあえずおいといて、
期限が迫っている農作業から優先順位を決めて1つ1つ進めていっています。

まずは、
何をおいても堆肥作り!

10月初めに堆肥を仕込み、
完熟したいい堆肥になるまで約40日・・・。

できあがるのは11月の中旬。
それから田んぼに堆肥をまいてとなると、
後はもう雪が降る前に大急ぎでやらなくてはいけません。

だから、
稲刈りが終わったら、
何をおいてもまずは堆肥作り。
これが優先順位の第一番です!

自家製の堆肥は、
稲刈りをして乾燥調製をする過程(刈った籾を乾燥させて殻を取り玄米の状態にする事)で、
たくさん出てくる籾殻(もみがら)と、
上の写真の油粕、

そして微生物、
他に米ぬかや水を加えて作ります。

トラクターでよーく混ぜ混ぜして、

かき混ぜてかき混ぜて、

広げて広げて、

水をかけて水をかけて、
そうして後は熟成させるだけ。

40日後には、
ホッカホカの堆肥が完成している予定です!

堆肥を仕込んだら、
次の農作業!
は、
転作の大麦の種まき!

種まきなんて書くとのどかですが、
種をまく前に田んぼを起こして溝を切って肥料をまいてと、
準備もいろいろ。

まだまだ忙しい日々が続きそうで~す。

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●マルシェ出店のお知らせ

10月10日(土)ヒルズマルシェ@六本木アークヒルズ
10:00~14:00

10月11日(日)青山ファーマーズマーケット@青山国連大学前
10:00~16:00

無農薬コシヒカリの小袋や量り売り、
黒米・イタリア米・米粉などを販売します。

●お休みのお知らせ

マルシェ出店にともない、
10月10日(土曜日)~12日(月曜日)までお休みします。

ご迷惑をおかけ致しますが、
どうぞよろしくお願い致します!

詳細レポート!これが農産物検査だ!!

2015年9月29日 2:09 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

気持ちいい秋晴れが続く黒部。
あぁ、
立山黒部アルペンルートの紅葉は、
きっとすごーく綺麗なんだろうなぁと想像しながら、
山を見上げています。

そして、
稲刈りが終わってまだ乾燥調製作業は残っていますが、
新米お届けの期限がもうギリギリなので、
とりあえず今あるだけのお米の農産物検査です!

農産物検査、
それは、
泣く子も黙る(?)いわゆる等級検査。

お米を外観から見て、
1等や2等などと格付けする検査として知られていますが、
実際にはそれだけでなく、
量目(重さ)や荷造り及び包装(米袋やフレコン)、
そして水分含有率・被害粒の混入率・形質・などのお米の質を検査して、
産年(今年だったら27年産)・産地・銘柄(コシヒカリなど)を証明する事、
それが農産物検査です。

つまり、
この検査を受けないと、
27年産の富山県のコシヒカリですよ~!
って表示できないんです。

お米ってどんだけ消費量が減ったとしても日本人の主食。
食料を管理する意味で法律でいろいろ厳しく規制されているんですよ~。

あっ、
申し遅れました、
わたくし、
農産物検査員の濱田律子です。

数年前にこの資格を取得しました。
よくわからないまま1等2等など格付けされるのに疑問を感じ、
検査そのものを知りたい、
そしてその知識を基に米作りや直売に役立てたい、
という思いからです。

決して、
米袋にブスッと、
この穀刺(こくさし)を刺しまくりたいという不純な動機からではありません。

というわけで、
まずは勢いよくブスブスと米袋に刺しまくります!

よくテレビで見る光景ですが、
やってみると思いのほか力仕事なのですよー。
か弱い私はすぐにグッタリと疲れます・・・(^^;)

