富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

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タンボマスターへの裏道

米作りの裏道】 カテゴリの記事一覧

田んぼの水管理用の道具たち

2013年4月23日 2:24 PM

苗の管理が始まり、
そろそろ目がグルングルン回り始めた私、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です!

多くの方から、
「これから忙しくなるね~」と声をかけていただくんですが、
いえいえ、
既にもう今!忙しいですから(笑)!!
私たち1カ月前から全力疾走をしていますから!!!
と、
これまでの育苗の過程を事細かにご説明申し上げたいところですが、
長くなるのでやめています。

「そうですね~」と答えるだけにしていますが、
つまりは世間一般的には、
米農家は田植えの時が忙しいと考えられているんでしょうねぇ。

元々このブログを始めたきっかけは、
一般的なサラリーマン家庭で育った一般ピーポーの私が、
米作りって田植えと稲刈りだけじゃなかったんだ!
その裏には世間で知られていない、
地味な作業の連続だったんだ!!と気づき、
それを多くの方に知っていただきたいという思いからでした。

だからこそ、
こうして育苗の様子をなるべく細かく、
なるべくわかりやすく、
農家の視点からではなく一般ポーポーだった過去の私の目を通して、
お伝えするようにしています★

さて今日も、
そんな一般的にはほぼ知られていない、
地味も地味!
ブログのネタにする程でもないくらい、
つまらない(笑)作業の様子をご紹介しちゃいましょう!

上の写真、
ともまるはまだ水が流れていない用水の中に立っています。
そして手に持っているもの、
これ何だかおわかりになりますでしょうか?

拡大するとこんな感じ。

ベニヤ板で、
1本1本手作りしたもの。
まぁ、
言ってみれば特注品(笑)?

だって、
それぞれの用水や、
用水を流れる水の量、
周辺の田んぼの事情、
などなどを考慮してともまるが作ったもの。

大きさも長さも1本1本、
違うんですよ~!

こうして用水にはめこんで、
流れる水を少しだけせき止めるんです。
そうして、
その手前の田んぼに水を引き込むんですねぇ。

せき止める水の量、
これがものすごく重要!
大きくせきとめればそれだけ早く田んぼに水が入りますが、
そうすると他の田んぼに水が入らない。

となると、
周りの田んぼを管理している方に迷惑をかける事になります。
この微妙な量の調整は、
地域の人間関係に大きく係わっていると言っても過言ではないでしょう(笑)。

こちらも、
田んぼに水を入れたり止めたり、
もちろん量を調整したりするのに活躍するブツ。
堰板(せきいた)と呼ばれたりしているようです。

こちらも、
ともまるによるハンドメイド(笑)。
そしてそれぞれの田んぼに合わせてカスタマイズされたもの。

なんて、
かっこ良くかけないくらい、
ベニヤと肥料が入っていた袋で簡易に作られたもんですが・・・。

田んぼの水口(みなくち)、
つまり用水から田んぼへ水を入れる個所ですが、
そこにこの板を用意しておきます。

たくさん水を入れたい時は板を抜き、
小量の時は板を少しだけ上げておく、
いれたくない時は下ろす、
と非常に原始的なやり方ですね(^_^;)

こういう小道具は、
傷んだり壊れたりしていくので、
毎年修理したり新しいのを用意します。
そうやって、
田んぼ1枚1枚の水を管理していくわけです。

ちなみに・・・。

うちのお隣の、
他の農家さんが管理されている田んぼの水口は、
こんな現代的!
いいなー、
これだったら毎年修理する必要なんてなさそうだわー。
いったい、
いくらくらいするんでしょう・・・・。

さらには、
センサーで水量をコントロールして、
自動で開け閉めできるような水口も世の中にはあるそうです。
もちろんここ黒部でも、
使っている農家さんもいらっしゃいます。

うらやましい!
けど、
ともまるはきっとセンサーを信用しきれずに、
心配で結局は田んぼを回ってそう(笑)。

以上、
田んぼの水管理用の小道具たち、
でした!

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田んぼはゴミを捨てる場所ではありません★

2013年4月17日 4:41 PM

1日の気温差に体がなかなかついていけない、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です!

午前中は暖かいを通り越して暑かった(ちょっと言い過ぎ?!)くらいなのに、
午後から一転、
寒い寒い・・・。

ビニールハウス内には既に苗が並べられた状態なので、
こういう温度差は非常に管理が大変です。
寒いなら寒い、
暑いなら暑い、
とわかりやすい気温だったらいいんですけどねぇ。

さてさて、
昨日お伝えした通り、
田んぼではトラクター作業が進行中。

と同時に、
トラクターで田んぼを1枚1枚まわっていると、
まーそりゃー、
目にするわ目につくわ、
のゴミゴミゴミ!!

