富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの裏道

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講師の先生と呼ばれ卒倒しそうになった件

2015年6月26日 9:24 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

さて。
わたくし濱田律子は昨日まで、
福井へ1泊2日でお出かけしておりました。

福井へは、
これで4回目の訪問。
東尋坊・永平寺・恐竜博物館・三方五湖など、
ほぼ全ての観光地は既に訪れていたんですが、
芦原温泉は初めてでした!

福井といえば、
やっぱりおろし蕎麦。
ほんのり甘めのお汁に、
ピリリと辛い大根がマッチして美味しい~♪

いやぁ、
福井、最高!!!

なんて、
福井へは今回遊びに行ったわけでは決してありません!
ちょこっと温泉入って美味しい物をいただいただけで、
決して決して遊びではありません!!!
れっきとしたお仕事であります、
そこらへん感じがいしないように>わたし。
はい。

おろし蕎麦仲間のお二方は、
右:福井県農業試験場のムラノさんと、
左:福井でサツマイモを作っていらっしゃる農家のヨシムラさん。

実はヨシムラさんの旦那さんのお名前が、
智和さんなんです。
そう、
ともまると同じ名前。

旦那さんが同じ名前同士、
ただそれだけのご縁でお会いした事がないのにも関わらず、
突然わたしに講演をしてほしいという無茶ぶり(笑)をしたのが、
この可愛いらしいヨシムラさん。

講演です、講演!
公園でも公演でも後援でも公苑でも(以下、限りなくコウエンという漢字があるので省略します)なく、
講演です。
この私に!

講演なんて恐れ多いし、
人前でお話しするのははっきりいってイヤ!だったんですが、
今年の目標を「お誘いやお願いをできるだけ断らない」と掲げてしまっていた私。

あぁ、この目標、来年にしておけばよかった・・・(笑)

と後悔しても仕方なく、
はぁ、わかりましたと適当に返事をしてしまった私。
のこのこと事情もよくわからずに福井入りしたというわけであります(笑)。

そして、
お蕎麦でお腹を満たした後、
ヨシムラさんの農場を視察させていただきました。

海を見下ろす素敵なロケーション、
風車がグルングルン回りまくる爽やかな風が吹き抜ける丘の上に、
ヨシムラさんの農場、
そして超巨大な倉庫がどーんとそこにありました。

一般人(=私)が想像していた、
のどかなサツマイモ堀りの幻想は一気に打ち砕かれ(笑)、
超巨大な倉庫に負けない超巨大な農機具がでーんと置かれていたり、
線路は続くよどこまでも状態のベルトコンベアがあったり、
選果機(っていうのかな?)は果てしなく向こうまで遠く、
段ボール自動梱包装置(という名前があっているかどうかわかりません)まである始末。

お、おもしろい!
サツマイモってお米とこれまた全然違う農業の世界だわ。
と、
目をキラキラさせて写真を撮りまくる私なのでありました。

あっ、
こちらがヨシムラさんご夫妻。
旦那さんが智和さんです。
思わず呼びつけにしそうになるのとグッとこらえる私。

すらっと長身の美男美女のお二方は、
ともに生粋の農家で生まれ育ち、
海外で農業研修までされた超エリートであります。

そして今は、
富津というサツマイモの産地で、
地域の担い手としてサツマイモを栽培、
フィールドワークスという会社を立ち上げられました。
リンク先のHPを見ていただけると、
サツマイモの農場の様子や素晴らしい景色と共に、
日々の農作業の様子なんかもご覧いただけます。

ありゃりゃ、
こちらのブログにはしっかりと私が訪れた時の様子も、
早々にアップしていただいておりました。
ありがとうございます!

ヨシムラさんのお宅も訪問。

これがもう、
すごーく素敵で!
視察なんてやめて、
もうお宅訪問に趣旨変えしたいと思うくらいでした!!