ただ刺しているというわけではもちろんなくて、
刺して何をしているのかというと、
袋の中に入っているお米を、

こうやって抜き出しているんです。

袋に穴があいてそこからお米がポロポロ落ちてくるので、
ペタリとシールをはって塞ぎます。

こうやてお米を抽出して、
さらにぽろぽろとお米がこぼれますが、
もともと袋に入っているお米の量は表示されている重さよりも重いので、
大丈夫です、ご安心ください。

抽出した玄米。

決められた量の玄米をカルトンというお皿に入れて、
目視でパッと1等2等(3等とか等外という等級もあります)と判断していきます。

つまり、
人の目の力が問われる検査だったりします。

整粒(ざっくり書くときれいな粒)の割合や、
虫に食われた斑点米、
籾(もみ)や草の種などが紛れていないか、
などなどから、
うん、これは大丈夫1等。

いや、
これは微妙かも、
もしかして2等・・・?
となると1粒1粒(!)ピンセットで、
これはいい粒、これは悪い粒とチェックする場合もあります。

あとは水分を量ったり。
通常だと水分量は15%前後でしょうか。

16%くらいあれば、
そりゃもー、
みずみずしくて美味しい新米になるんですが、
それだと保管に向かない。

保管中にカビでも生えてきたら大変なので、
どこまで乾燥させるかは非常に重要です。

等級が確定したら、
米袋にペタペタハンコ押し。

等級を判断するハンコたち。
三角とか×とか外マークのハンコは、
何かちょっとイヤな気分・・・(笑)?

二重丸(=1等)のハンコ、
無事に押されました。

基本的に等級は食味に関係ありませんが、
農協や業者さんに出荷する場合は、
この等級によって価格が変動するので、
農家にとっては重要だったりします。

濱田ファームの場合、
ほとんど全てが個人のお客様への直売になる為、
等級よりは、
「富山県の27年産のコシヒカリ」としてお客様にご案内できる事に、
大きな意味があります。

というわけで、
お待たせいたしました!
これでようやく新米お届けの準備が整いました。

既に10月3日くらいまでのお届けは、
もう予約でいっぱいいっぱいとなっています。
もし余裕があるようでしたら、
5日以降のお届けにしていただけると助かります。
どうぞよろしくお願い致します!

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お待たせいたしました!
平成27年産新米、
ただ今ご注文をお受けしております!!

ご注文方法など、
詳しくは濱田ファームのHPをご覧ください。

詳細は、
こちらのページでご確認いただけますが、
手っ取り早く問い合わせたい!
という方はご遠慮なくお電話ください。

受付電話番号:050-3430-8050
受付時間:10時ごろ~18時ごろ

農作業の為留守にしている事が多くなっています。
留守電にお名前と電話番号を残していただければ、
折り返しご連絡致します。

一粒も刈れず。

2015年9月11日 2:51 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

大雨が降るというわけではないのですが、
ぐずついた天気がずっとずっと、
それこそお盆明けから続ているような気がする黒部。

これは、
一昨日9日の夕方、
台風が通過していった後に急速に晴れた時間を狙って、
山の上の田んぼで撮った1枚。

この写真だけ見ていると、
もういつでも刈れる状態だし、
この晴れ間に一気に集中して刈れれば良かったんですが、
雨続きのせいで田んぼがぬかるみ、
とてもコンバインが入っていける状態ではありませんでした。

特に、
濱田ファームが請け負っている田んぼは沼田が多く、
今のところ底なし沼のような状態になっています・・・・(^^;)

長靴で入ってもどこまでも埋まっていくのに、
重い重いコンバインはきっと身動きが取れなくなる事間違いなしでしょう・・・。
そんな事態は絶対に避けたいんですが、
そんな事態になる事も想定して、
いつでもコンバインを引き上げる為のトラクターの準備もしています。

きっと、
引き上げの依頼がじゃんじゃん来るだろうと、
農協さんも予想して既にユニック、
用意してるんじゃないかな(笑)。

というわけで、
2015年、濱田ファーム、
まだこの時点で一粒たりとも刈っていません・・・(^^;)

とりあえず明日12日(土)は、
娘の運動会が開催されるようですが、
そんな事にかまってられません。
娘よすまん。
晴れそうなので稲刈りさせてくれ!
まぁ、
もともと運動会は行けないと判断してたし、
そもそも春だって春作業で忙しく、
入学式にだって出てないんだから、
米農家の宿命だと思ってあきらめてもらわないとね。

とにかく、
明日は刈らなくては!
刈りたい!
刈ろう!
刈れるかな・・・。

そして日曜日からまた雨の予報・・・。
あぁ、
今年の稲刈りはかなり難航しそうな、
そして長引きそうな予感大です・・・。