いやぁ、
こうも暑いと仕事ができません!
なので、
視察にお出かけ。
ウソウソ、
ちゃ~んと事前にお願いして、
でもかなりねじ込んでいただいてのアポでしたが、
有機栽培農家の井村辰二郎さんの田んぼを見せていただきに、
お隣石川県の金沢へ出かけてきました!
井村さんには以前、
お話だけお伺いするチャンスがありましたが、
今、この時期の、有機の田んぼを直接見たい!
という思いで、
365日お休みなしの大忙しの井村さんに、
濱田ファーム得意の体当たりアポ(笑)で、
今回の視察の幸運に恵まれました。
集合は、
金沢大地さん。
井村さんが生産された、
有機米や有機小麦や有機大豆の、
加工&販売部門。
金沢といえば!
の近江町市場にはお店「たなつや」さんがあって、
そこでは有機の穀物や、
それらを原料としたいろんな有機食品を購入する事ができますが、
その加工所がこちら。
大豆の選別も手作業なら、
ブドウの皮むきや種だしだって手作業!
皆さん丁寧に仕事されている様子が、
とても印象的でした。
さて田んぼへの視察視察!
なんと、
大型バスで移動~@@
というのも、
今回の視察はあまりにも突然のお願いで、
超多忙な井村さんの日程はもちろんあわず・・・。
でも絶対どーしてもこの時期の田んぼが見たいー!
のワガママな私たちのお願いを聞き入れていただいて、
他の団体さんの視察に混ぜていただいたのであります。
本当にお邪魔な私たち、
えへ。
それではバスに乗って、
田んぼへ出かけてみましょう!
井村さんの栽培されている田んぼや畑(大豆・麦を作付け)の多くは、
河北潟干拓地にあるんだそうです。
もともと日本海に面する汽水湖で、
多くの水鳥が飛来する豊かな自然だったところ。
それを干拓し1100ヘクタールもの、
広大な農業地になった場所。
かつては多くの農家が大規模経営を夢見た場所だったそうですが、
その後の生産調整や政府による畑地への方針変更、
畑地での作付の困難などから、
多くの農家が去り耕作放棄地が広がりつつあったんだとか。
その放棄地を開墾して、
麦・大豆の二毛作による大規模経営を実践、
米を含めて今では、
180ヘクタール!
その多くが有機栽培!!
しかも個人経営!!!
していらっしゃるのが井村さん。
もう、
数字を聞いただけで、
目まいがするくらい桁違いの有機栽培農家の方なんです。
そんな、
農家にとっては天文学的な数字を聞きながら、
自家製堆肥を見せていただく視察団一行。
皆さんお米を作っている農家さんでした★
堆肥を作る施設も、
これまた広大なわけで・・・。
全ての堆肥や資材を、
自分で用意する、
しかも180ヘクタール分ですからねぇ。
もう、
私たちの許容量のメーターが、
ぶんぶんふれまくってました(笑)。
で、
お目当ての有機栽培の田んぼ。
干拓地の田んぼが、
これまた広大なわけで・・・。
1枚の田んぼが7ヘクタールとかね・・・。
ちょ、ちょ、ちょっと待て!
この1枚でうちの面積のほとんどじゃん、
みたいなね(笑)。
だんだん数字がマヒしてくる、
危険な干拓地です(笑)。
除草は、
田植え直後の乗用除草機と、
収穫前のテデトールで、
クサネム(雑草の一種でこれだけは絶対に取らなくてはいけない草)取りだけだそうです。
写真では分かりづらいかもしれませんが、
はっきり言って、
もんのすご~い雑草ジャングルでした(笑)。
うちの田んぼと比べて、
ちょっと安心しちゃったくらい(笑)。
まぁですね、
30ヘクタール近くの田んぼを有機栽培されているそうなので、
そりゃ、
草取りなんて追いつかないでしょうしね。
井村さんいわく、
「雑草、それがどうした?!」
だそうです。
ものすごく勇気でました!
そうだそうだ!
雑草、それがどうした?!だ!
とは、
なかなか思える心境にはならないのが現実ではありますが・・・(笑)。
視察中は、
当然持参した長靴でガンガン田んぼに突入していったともまる。
なんとなんと、
長靴持参はともまると、
井村さん2人だけでした!!
井村さん独占状態
で、
あれやこれや聞きまくり
以前にも一度、
視察でお話させていただいた経緯もあって、
もうこれですっかり仲良し?!
私も長靴持参していたんですが、
ものすごーい暑さにグッタリしてしまって、
畦で日傘までさして遠目に拝見するにとどまりました。
井村さんは、
少年のようなキラキラした目で、
就農当時に夢見た構想や、
これから進んでいく道について、
静かな口調で、
でもそれでいて、
とーっても熱い思いで語る姿が印象的でした。
誠実で、
私たちみたいなひよっこ農家を見下したりせず、
出し惜しみせず情報をいろいろ教えていただきました。
いつも思います。
視察に行くと、
農家の皆さん、
本当にどなたもこうして、
私たちによくしていただきます。
だから、
私たちもそうでありたい。
私たちのところに視察にくる農家さんなんていないかもしれないけれど、
もしそういう立場になったとしたら、
そんな風に接しようと。
今回の視察の収穫。
「雑草、それがどうした?!」