さらにもう1件、
田嶋牧場さんも視察させていただきました。
モ~。

酪農の世界も、
同じ農業とはいえお米とは全く違っていて、
しかも相手は生き物。
お米も生きてるけど、
動かないし鳴かないしウンチしないし(笑)、
とにかくもう同じ農業とは思えないこれまたワンダーランドな世界なのでありました。

あぁ、
私ってば農家なのに農業の事を全然わかってないな。
と、
反省する前にソフトクリームをご馳走になりました♪
美味しかった♪♪

あっ、
この農場直営のソフトクリーム屋さん、
平日の夕方にも関わらず次から次へとお客様が訪れる人気のお店なんですが、
そこのど真ん中で美味しそうに食べていらっしゃるのが、
牧場長さんであらせられます。

ソフトクリームを食べている時は、
単なるお兄ちゃんっていう風貌だったのに、
牛舎で働く姿は目がキリリとしてとても素敵でした!
奥様ご自慢のイケメン牧場長、
仕事をしている時こそそのイケメン具合が伝わってきます!

さて。
さてさてさてさて。
ものすごーく長い前置きになってしまって、
何だか福井へ美味しい物を食べて温泉に入ってきた旅行日記にのようになっていますが、
ここからが本題♪

今回わたしが福井を訪れたのは、
もう皆さんも忘れてしまったかもしれませんが、
福井の女性農家さんの前で講演をさせていただく、
というのが目的なのでありました。

福井県の女性農家の集まり「ふくふく会」と
「農林水産センター」の企画で
「情報発信力を磨く6次産業化研修会」という研修会。

というわけで、
講演の様子がこちら。
講演というにはもう本当に恐れ多く、
「講師の先生」なんて呼ばれた時には私、
ずっこけそうになりましたが、
貴重な時間(しかもこの日は梅雨だっていうのに晴れていて絶好の農作業日和!)を割いて、
こうして集まっていただいたからには、
できるだけ皆様に有意義な時間を過ごしてほしい、
そして少しでも何か心に残ること、
実践できそうな具体的なチップをお伝えしたいと、
これでも頑張っていろいろと準備をして臨んでまりました。

講演のテーマは、
「自分スタイルで農業を楽しもう!私にできること、私だからこそできること」。
あぁぁ、
すみません、偉そうに・・・。
でも、
農業を楽しむという事にかけては、
私たち、かなりいい線いってるんじゃない?!
という自負もあったりするので、
楽しみながらもどうやって自分のスタイルを確立してきたか、
そんなお話をさせていただきました。

あのですね、
本当に私、人前でお話しするのイヤなんです。
つい先日の小学校の学級懇談会でも一人ひとりお母さんが自己紹介していくんですけど、
すっごい緊張してモタモタだったんですよね。

それが!
この時はなんでしょう、
けっこうスラスラお話できたような気がしてるだけで、
実際はしどろもどろだったかもしれませんが、
気持ちよくお話しさせていただきました。

よく考えたら私、
そういえばカナダでガイドの仕事をしていた時には、
大勢のお客様の前でマイク持って気持ちよくお話していたんだった。
そっか!
マイクがあれば私、それなりにお話しできるのかも・・・(笑)?
マイクを持たずに生活して早10年以上たちましたが、
ガイドの血はまだ私の中で確実に流れているようです。

講演会の後は、
和やかにランチタイムと情報交換会。

ゆっくりお昼ご飯を食べる事もできないほど、
質問攻めにあう私。

皆さまにいろいろと私の事、
というか、
私がやってきている事(主にこのブログ等の情報発信)に興味を持っていただき、
本当に嬉しかったです。

そして、
福井の農家の方とこうして、
交流をもてた事もまた今回の収穫の1つ。

地元のものをふんだんに使ったお弁当、
とっても美味しかった♪
できればもっとゆっくり味わいたかった(笑)。
それはまた次の機会に、
という事でしょうか。

今回は講演という、
私には本当に恐れ多い機会をいただき、
そのプレッシャーに泣きそうになりながらも、
何とか(たぶん)無事に終える事ができて、
私自身も大きく成長させていただきました。

講演を受けた事によって、

●自分自身を振り返り棚卸ができました。
●濱田ファームの強みを整理してまとめる事ができました。
●自分の経験やチップを他の農家さんに伝える事で少しは自分が役に立つ人間だと思う事ができました。

つまりは、
私自信の世界が大きく広がりました。

こういう機会を与えていただいた事、
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ヨシムラさんの旦那さんとともまるの名前が一緒だった事にも、
忘れずに感謝したいと思います。
ありがとうございました!!!

表参道ごはんフェスに行ってきたぜっ!