毎年何かしらの大物が田んぼに捨てられているので、
最初は怒りこそしたものの、
数年のうちにそれはあきらめに変わり、
今ではちょっと楽しみにさえなってきました。
病んでる・・・(笑)?

今年はあんまり笑わせられるゴミはなくて、
ブログのネタとしてはちょっぴり残念。
この、
お行儀よくきちんと畔に並べられたタイヤくらいでした。

タイヤはねー、
まぁ、
よくある事だからねー。
って、
そんな風に思っちゃうのはもう、
異常ですよねー。

畔のゴミ、
その多くは缶やファーストフードやコンビニ系の食べ散らかし、
あとはやっぱりのタバコの吸い殻、
ね。
こういうのは拾うのが簡単だからいいんだけど、
いや、
良くはないんだけど。

田んぼの中のゴミはねー、
雪解けの後にその姿を一気に現すわけですよー。

グチャグチャの田んぼの中を、
わざわざトラクターを下りて拾うと、
やっぱり怒りがこみ上げてきます、
ね、
ともまる?

これじゃー、
田んぼを起こしているんだか、
それともゴミ拾いをしているんだかわからなくなってきます。
まぁ、
どっちも一気にやっつけている感じですが、
なのでトラクターの前方にはゴミ箱をカスタマイズしていますっ!!

ちょこんと飛び出ている、
四角い青い箱がともまる号専用のごみ箱。
なかなか便利です。
いや、
便利になってもらっても困るんだけど。

今年はあまりこれだー!
っていうゴミがなかったので、
去年の写真でも載せちゃおっかな。

これ、
なかなかきっちりと律義に(?)端正に(?)、
狭い用水におさめられるように捨てられていたので、
思わず笑っちゃったわー。

掃除機。

でもここは、
ゴミ箱じゃありません。
大人ならわかると思うんだけどなー。

こんなのなんて、
粗大ごみでも何でもないんだから、
わざわざ車通りの多い広い農道の、
狭い用水に捨てなくてもいいんじゃないのかしら・・・。
ゴミ箱に捨てた方が楽チンだと思います・・・。

1人暮らしの方が引っ越しで必要なくなった?
みたいなキッチン用品系。

まぁ、
ネタとしては使わせていただいておりますが、
また怒りがフツフツと湧いてきましたよー。

絨毯と、
トイレの便器を掃除するブラシ・・・。

まぁ、
こんなゴミはなかなか出会えませんが、
それにしても多いのが、
空き缶にタバコの吸い殻。

しかも、
抜け道として使われる車通りが多い農道沿いの田んぼです。
ちょっと悲しくなりますね。

皆さん、
ゴミはゴミ箱へ捨てましょうね!
ここはゴミを捨てる場所でも空地でも何でもなく、
お米を大事に育てている田んぼなんですよぉ・・・。

えざらいで田んぼの生き物にご挨拶!

2013年4月8日 10:34 AM

全国的に荒れた週末だったようですが、
ここ黒部はちょこっと風が吹いたくらいでした。
皆さまのお住まいの地域は大丈夫でしたでしょうか。

今日からまた新たな1週間、
今週も忙しくなりそうですが、
せめて気持ちだけは上機嫌で過ごしたいなと思っている、
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です!

さて昨日日曜日は、
天気が心配された中で「えざらい」がありました。

「えざらい」とか「いざらい」とか、
「江ざらい」とか「井ざらい」とか、
まぁ、
いろんな言い方書き方があるようですが、
つまりは用水のお掃除の事。

ひと冬の間でたまったゴミや泥を、
春からの米作りに備えて、
鍬(くわ)などできれいに取り除いていきます。

山から海へ、
高いところから低いところへ、
縦横無尽に張り巡らされた用水路。

これがないと、
米作りができません。
地域の方と協力して、
しっかりとお掃除してきました!

そして、
田んぼに住む生き物も多く発見!

