富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

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米作りの裏道】 カテゴリの記事一覧

実録!これが農産物検査だ!!

2019年10月1日 4:08 PM

今日から10月、
消費税が10%になりましたねーー。

いやいや、違った。
10月1日といったら、
濱田ファーム的には新米お届けスタートでした!

大変お待たせいたしましたー!
令和元年産のお米、
いよいよお届けスタートです!!

9月に入ってからたくさんの新米ご予約をいただいていましたが、
さすがにここ数日は、
問い合わせが殺到していてアタフタしています(汗)。

こんにちは!
無農薬・減農薬でお米を作り、
直売・通販を通してお客様との交流を楽しんでいる、
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

このブログは、
濱田ファームのお客様や、
濱田ファームに興味をもっていただいている方へ向けて、
田植えや稲刈りだけではない日々の米作りの様子を、
日本一わかりやすく!
を心がけて書いています。

そして、
まいにち食べるお米の事をもっともっと知ってもらえたら、
よりお米を美味しく食べてもらえるのでは?
笑顔になってもらえるのでは??
そういう気持ちでいます。

稲刈りが終わって
乾燥調製も全て終わって、
さぁ、
これでようやく新米お届け?!

いえいえ!
その前にもう一つ、
とっても大事な事がありますよ!
泣く子も黙る(?)、
農産物検査!!

申し遅れました、私、
このブログ「タンボマスターへの裏道」をせっせと更新している、
濱田ファーム影の代表と一部の方から恐れられている、
濱田律子と申します。

初めてこの絵面を見た方は驚かれたかもしれませんが、
毎年この時期お約束の写真です。

穀刺し(という道具)を持ってポーズ。
もっと猟奇的な写真もあるんですが、
私のか弱いイメージが大きく崩れそうなので自粛します。

実は私、
隠しているわけではないんですが、
農産物検査員という資格を持っております。

これもまた、
世間一般的にはあまり知られていないお米の世界ですが、
とってもとっても大事な農産物検査の、
レポートをお伝えしたいと思います!

農産物検査は、
等級検査として知られています。
お米を外観から見て、
1等や2等など格付けする検査。

ですが、
それだけが重要なわけではなく、
量目(重さ)
荷造り及び包装(米袋やフレコン)、
水分含有率
被害粒の混入率・形質・などのお米の質
も検査するんですよー!

その上で、
産年(今年だったら令和元年産)
産地(富山県)
銘柄(コシヒカリやミルキークイーンなど)を証明する事、
それが農産物検査なんです。

つまり、
この検査を受けないと、
令和元年産の富山県のコシヒカリです!
という表示できません。

お米はどれだけ消費量が減っても、
日本人の主食です。
食料を円滑に管理・流通する為に、
法律でいろいろ厳しく規制されています。

私は数年前にある思いで、
この資格を取得しました。

ある年、
2等に格付けされた事があったんです。
悔しい。
なにより、
説明されても自分たちが作ったお米なのに、
よく理解できない。
それがもうたまらなく悔しいなと。

米農家だからこそ、
検査の内容を知りたい、
もっともっとお米の世界を勉強したい、
そう思いました。

決してこの、
穀刺しでブスっと米袋を刺してみたい、
という不純な動機ではありません!!

穀刺しを刺して、
米袋の中の玄米を抽出して検査しますが、
刺した後にはぽっかり穴があくので、
こんなシールで封をします。

抽出したり穴からお米がポロポロ落ちてきたりと、
袋の中のお米は少なくなりますが、
もともと多めにお米が入っている(それも法律で重さが決まっています)ので、
ご安心ください。

適当に抽出しているわけではなく、
何袋検査するなら何袋から抽出する等、
これまたしっかり決められています。

こうしてカルトンというお皿に、
決められた量の玄米をとり、
目視でパッ!と、
1等2等(3等とか等外という等級もあります)と判断します。

つまり、
人の目の力が問われる検査です。

整粒(形や色が整っている米粒)の割合、
虫にお米の甘い汁を吸われた痕が残った黒い粒、
籾(もみ)や草の種などが混入していないか、
などなどから、
等級を判断します。

