富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

米作りの裏道】 カテゴリの記事一覧

井ざらい?江ざらい?

2010年4月12日 10:27 PM

「井ざらい」なのか?
はたまた、
「江ざらい」なのか?

どちらが正しい名称なのか、
濱田ファームの永遠の謎です・・・?

本来は、
「井ざらい」が正しいみたいなのですが、
でも、
富山でもこの地区では、
「い」という単語を「え」と発音する事が多いので、
だから「いざらい」も「えざらい」とここでは言います。
だから、
「江ざらい」になったのかな?

どっちでもいいけど、
「井ざらい」とか「江ざらい」とか一体なんなのよーっ!
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

田んぼでお米を作っていく上で、
非常に重要な作業。
そして地域の人と協力して行う作業の事。

用水の掃除の事です。
一冬の間にたまったゴミや泥を、
鍬(くわ)できれいに掃除していきます。
泥なんかはけっこう重いのでかなりの重労働。

例外にもれず、
この地域も農家の高年齢化が進んでいて、
お年寄りの方には辛い作業。
かといって、
その息子さんたちの世代で参加する人もいないし。
1人、また1人、と、
年をおうごとに人が少なくなっていっています。

加えて、
今年は雨だったし・・・・。
写真撮るのも大変だったので、
この1枚だけ・・・・。

このままいくと、
近い将来この作業に参加する人がいなくなるんじゃないかと、
本気でおびえています。
長い長い水路を、
ともまる1人で掃除するなんて、
ちょっと現実的じゃーないですからねー。

耕作放棄地問題はよく取り上げられるけれど、
「井ざらい」「江ざらい」問題も、
そろそろ不気味な足音をたてて、
実はすぐそこまで来ているのかも・・・。

あぅ、
恐ろしいよ~。

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ミント増殖中!

2010年3月29日 11:41 PM

寒い日が続いています。
今朝も窓の外は雪・・・・。
もうさすがに積もる事はないとは思うけれど、
なかなかノーマルタイヤへ交換する気になれません。

さてそんな中、
先日訪ねたミント米の川上さんに教えていただいた、
ミントの増殖計画を早速実行に移しました!

本当は、
稲の苗を育てている間(5月)に、
一緒にミントも育てちゃえばいいらしいのですが、
その頃の私たち、
もう心身ともに抜け殻状態になっているのが容易に想像できる・・・・
あぅ~、いやだ~、いやだ~!

というわけで、
まだ元気な今のうちにやっつけてみる事にしました!

寒いけれど、
ビニールハウスの中では元気にミントが育っているしね★

アドバイスに従って、
育苗ポットという野菜の苗なんかを育てる、
小さく仕切られた箱でミントを増殖してみることに。

米専業農家の濱田ファーム、
この育苗ポットやらがいまいちよくわかってなかったので、
すぐさま野菜農家のS君に連絡!
期待しつつ聞いてみたら、
やっぱりいただく事ができちゃいました(笑)。
さらにさらに、
土やら水の扱いなんかの情報もゲット。

若くてかっこいっから(でも彼女募集中!?)、
あんまり農家には見えてなかったんだけれど、
やっぱりちゃんと野菜農家だった(笑)。

アドバイスに従って、
土をポットに敷きつめて、
ほんのり水で湿らせて・・・・

ミントをちょきちょき細かく切ったものを、
ずぶずぶとポットひとつひとつに挿していきます。
そう、
接木。

ミントってとにかく強いから、
こんなんでもすぐに根を張るんだとか。
さすがミント!
強いぞミント!
偉いぞミント!

最初は葉っぱがたくさんついている、
イキイキとしたミントを接木していたんだけれど、
そのうちそんな元気なミントも底をついてきたので、
茎だけとか根っこだけとか、
かわいそうな状態のミントも接木してみた(苦笑)。

はたしてこんなんでも、
根っこでてくるかなぁ~。

最後にたっぷりと水をかけて、
100穴ちょっとのポットのトレーを6箱、
用意してみました!

無事根っこが出てきたら、
今度はこれを畦に移植します!

今回は久しぶりに私も農作業に参加!
ちょっぴり腰にきたけれど、
とにかくミントの香りの爽やかなこと!!!
仕事中も思わず笑顔になります。

これが畦一面に生え揃って、
風が吹くたびにミントの香りがただようかと思うと、
想像しただけでにんまりしてしまいます。
楽しみ楽しみ♪

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トラクター始動!

2010年3月20日 9:25 PM

昨日も暖かかったけれど、
今日なんて20度越え!
ポッカポカ陽気でした♪
そうよね~、
もうすぐ4月だもの、
春なのよね~♪♪

なんて油断は大敵です!
明日はまた寒いらしい。
三寒四温とはまさにこの事か、
と、
歳をとると身にしみる四季の移り変わりであります。

さぁ、
いよいよともまるもトラクターで出動です!