2015年6月13日 8:24 AM

こんにちは。
こちらでは久しぶりの、旦那・ともまるでございます。
本当に、みなさんご無沙汰しています。

ブログはすっかり妻の担当とタカをくくっていたら、
今回一人旅でトーキョー視察しちゃったため、
もう、
ウンウン言いながらこの記事を夜な夜な書いております。

さて、そう、
今回は一泊二日の一人旅。
初!北陸新幹線に乗車後、華の東京に着きまして、
早速視察!と思ったら、
ごはんフェスは次の日、日曜日。

しょうがねえなあ、じゃあ昼間っから・・・
おっといけねえ、視察やったわ視察。

それでは、表参道ごはんフェスの話し、やりますね。

会場は表参道から少し路地に入ったVACANTというところ。
おしゃれなイベントスペースで二階が今回の会場。
オープン前からこんな感じにお客さんがうろうろ。

入り口では
スタッフがパンフレット配布やワークショップのチケット販売をしています。

会場内に入ると、
いやいや、すげえ人やわ。
人だらけ。

こんないっぱい人おるがちゃ富山ならファボーレくらいやわ、
と思いながら、人ごみをかき分けて進みます。

そして、
まずは予約していたワークショップ「食味官能試験で(お米の)違いを堪能しよう!」に参加します。

試験用のごはんを炊飯する釜がずらり。

参加者は全員白衣に着替えます。
いやあ、久しぶりに着る白衣、悪くないなあ、
と香料会社時代を思い出しましたわ。

そして、官能試験前にお米のレクチャー。
このワークショップの主催は、日本穀物検定協会。

そう、米袋の脇に刻印してある、
米農家にはおなじみのあの団体です。

さすがにお米に関してはプロなので知識は素晴らしい。
そしてお堅い話しかとおもったら、以外と柔らかい。
っていうか、洒落を交えた軽快なトークでビックリしました。
先入観って、やっぱよくないね。

そんで官能試験に入ります。

まずはごはんのサンプルを各自に一皿ずつこんな感じ配られます。
プリンカップのような容器でフタして香りが飛ばないようにしてあるのと、
色付きのシールで判別しやすい配慮がしてあります。

このシートの食味評価の項目は、
実際に協会で使用しているものと同じだそうです。

基準のごはんからどれくらい差があるかを7段階で評価します。
ただし、
美味しさ(総合)は個人の裁量に任されています。

そして、実食。
もくもくと、食べる。

そして、評価。

あのね、ごはんてね、
極端に香りが強いとか、甘いとか、食感がちがうってこと、あんまり無いんだよね。
よっぽど慣れた人じゃないとこの違い分からないと思う。
しかも今回試食したのは、
ほとんど出回っていない新品種ばかり。

「青天の霹靂/青森」「きたくりん/北海道」「おいでまい/香川」

ね、聞いた事ないでしょう?
食味官能評価は難しい、
でも差は確かにある。

こういう機会じゃないとなかなかお米の評価はできないと思いました。
色々と参考になったよいワークショップでした。

そんなワークショップの間も
会場の熱気はヒートアップ!

さらに怒濤のトークイベントシークエンスが盛り上げます。

正直このトークイベント、
全部聞くには根気と体力が続きませんでした。
あと、イスが固くてケツイタイ・・・。

それにしても、
お米でこれだけ熱く深く、しかもおしゃれにやれちゃうのって、
表参道ならではなのかなあ、と思いました。

地方との温度差というよりも、
この勢いに追いついて乗っかって、
ジャンジャンバリバリお米をアピールして行くのが、
我々農家のやり方の一つかなあ、とも思いました。

以上、
ごはんフェスのレポートでした!

ご挨拶まわり~

2015年3月17日 4:52 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

今日はとても暖かい一日で、
外に出るとポカポカ陽気で幸せな気分になりました。
春がもうすぐそこまで来ているんだな、
と。

同時に、
田んぼにはうじゃうじゃとトラクターが蠢くようになり、
例にもれず我が家も今日からトラクター作業が始まりました。
もー、
逃げられません(笑)!
いや、
逃げるつもりは全くないんですが、
身も心も田んぼにどっぶりとつかる日々がやってきました!

