ここ数日パソコンの前で原稿を書くのに一生懸命になっている、
旦那の方、ともまるでございます。
先日、新川学びの森天神山交流館で行われた、経営セミナーに参加して来たので報告します。
題名にも挙げた通り、「ローマ法王に米を食べさせた」というのは実は以前から知っていました。
石川県羽咋市神子原(みこはら)という地区にも数年前に出かけて、立派な棚田の広がる山間の地域だったと記憶しています。
その神子原という過疎地を活性化し、農産物をプロデュースした男、
高野誠鮮(じょうせん)さんが今回の講師でした。
講演は刺激的な言葉から始まりました。
「いてもいなくてもいい公務員と、いては困る公務員が役所全体の多数を占める」
魚津市も後援しているセミナーでいきなりコレですわ。
「学歴があっても愛と智恵がないとだめ」
「理念に基づいて行動するだけ。論議はしない」
「身近にあるものを過小評価する傾向が日本人にはある」
など、高野さんは強烈なメッセージで畳み掛けます。
講演の最初の方からグイグイ話しに引き込まれ、
うわ、久しぶりにこんなヤバい人に会った、的な高揚感がありました。
農業の話はさておき、綿密な戦略とその大胆な行動力は、スゴいの一言。
世界で最も影響力のある人物に神子原米を食べてもらい、ブランド米にする戦略は、
まさにその真髄とも言えるものでしょう。
ローマ法王以外にも、天皇陛下、アメリカ大統領をターゲットにしていたという話は、
冗談なのか本気なのか分からない凄みを感じました。
だってね、宮内庁に加賀百万石の城主前田家の子孫がいるはずだと考えて、
なんと!そこに今も殿様と呼ばれている前田さんを探し当てて直談判しちゃうんだよ。
想像力というか、アイデアというか、その発想はとにかく面白い。
そして、やっぱりコレだな、スーパーポジティブな人だということ。
「失敗の階段を登って何かを成し遂げる事が出来る」
なんて分かっちゃいるけど、簡単に言える事じゃないよ。
「ケータイはつながらないけど、心はつながった」
って滞在した女子大生に言わせるまでに、神子原を再生したのは、この人がいたからだ。間違いない。
一人のビッグプロデューサーが地域を変えていく。
ここ黒部にもそういう人材が現れて欲しいなあ、と希望的観測をしつつ、
個人的にできる事からやっていくか、と前向きになった素晴らしい講演でした。
誘って頂いたSさん、ありがとうございました。