写真、
右がうちの田んぼ。
冬期湛水していたので、
まだまだ水が蓄えられています。

左は他所の方の普通の田んぼ。
既に青々~としていますね。
雑草です。
あいつら、
本当に油断もスキもありません!
いや、
油断は全然してないしスキもないんですが、
とにかくすぐに生えてきます。

今年も雑草との戦いが始まるんだなぁ・・・・。

で、
田んぼでともまるが何をしているのかというと、
田んぼの均平をとる作業。

冬期湛水していると特によくわかるんですが、
田んぼはとにかく平らじゃない!
低いところは水がたまっているけど、
高いところは土が丸見え。

なので、
高いところの土をよっこらしょっと運んできては・・・・

低いところへどっこいしょっと下ろす。
その作業を繰り返して、
少しでも田んぼが平らになるようにしています。

田植え直後、
まだ稲の苗が15センチ程度の状態で田んぼに水を入れた時、
高いと水が行き渡らず低いと苗が水没するのを防ぐため。

あ、いや、
そんな事よりもとにかく、
田植えと同時に散布する、
除草剤の効果を高めるのが大本命。
除草剤は水がないと効果がないんです。
とにかく雑草は恐ろしいですから・・・・。

少しでも田んぼの均平をとって、
米を作りやすい環境を整えるようにしています。
これ、
濱田ファームでは、
毎年の米作りのしょっぱなのお仕事。

いよいよ今年の米作り、
はじまりました。

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米作りは、
単に田植えと稲刈りだけではなく、
あまり知られていない地味な作業の積み重ねの日々です。
収穫後の土作りから、冬の農閑期、1年で最も忙しい田植えの準備、
田植え後の草刈りと草取りの日々、そしてようやく待ちわびた収穫の秋。

そんな様子をありのまま、
できるだけ細かく伝えたい気持ちから、
このブログを更新しています。

また、より多くの方に実際の米作りの様子を知ってもらいたいと思い、
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米作りの様子がよくわかったぞ!という方は、
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オフィス&ペーパーワーク

2010年3月19日 10:10 PM

昨日は一瞬、
サードギアくらいまで入ったともまるですが、
今日はまたまたローに。

家にこもってひたすら、
オフィスワークとペーパーワークとをこなしていました。
身動きが取れなくなる前に、
いろいろいろいろな雑用をお片づけ。

まずはパソコンとにらめっこ。
っていうか、
にらめっこは毎晩だけどね。

米作りの計画は全てパソコンで。
スケジュールの管理や資材の用意、
今年の米作りの挑戦などなど。

挑戦は、
今年もいろいろやりますよ~!
長期・中期・短期的な野望を、
それぞれ入力していきます。

あとは電話、電話、電話!
かける電話も、
かかってくる電話も、
この時期は特に多いです。

お次はペーパーワーク。
もうお願いだから、
手書きは勘弁して欲しい。
面倒くさい。
間違いの元。
何とかならんか、
とぼやきつつ「水稲生産実施計画書」をやっつける。

1枚1枚の田んぼに、
何を栽培するのかを記入してお上に提出。
つまりこれって、
減反に関係してくるわけなんですね。
米農家ってややこしー。

ややこしーのは、
この計画書の正式な名前。
いいですか皆さん!
かなり長いですよー!
覚悟してくださいねー!!

ではどうぞ。

水稲生産実施計画(確認野帳)(兼水田利活用自給力向上事業・米戸別所得補償モデル事業等営農計画書(助成金申請書))兼水稲共済細目書異動申告書

1回読んだだけでは理解できん。
っていうか、
5回くらい息継ぎしないと読めないし。
漢字ばかりだし。
かっこが二重だったりしてややこしいし。
わざと長くしているんじゃないかと思うくらいじゃ。
これ、
どうにかならんのかのう。

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米ぬかの散布

2010年3月18日 10:19 PM

冬の間は、
完全エンジン停止状態。
3月に入っても、
なかなかローからセカンドにさえ、
ギアがあがらない雰囲気のともまる。
今年は(も?!)どうやら、
いきなりトップギアに入れて、
油断していた周りのヤツラをぶっちぎる予定のようです(笑)。

ローでもセカンドでもトップギアでも、
何でもノロノロ遅い軽トラですが、
その荷台になにやら怪しげな粉の入った袋が・・・・。
って、
怪しいものではありません。
単なる米ぬかです、
ぬか!

今日ようやく重い腰をあげたともまる。
田んぼに米ぬかをサワサワとまいてみました。

冬期湛水で、
冬の間ずっと水がはった状態だった田んぼ。
今年は直売用の全ての田んぼを冬期湛水にしていますが、
米ぬかを播くのは減農薬と無農薬の田んぼのみ。

本当なら、
冬の間せっせと作っていた米ぬかペレットをパパパっとトラクターで播きたかったところですが、
完成したペレットの量がそれほど多くない。
ペレットは田植え後の散布時まで保管しておきたい。
という事で、
何も植わっていないこの時期、
気にせず田んぼにジャブジャブ長靴で突入していき、
袋をぶちまけるように豪快に米ぬかを散布!

冬期湛水も米ぬかの散布も、
どちらも抑草効果を期待して。

本当なら、
去年の秋の稲刈りのあと、
堆肥を散布してトラクターで耕起してすぐに、
米ぬかをまけばもっと土のトロトロ層ができて抑草効果を期待できるんですが、
これは来年の課題。

米ぬかたちよ~、
がんばって草と戦ってくれよ~!
と、
切に切に願うともまるでありました。

今年のテデトールが、
少しでも楽になりますように。
春の祭り、
本来なら豊作を願う祭りだけれど、
うちはそんな事をねがっちゃったりしそうです、
うふ。

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