またそのうち、
トラクター作業の様子をアップしたいと思いますが、
今日は昨日までに各所を回ってご挨拶をしてきた様子をお伝えします。

何のご挨拶かって?
それは、
例の受賞のご報告なのです。

私にとって初めての受賞だったので、
そんな風習がある事なんて露知らず、
担当の方に引き回され・・・、
もとい、
連れまわしていただいて・・・、
あれこれも違う?
とにかく、
これまでの私の人生には未知の世界である、
本庁とか庁舎とやらを案内していただきました!

まずは、
本陣(?)の富山県庁です!

富山県民になって早9年くらい、
初めてここに足を踏み入れました。
あんまり一般の人には用はない場所ですよね?

その中の、
あんまり私、
組織図とかが頭に入っていないので、
どちらのどなたを訪れたのか全くわかっていなかったんですが、
いろんなお部屋に入っては受賞のご報告をし、
そしてその都度、
もー、そのお部屋の中にいる方が全員、
仕事の手を止めてですよ!?
起立しては拍手なんですよ。

ま、まいりました(笑)。
そんな皆さん、
どうぞ仕事を続けてください!
私なんて放っておいてください!!
そんな気持ちでいっぱいでしたが、
とりあえずは一礼して次の部屋へ、
その繰り返し。

えっと、
お話しするのも写真を撮るのも、
私の顔はひきつりまくりでお恥ずかしいのですが、
こちらは記念すべき一枚なのでアップしちゃいます!

県庁を後にして、
もう1つ庁舎をまわって、

そして日を改めて、
黒部の庁舎へ。

ここは~♪
私のテリトリーですから~♪♪♪

顔が引きつることもなく、
満面の笑みで写真オッケー!
かどうかは微妙ですが、
とにかく知っている場所で知っている方へのご挨拶なわけですから、
緊張することもなく世間話にも花が咲いたのでありました。

先日の表彰式も、
このご挨拶回りもどちらも、
ずっとサポートしていただいている方への感謝の気持ちを、
また改めて実感する良い経験でした。

皆さま、
ありがとうございました!

いよいよ春の農作業も始まり、
また気持ちも新たに今年の米作りに、
そして今後の仕事に頑張ろうという気持ちになりましたー!!!

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●マルシェ出店のお知らせ

今季最後の出店です。
この後は米作りに専念する為、
しばらく出店の予定はありません。
この機会にぜひ!

3月21日(土)
ヒルズマルシェ@六本木アークヒルズ
10:00~14:00

3月22日(日)
青山ファーマーズマーケット@青山国連大学前
10:00-16:00 

無農薬コシヒカリの量り売り(1合150円)と、
1.5kg(10合)や300g(2合)の小袋をご用意してお待ちしております。
他に、
黒米・米粉・イタリア米もありますよ~。

お近くにお住まいの方、
是非私たちの顔を見にきてくださいね!

※今回はポン菓子はお休みします。

※好評でした米粉クッキー・黒米バーは、
今のところ販売を見合わせております。

※雨など天候の状況により、
出店できない場合もあります。
その場合はツイッターでお知らせ致します。

※出店の詳細はこの日の記事をどうぞ。

●お休みのお知らせ

マルシェ出店にともない、
3月21日(土)~23日(月)まで、
直売業務はお休みします。

この間にいただいたお米のご注文やお問い合わせについては、
休み明けの24日(火)にご連絡いたします。
なおFAXの受信は停止いたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、
どうぞよろしくお願いたします。

生まれて初めての表彰式★

2015年3月5日 4:30 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

まず最初に。
今日のブログはいつにも増して長文です。
読み応えたっぷり(?)でお伝えいたします!

実は昨日まで東京に一人で行っていたのですが、
日本海側と東京とのあまりのお天気の違いに、
ここは本当に同じ日本なんだろうかと思うような今日3月5日、
朝は時折激しく雪が降っていた黒部です。

さてその東京滞在。
私にとっては最後の特急はくたか乗車でした。
いつも越後湯沢ではくたかから上越新幹線に乗り換えるわけですが、
あの数分の短い乗り換え時間にビクビクするのももう、
これで終わりなんだなぁと思うと淋しい気持ちがします。

そういう方が多いようで、
特急はくたかの写真を撮る人を多く見かけました。

ところで、
東京での滞在時間はわずか24時間!
いったい何をしに行ってきたのかというと、
生まれて初めての表彰式に出席だったのです。
濱田ファームが、
じゃなくて、
私・濱田律子が賞状をいただけるというではありませんか!