これは微妙かも、
もしかして2等?!となると、
1粒1粒ピンセットでこれはいい粒、
これは悪い粒と分けて、
等級を判断する場合もあるシビアな世界。

他に、
専用の機械で水分量を計測したり、
重さを計量したり。

決められた検査を全て終えたら、
等級を判断。

基本的に、
等級は食味に関係ありませんが、
農協などの業者さんに出荷する場合は等級により価格が変動するので、
農家にとっては重要です。

ただ、
我が家のようにほぼ全量を個人のお客様へ直売している場合は、
等級以上に、
産年・産地・銘柄の証明が重要です。

今年も濱田ファームのお米は、
全量1等でした。

これでようやく、
皆さまに新米をお届けできる準備が整いました!

今年の新米も、
皆さまに美味しいと思っていただけたら嬉しいです!!

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黒部の専業米農家・濱田ファーム
富山県黒部市で、
他の誰でもない濱田智和が作った無農薬・減農薬のお米を、
直売・通販でお届けしています。

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稲刈りからお米になるまでの遠い道のり・その3

2019年9月20日 5:54 PM

明日からの3連休は、
台風の影響で全国的に荒れる予報が出ていますね。
大きな被害が出ない事を願うばかりです。

台風の前に稲刈りを終わらせたかったところですが、
今年は(も?!)、
機械トラブル多発で思うように作業が進んでいません。

コンバインは先日の長期入院の後、
さらにもう1回短期入院がありました・・・。
乾燥調製に使っている農機具たちも、
トラブル続出・・・。

それでも!
少しづつ見えてきたゴールに向かって、
一歩一歩確実に歩みを進めていっています!

こんにちは!
無農薬・減農薬でお米を作り、
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富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

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日本一わかりやすく!
を心がけて書いています。

そして、
まいにち食べるお米の事をもっともっと知ってもらえたら、
よりお米を美味しく食べてもらえるのでは?
笑顔になってもらえるのでは??
そういう気持ちでいます。

前回お伝えした乾燥調製という、
乾燥させた籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いて、
玄米にする作業もまだまだ続いています。

これが、その籾殻です。
作業所の外へ排出できるようにしていて、
たんまりと溜まった籾殻の山ができました。

まだまだこの先、
高くなっていきますよー!

さて、3回続けて、
稲刈りからお米になるまでの遠い道のりの様子をお伝えしています。

その2では玄米をフレコン取りしていましたが、
今回は袋取りの様子。

1トンも入るような大きなフレコンではなくて、
人が持てる重さの米袋に詰めていきます。

計量器で、
あらかじめ設定した重さまで玄米を詰めて、

1袋1袋、
紐でしっかりと縛って、

何百もの米袋を、
地面からよっこいしょっと持ち上げるのはちょっと辛い作業なので、
機械である程度の高さに持ち上げて、

よっこいしょ!
とパレットに積み上げていきます。

フレコンはフレコンで非常に便利なのですが、
20kgの米袋で、
1年の初めにまとめて購入される方も多いので、
あらかじめ必要と思われる量をこうして米袋で用意しておきます。

そうそう、
通常は米というと30kgが未だに一般的ですが、
30kgは誰にとっても微妙に重い。

こうして袋詰めするともまるも、
段ボールに30kgを入れる私も、
配達する業者さんも、
そして、
お客様にとっても!

30kgという重さは、
とにかくハンドリングが悪いので、
数年前から私たちはすっぱりやめました!

フォークリフトで運搬して、
この後は農産物検査を待つことになります。

全ての稲刈りを終えて、
この乾燥調製という作業もやり遂げたら、
いよいよ農産物検査!