虫はちょっと苦手な私なので、
名前を間違っていたらゴメンナサイ。
これは、
ヤゴでしょうか。
トンボになるヤツですよね。

こっちは、
ドジョウにタニシカワニナ。

タニシかと思っていたら、
カワニナという貝なんだそうです!
同じ農家仲間の宇川さんから教えていただきましたが、
ホタルの幼虫のエサだとか。

そういえばこの辺りも、
初夏にはホタルが飛びます。

フラッシュのせいで写真が微妙になっちゃいましたが、
これは私でもわかる!
カエル。

オケラ・・・?
こ、
こわい・・・。

朝から虫嫌いな人には耐えられない記事になっちゃいましたね。
ゴメンナサイ。
でもまぁ、
生き物がたくさん住む田んぼは今や、
それが売りになるくらいの現代。
トキだってかつては、
広く日本全国に生息していたとか。

今日はトキはどこにいるんでしょう。
きっとこういう虫をパクパク食べているんでしょうね★

ビニールハウスの準備

2013年3月13日 8:57 AM

穏やかな、
良いお天気が続いています。
田んぼでもずい分軽トラを見かけるようになりました。
畑にも人がいっぱい。
もう皆さん、
気分はすっかり春のようです。

濱田ファームでも、
先日からトラクター作業が始まり、
いよいよ今年の米作りが本格始動!

そして春作業の2本柱、
1本は田んぼでのトラクター作業なわけですが、
もう1本の育苗もスタート!

育苗スタートというか、
育苗の準備がスタートしただけですが・・・(^_^;)

育苗(いくびょう)は、
読んで字のごとく稲の苗を育てる事。
5月中旬ごろの田植えにあわせて、
2か月前のこの時期から、
育苗の作業が始まります。

苗を育てるビニールハウス、
この冬は度重なる強風ですっかりボロボロに・・・。

7年も使っているので、
思い切って、
今年は新しいビニールに貼り替える事にしました!

というわけで、
まずはボロボロのビニールを取り外す事から。

取り外されたビニールの残骸たち。
お疲れさま、
今までありがとう!

春作業が始まったとたん、
冬の間ずっと隣の地区で過ごしていた朱鷺が、
またこの地区に帰ってきました。

朱鷺が帰ってくると、
一緒に大勢のカメラマンの方と車もついてきます。
ハウスの前の農道も、
停車する車がチラホラ。
ちょっと作業がしづらい環境になってしまいます・・・。

あー、
春だなー。

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● マルシェ出店とお休みのお知らせ

3月16日(土曜日)@六本木アークヒルズ10:00-14:00
3月17日(日曜日)@青山国連大学前10:00-16:00 

小袋(2合・10合)と量り売り(1合100円~)、
無農薬コシヒカリの米粉や米粉クッキー、
黒米などを販売します。

雨の場合はお米が濡れてしまう為、
出店キャンセルの可能性が高くなります。
その場合はツイッター・ブログでお知らせ致します。

マルシェ出店にともない、
3月16日(土曜日)~18日(月曜日)までお休みいたします。

黒板塗り塗り♪

2013年3月11日 10:31 AM

三寒四温というのは重々承知しておりますが、
あまりにも三寒四温すぎやーしませんか?
あっ、
日本語まちがってますよね(^_^;)
でも、
そんな気持ちになるくらいコロコロ変わるお天気。

今朝も、
雪が降っていたと思いきや、
今は晴れ!
ついさっきまで、
ふわふわ舞い降りる雪を見てこごえていたのに、
今はポカポカ。
雄大な山々を見ながらブログを更新しています!

さてさて、
濱田ファームの車庫では、
かねてからの念願の黒板計画が実行されました!

この車庫、
もともとは自家用車を3台分停める事ができる、
古いけれど(築20年くらい)鉄筋の頑丈な建物でした。

それを去年、
2台分を濱田ファームの米保冷庫・オフィス・直売スペースに改装したわけですが、
経費削減でお客様に見えない側の壁は、
特に何の内装をしてもらうことなく、
むき出しのまんまだったんです★

その壁を有効活用しよう!
と、
黒板にする事に!!

まずは、
デコボコを埋めるパテみたいなもんを埋め込んでいきます。

こういう細かい仕事、
ともまるは大好きみたい。

次に、
黒板になる塗料を塗っていきます。

娘はこれを、
前からすごーく楽しみにしていました!

最初は恐る恐る、

塗っていましたが・・・・、

次第に本性を発揮(笑)!

大胆に、
歓声をあげながら、
狂喜乱舞しながら塗ってました・・・。

そのうち、
いとこもやってきたもんだから、
そりゃまーもー大変な事態に・・・。

ペンキ、
飛び散りまくり(苦笑)。
洋服はもちろん、
汚れまくりです。

まー、
こういうのって、
子どもはとにかく喜びますよね。

子どもたちがグチャグチャに塗りたくった後、
ともまるがキレイに二度塗りして、
今乾かしている最中です。

一応この黒板は、
田植えの段取りやスケジュールなど、
仕事用に使う事を目的としていますが、
子どもに乗っ取られる可能性、
大です・・・・。

まだ広い壁が残っているので、
そっちはボルダリングでもできるように、
ホールドでも取り付けてみようかな♪
夢(というか妄想?!)が膨らみます♪♪