えーっ!
ってビックリしたというより、
最初にその話をお伺いした時は、
へー、あー、そうですかー、と、
担当者の方の興奮具合とは裏腹に盛り上がりに非常に欠けていた私・・・(笑)。

が、
後々それがどんな賞で、
どういう事なのかがわかってきて、
あらら、
それは大変。
どーしましょー、
っていうか、
何着ていけばいいんだろう(→心配事はそこかっ!)、
と少々心配になってきました(笑)。

もったいぶってひっぱってきましたが、
今回私がいただいたのは、
平成26年度農山漁村男女共同参画優良活動の、
次世代を担う若手地域リーダ部門の、
農林水産副大臣賞というものです。

えっと、
自分でキーボードを叩いていますが、
どういう意味なのか全くわからない・・・。

まず、
農山漁村の方ですが、
わたし国語の先生の資格を持っているはずで、
大学も確か国文学専攻だったはずなんですが、
漢字がずらーっと並んでいるとそれだけで拒否反応を起こすタイプ♪
なので、
単語1つ1つを解読しないと理解できないんですが、
これはつまり、
かなり平たくはしょって言い換えると、
田舎で頑張っているちょっと若い女性に送られる賞という事でしょうか。

しかーも!
次世代を担うリーダー部門。
えっと、
私で本当によろしいんでしょうか(笑)?
とおっかなびっくりだったんですが、
そこは県の農林振興センターの担当の方も一緒についてきてくれるって言うし、
怖いもの見たさというか、
これまであまり踏み入れてこなかった米作りとはまた別の農業の世界を垣間見てみようかな、
ついでに東京で美味しいものでも食べて、
という軽い気持ちで行ってみることにしました♪

詳しくは、
農村漁村男女共同参画推進協議会
プレスリリースをご覧ください。

ここまでダラダラと書いてきましたが、
ここからが本題です(笑)!
皆さん、大丈夫ですか?
ついてきてますか(笑)?!
まだまだ続きますよ(笑)?!

場所は、
バリバリと働いていそうなビジネスマンとかビジネスウーマンしかいないんじゃないかと思われるような、
茅場町の東京証券会館です。
後にも先にも私にはあまり縁のなさそうな場所です(笑)。

入った途端にガードマンの方がいて、
何か言われるんじゃないかとビクビクしたのはここだけの内緒の話です。

会場は、
300名を超える超満員の農家の方、
各都道府県の農林振興センターの方などで溢れかえっていました。

うわっ、
こんなに大勢の方の前で賞状をいただくなんて、
着いたばかりですが早くも帰りたくなってきました。

しかーも。
席(ありがたいのかありがたくないのか最前席!)は指定席。
あぁ、
逃げられません。

小さく、
「本日は、おめでとうございます」って書いてあります。
あ、
ありがとうございます・・・・。

さぁ、
表彰式、いよいよ始まりますよ!

最初のご挨拶は、
お見かけしたことがあるなぁと思っていたら、
富山県出身の坂東眞理子さんではありませんか!

富山県出身というだけで、
坂東さんの事を身近に感じるだけでなく、
すっかり気持ちも緩む田舎者のわたし。
富山県ばんざい!

次に、
農林水産大臣に代わり政務官の中川郁子さんのご挨拶。

現役バリバリの政治家の方ですから、
そういう場でのスピーチはお上手なのはもちろんなんでしょうが、
まー、とにかくですねー、
背筋がピンと伸びて座り方も立ち姿もシャンとされていて、
洋服もビシッと決まっていて、
それはそれは輝いていて綺麗な方でした。