これを受験しないと、
令和元年産・富山県産・コシヒカリ(又はミルキークイーン)とうたって、
新米をお届けできないのですーーー。

というわけで、
まだもう少し新米お届けまではお待ちくださいませ。
予定では、
というか、
目標?
10月1日!
頑張ります!!

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稲刈りからお米になるまでの遠い道のり・その2

2019年9月17日 11:06 AM

1つ前の投稿で、
コンバインが壊れて入院!
とお伝えいたしましたが、
その3日後に退院してきました。

おかげで、
9月1回目の3連休(もう1回あるのですね・・・)は、
稲刈り三昧となりましたー!

こんにちは!
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そして、
まいにち食べるお米の事をもっともっと知ってもらえたら、
よりお米を美味しく食べてもらえるのでは?
笑顔になってもらえるのでは??
そういう気持ちでいます。

稲刈り再開となり、
稲刈りそのものは順調に進んでいるんですが、
順調じゃないのがこちら、
稲刈りと並行して進めている乾燥調製の方。

刈り取った籾(もみ)を乾燥させて、
籾殻(もみがら)を取って各種選別機を通して玄米にする作業ですが、
あっちで機械がつまり、
こっちでベルトが切れ、
となかなか思うように進みません(汗)!

タイトル通り、
お米になるまで遠い道のりです・・・・。

気を取り直して・・・。
その1に続いて、
今日はその2の様子をお伝えしましょう。

刈り取った籾を、
保管に程よい水分量まで乾燥させたら、
乾燥機から籾摺り機(もみすりき)という機械へ。

写真では伝えきれないのですが、
ものすごい音をまき散らしながら、
あっという間に籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いて、
茶色いお米、
つまり玄米の状態にしてくれます!

玄米になったとはいえ、
たくさんの異物や未熟なお米が紛れているので、
ここから選別機をたくさん通して、
質の良い玄米だけに選別していきます。

まずは、石抜き機。
そう、
お米にはけっこう石が混入しているので、
この機械で取り除いてもらいます。

粗選機であらあらっと状態の良い粒を選別したら、
今度はこちらの色彩選別機に通します。

虫食いの粒などを、
ものすごいスピードで選別してくれちゃう優れもの。

写真ではとても追いつかない速さなんですが、
ピッ!ピッ!!
とはじいてくれるんです。

他にも、
粒を大きさで選別する機械に通したりして、
いい状態の米粒だけにしていきます。

一粒一粒が小さいお米、
しかも大量なのでとても手選別はできません。
こういう選別機に頼らざるをえず、
この作業の様子は、
とても米作りというイメージからはかけ離れているかもしれませんね。

ほぼ全ての作業が機械化されていて、
この、
1トンものお米が入るフレコンという大きな袋詰めも含めて、
乾燥調製という作業は、
これまでのアウトドアでの米作りとは全く違います。

でも、
これも間違いなく米作りの1つの工程です。

稲刈りという作業は広く一般に知られていますが、
あまり知られていないこういう作業もきちんとお伝えする事こそが、
お米の世界を知ってもらう一歩だと思っています。

そういう気持ちで綴っているのが、
このブログだったりします(^^)/

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稲刈りからお米になるまでの遠い道のり・その1

2019年9月13日 3:36 PM

コンバインが故障して、
入院が必要になり(主な理由は部品待ち)、
稲刈りできない日々が続いています。

やったー、
これを理由に遊んじゃおう♪
じゃなかった、
疲れた体を休めよう♪♪

という事にはならないのが農繁期の辛いところ。
稲刈りできなければできないで、
やる事は盛りだくさんです。

まずは何といっても乾燥調製(玄米にする)作業、
そして、
乾燥調製の過程で大量に発生する籾殻(もみがら)を、
堆肥に仕込む作業。

稲刈りとは関係なく、
まだまだたくさん平成30年産お米の注文もいただいていますし、
新米のご予約も多いこの時期、
とても休んでいる暇はありません!

こんにちは!
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稲刈り中断中なので、
今日は刈り取った籾(もみ)が、
その後どのような工程を経てお米になるのか、
その詳細をお伝えしたいと思います!

というのも、
稲刈りしたらすぐ新米!と思われる方も多く、
新米をご用意できるのはまだまだ先なのです、
とご案内しても理解していただけない事が時々あります。

稲刈りは田んぼという表舞台でする作業なので、
どんな方でも想像しやすい作業ですが、
稲刈りした後は作業所でひっそり(?)秘密裏(??)に作業が行われるので、
想像しにくいという方が多いかなと思います。

というわけで、
稲刈りからお米になるまでの遠い道のりを、
この先何回かにわけてお伝えしたいと思います!

コンバインで刈り取った籾は、
コンバイン内部のタンクに貯蔵されますが、
いっぱいになったら、
軽トラに載せた籾コンテナという専用の入れ物に排出します。

写真では伝わらないのですが、
ものすごい細かい埃が舞いまくっています!
カメラ撮影、かなり命がけ(笑)!!

 

籾を載せた軽トラは、
田んぼから作業所へ移動。

作業所の中では、
乾燥機(我が家は中古が4台)が待ち構えていますよー。

このホースを使って、
まずは籾コンテナの中の籾を、
乾燥機に排出します。

コンテナにカチッとホースを差し込んで、

乾燥機の張り込みボタンをセット!

あとは自動で、
籾が乾燥機の中へ~。

乾燥機の中で、
籾にまずは風をあててから、
貯蔵に適した水分量までゆっくりと乾燥させていきます。

お米になるまでは、
まだまだ工程が長いので続きはまた改めて!

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稲刈りの準備が始まりましたよ!

2019年8月9日 2:23 PM

暦の上では秋のようですが、
気温的にはちょっと無理があるような・・・・(笑)。

ですが、
米作りにおいては、
否が応でも秋の気配を感じざるを得ない状況に!!

9月に入ったら稲刈りが始まるので、
その準備が始まりましたー!

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稲刈りの準備は、
まぁ、本当にいろいろ山盛りてんこ盛りであるんですが、
まずは、
一番の大物からやっつけて勢いを出そう作戦です!

恐らく、
一般の方が一番に想像するのはコンバインかと思います。
確かに、
コンバインも大物ですが、
それよりももっと物質的な大物といえばこちら!

じゃじゃーん、
乾燥機です!

稲刈りで刈り取った籾を、
一晩かけてゆっくり乾燥させる乾燥機。

これがないと、
稲刈りも進まないし、
何より食べられる米粒にはなりません!

細長い長方形の乾燥機。
その内部の掃除をしようと、
高所恐怖症のともまるではありますが、
頑張って階段を上って、

乾燥機上部から内部に入り込み、
掃除をします。

残念ながら私は入れず。
写真では伝わらないんですが、
とにかく高い!
怖い!!

しかーも。
内部は真っ暗な上に埃っぽくて蒸し暑い。
おまけに、
去年の秋からほったらかし状態なので、
内部に魑魅魍魎が蠢いているというまことしやかな噂もあります。

そんな所へ、
精密機械であるカメラを持っては入れません♪
残念♪♪

というわけで皆様には、
乾燥機の内部について、
想像を膨らませてイメージしていただければ!

魑魅魍魎との戦いの後は、
外部の掃除・整備もしっかりと!

洋服がもう、
汗だくですごい事になっていますが(臭いまで漂ってきそうです!)、
頭も埃だらけです!

そう、
乾燥機の点検は、
稲刈り準備の中でも大変な作業。
我が家は小さい農家なので乾燥機4台しかありませんが、
ともまる1人で作業するのでそれなりに時間がかかります。

これをやってしまえば!
あとは、
コンバインと籾摺り機と選別機と昇降機とフレコン準備とダクトホースの取り付けと新米置き場の確保と米袋の準備と農産物検査の書類とお手伝いさんの確保と、
って、
まだまだやる事たくさんですが、
1つ1つ確実に準備して稲刈りに備えたいと思います!

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