その中川さんから、
いよいよ賞状をいただく時間になってしまいました。

農林水産大臣賞に続き、
副大臣賞の表彰。
席(しつこいですが最前列です)から壇上にあがる、
その階段の急な事にまずクラクラします(笑)。

だってこっちはですね、
普段は全く履かないヒールのあるパンプスですからね。
そりゃー、
緊張します、
転げ落ちちゃーいけないと。
いや、マジで。

無事に上がったら上がったで、
今度は照明が眩しい~。
スポットライトを浴びるのにはまったく慣れてない一般人には、
かなり辛いです。

でもですね、
こういうきちんとした檀上で、
厳かな気持ちになり、
名前を呼んでもらって、
皆さんの前で一礼をして、
そうして賞状をいただく。

それまでは、
表彰式って何だか儀礼的で、
現代社会には不必要なんではないか?
という思いも正直あったんですが、
気持ちがとにかく引き締まります。

と同時に、
こうして賞をいただけるという事は、
よく皆さん言われる通り、
自分の力ではなく周りの方々のサポートがあったからこその事、
その感謝の気持ちが内側から自然に出てくるもんなんですよね。

中川さんが賞状を読み上げられている最中は、
ぶしつけながらお顔をまじまじと間近で拝見し(だって綺麗なんだもん!)、
中川さんも私の顔をちゃんと見てくださって、
お互い見つめあいながら微笑みながらの和やかな雰囲気だった気がします。

いえ、
気のせいかもしれません。
周りから見たら、
ガッチガチに緊張していたかもしれません(笑)。

ところで表彰式の後には、
審査の観点というものを審査員の大学教授の方がお話しされました。

・地域活動の発展に意欲的に取り組んでいる事
・農業経営において補助的な役割にとどまらず重要な役割をたしている事
・農業の可能性を追求している事などなど

はたして、
私が本当にそんな立派な事をしているかというと、
自分でもちょっと自信はありません。

他に受賞された方の華々しい経歴と比べると、
6次産業化に取り組んでいるわけでも、
大きな利益を上げているわけでもありません。
商品開発や他業種との意欲的な取り組みもしていません。
先進的な技術を導入したりもしていません。

ただ、
真面目にコツコツと無理せず自分たちのスタイルで米作りをして、
農家である事にこだわってきた事、
ブログやお便り、フェイスブックページなどで長年にわたり情報発信に努めてきた事、
先進的とは対極のもっと根本的な人と人とのつながりを大事にしてきた事、
つまりそれは全て、
農業に関わる全ての事を自分たちが楽しめる方法でやってきたわけで、
そこがもしかしたら評価されたのかな、
とも感じました。

違うかな・・・(笑)?

表彰式に続いて、
農林水産大臣賞を受賞されたシニア部門の方々の活動報告の発表もありました。

これがですねー、
まー、皆さんパワーポイントを屈指して、
ものすごく落ち着いた、
若輩者の私が言うのもなんですがしっかりした発表でした。

そして、
年齢を重ねれば重ねるほどエネルギッシュになれるのでは?
と思わされるような取り組みが次から次へと紹介されていきます。

さらには、
年配の方でもしっかりと、
これからの夢を語れる強さもありました。

これこそが、
女性の強みなのかもしれません。
女は強い(笑)!

こういうお話を聞いていると、
自分のこれまでの取り組みを振り返り、
また今後の米作りについて考えるすごく良いきっかけになります。

まだまだ続きます!
午後からはアグリビジネスサミットのグランドフィナーレ。
今年度各地で開催されてきたセミナーの集大成のイベントという事で、
講演会やパネルディスカッションもありました。

※アグリビジネスサミットとは
アグリビジネスの創出と活性化により日本に新たな活力を
をコンセプトに農家やベンチャー企業がともに現状の課題とビジネスチャンスを認識し、
農業と他分野の連携に主眼を置いて開催されているカンファレンス。

だそうです。

まずは基調講演から。

子連れ出勤もできる女性だけの番組制作会社ベイビープラネットを作った、
放送作家・たむらようこさん。
ほとんどテレビを見ない私でも知っている番組、
例えば慎吾ママとか世界の日本人妻は見たとかグータンとかミリオネアとかとか、
かなりいろんな番組を制作された方。

極めつけはテレビを見ない私がすごーく好きな番組サラメシまで手掛けているそうで、
興味津々でお話を聞かせていただきました。

かわいらしい外見としゃべり方で、
サラリと鋭い切り口でズバズバ切り込みつつ、
ほんわりした雰囲気で人を取り組む術はさすが!

講演の内容は、
女性農業者が世界をやさしく変えるという議題で、
女性特有のつるむ・傷をなめあう・言いふらすという3つの鍵について。

何だかこの3つの鍵、
ネガティブなイメージがつきまといますが、
裏を返せば、
つるむ=つながる
傷をなめあう=共感する
言いふらす=発信する
という事であり、
それこそが男性にない女性の特技との事。

残念ながら私にはこの3つの鍵を持ち合わせていないんですが、
なるほどなるほど、
とフムフムと思わされることがたくさんありました。

ついで、
パネルディスカッション。

登壇されたのは、
皆さん普通であり普通でない農家の女性です。

新規就農して女性だけを雇って野菜を作っていたり、
オーガニック野菜の契約栽培サイトを立ち上げられたり。
クラウドファンディングまでされている方もいました!

経歴だけを見てもただただすごいなぁと思わされるんですが、
まー、皆さん、
本当に農家さん?と思うくらい、
企業の業績発表会かというようなしっかりとした話し方をされる方が多く、
ただただ圧倒されました。

農業でもあるけれど、
アグリビジネス、
そう、
農業をビジネスとしてきちんと経営をされている方々、
という印象を強く持ちました。

それに比べて我が家は・・・。
お、お恥ずかしい・・・。
刺激をたくさんいただきました。


すみません、ボケちゃいました( ̄▽ ̄)

そんなこんなで、
無事(?)滞りなく(???)表彰式とサミットを終えて、
東京駅で一人立ち飲みバーでビールで乾杯した私。

そこで振り返って思い返してみても、
今回の賞は、
もう本当に心から素直に思うのですが、
私の力ではなく、
これまでずっと私たちの素人力全開!
暴走特急の米作りを温かい目で見守っていただき、
そしていろいろサポートしていただいた、
富山県農林振興センターの笹原さんと高橋さんのおかげです。

この場をお借りしてお礼を申し上げるとともに、
これからも見捨てずあきれず、
面倒を見ていただけたらすごくすごく嬉しいです!

今回の賞は、
地域のリーダーのお手本となるような女性の農家に送られるものでした。
地域の、
リーダーの、
お手本。

新規就農した主人のもとに、
カナダから嫁いできた私。
正直、
この地域にまだまだ馴染んでいない自分がいます。
リーダーだなんて器でないことも重々自覚しております。
間違ってもお手本ではないでしょう。

でも、
私にできる事、
私だからこそできる事、
それをこれからも続けて、
また新たな挑戦をしていって、
その中でここ黒部や富山の農家さんとのよい関係ができていって、
また何かおもしろい事・楽しいことができたらいいな。

というか、
やっていこう!頑張ろう!!
そう思いました。

皆さま、
本当にありがとうございましたー!!!

オフィスワークの日々

2015年2月24日 2:08 PM

こんにちは!
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームです。

先週はかなりバタバタしておりましたが、
日常に戻りつつある・・・、
いや、
無理やり戻してるだけと書いた方がいいかもしれませんが、
早く落ち着きたい今日この頃です。

ほとんど事務所にいないともまるも、
この時期は何やらパソコンとにらめっこ状態。

3月に入ると、
一気に農繁期モードに突入していくので、
その前に事務仕事を片づけているのかな?

と思ったら、
よーく見てみるとフェイスブックを見てるだけでした(笑)。
しかも!
美味しそうな苺の写真!!

これは、
立山町の農家仲間・イナバ君の所の苺に間違いない。
うちも先日まとめて8パック(!)買い占めちゃいましたが、
すごーく美味しかった♪

そうそう、
今までともまるのパソコンは事務所の2階の住居スペースにおいていたんですが、
ちょっと前に事務所におりてきました。

というわけで事務所は、
手間のともまるのパソコン(マック)と、
奥の私のパソコン(ウィンドウズ)の2台体制です。

この時代、
農家も1人1台パソコンがないと、
仕事にならなくなってきました。

それだけ事務作業が多いのと、
農作業の管理をすべてパソコンにお任せしているから。
特に、
エクセルは便利なようで、
ともまるは多用してますねぇ。

私はエクセル苦手・・・。
計算式とか作れないタイプ。
ワードは得意!
これでもかーっというくらい作りこみます(笑)!

さて今日も、
パソコンに向かって仕事しますか。
月末なので濱田ファーム便りでも作成したいと思います!