富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

ブログ タンボマスターへの裏道

ブログ タンボマスターへの裏道

フレコンドーリ

2015年9月24日 5:06 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

連休中はいいお天気で稲刈りもはかどりましたが、
今日からは雨の予報。
という事で、
稲刈りもちょっとお休み。

稲刈りのゴールは、
もしかしたら週明けになるかもしれません。

というわけで、
今日もひたすら乾燥調製です!

コンバインで刈り取った籾(もみ)をこんな風に乾燥させて、
こんな感じで籾殻(もみがら)を取って玄米にし、
選別して袋詰めするこの作業
それが乾燥調製。

玄米を米袋に詰める作業はお伝えしましたが、
袋に詰めてると果てしなく永遠に続きそうなので、
今回は1トンのフレコンに取る様子です。

上のタンクから、
選別された玄米がドサーッとおりてきて、

下で待ち構えているフレコンに入る。
ただそれだけの単純な仕組み。

ですが、
フレコンにこうして取るためには、
もちろん設備投資が必要なわけでして。

でもこれ、本当に楽チンなんです。
20kgづつひたすら袋詰めしている作業とは雲泥の差。
一度フレコン取りをするともう、
袋詰めには戻れません!

とある農家さんは、
袋に詰めてパレットにひたすら米袋を積んでいく作業を、
テデツンドールと言っていたので、
ならばと私はこのフレコン取りを、
フレコンドーリと命名する事にしました!

1トンの玄米が入ったら、
計量機がピーピーピーとお知らせしてくれるので、
後はフォークリフトで運ぶだけ。

全てのお米をフレコンドーリしたいところですが、
実際には20kgの玄米をまとめてどーんと注文される方も多いので、
袋詰めはやめられないんですけどね。

袋詰め・フレコン取りどちらもこの後、
農産物検査が待っています!
鬼の子も黙る厳しい検査、それが農産物検査。

本当に鬼の子も黙るかどうかはさておき、
その検査をするのは私だったりするわけで、
しっかり厳しい目で検査したいと思います!

稲刈りもしてますっ!

2015年9月22日 10:07 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

これまでの雨が嘘のように、
お天気に恵まれているシルバーウィーク。

ブログでは乾燥調製の様子ばかりをお伝えしておりますが、
もちろん、
田んぼでは稲刈りを毎日しています!

そろそろ田んぼも乾いているかなと油断してると、
まだ柔らかい所もあったりして、
油断大敵。

それにしても、
今年は本当にいい実り具合。
豊作は間違いなしといった手ごたえが、
コンバインを操作する手元にも伝わってきます。

順調とはいえず、
マイナートラブルがあったり、
乾燥調製の作業の方が追い付かず稲刈りがストップしちゃったりと、
まぁ、いろいろありますが、
それでも稲刈りも終盤戦を迎えようとしています。

ゴールも何とか、
見えてきました!

最後まで、
事故や怪我がないよう十分に注意して、
刈りたいと思います!

刈り取られたモミのその後、の続き、の続き。

2015年9月20日 11:56 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

連休2日目、
昨晩から早朝にかけて雨が降ってしまいましたが、
その後お天気も回復、
すっきりとした秋晴れというわけではありませんが、
問題なく稲刈りができています!

でも、
今日のブログも稲刈りの様子ではなくて、
刈り取られたモミのその後
の続き
の続き。

乾燥され、
籾殻が除かれ玄米になり、
各種選別機を通って、
さてその続きです。

計量機で重さを量り取られた玄米は、
米袋へ。

通常は、
30kg用の米袋に詰めますが、
濱田ファームの場合は20kgの米袋。

理由は簡単、
30kgだと重いから(笑)。

ともまるにとっても重い30kg、
お客様にとってはさらにずっしりと重く、
特にこれを持ってコイン精米機で精米するとなると、
若者でさえ嫌になる作業。

なので、
我が家は数年前から20kgの米袋に詰めています。

これを、
1袋1袋縛っていくわけですが、

縛り方も腕の見せ所のようで、
タカモトさんにはタカモトさんのこだわりがあるように、
ともまるにはともまるなりのこだわりがあるようです。

タカモトさんって誰だ(笑)?
って話ですよね。
いえ、
ご近所の農家仲間で、
これに人一倍こだわりがある人です。

縛ったら、
ラクダ、違った、
「楽だ君」だった、
にのせて。

重い米袋を地面から持ち上げるには、
あまりにも過酷な作業。
何百袋とあるので、
少しでも腰への負担を軽減するために、
この「楽だ君」で重い米袋を下から上に持ち上げてもらって、

あとは、
えいや!とパレットに積んでいきます。

これですこれ、
30kgの米袋だとこれがとにかく辛いんですよね。
何度も書きますが、
数袋程度だったら我慢できますが、
毎年毎年何百という袋を積んでいくとなると、
そうとう厳しい作業です。

我が家は、
20kgの米袋と楽だ君の組み合わせでしのいでいますが、
もっと大きな農家さんになると、
この積み上げる作業自体を、
機械におまかせしている方もいます。

パレットに積み上げられた米袋たち。

こうして、
毎日の稲刈り作業の後の夜、
そして早朝も、
乾燥調製という作業をして玄米を袋詰めしています。

ちなみに、
米袋に20kgづつチマチマと詰めていても果てしないので、
1トンのフレコンにどさーっとも入れるフレコン取り、
というのもしています。

フレコン取りだと、
さらに作業が楽チン。
この様子はまた改めて。

あとは、
農産物検査(いわゆる等級検査)を待つだけ。
なんですが、
全ての稲刈りと乾燥調製が終わってからの検査になるので、
まだまだ先。

とりあえずは、
目の前の稲を刈り取らなくてはー!
と、
今日も明日も刈りまくります!!

刈り取られたモミのその後、の続き。

2015年9月19日 5:52 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

連休初日、
天気予報は微妙な感じでしたが、
午後からはすっきりと晴れ!
気温も上がって稲刈りがはかどりましたー!

さてさて、
昨日の記事の続き。

コンバインで刈り取られ、
乾燥機で乾燥された籾(もみ)の、
その後の運命はいかに?!

まず、
乾燥された籾は、
乾燥機から速やかに退出していただきます。
じゃないと、
次の籾が控えているからね。
乾燥機を空けない事には稲刈りができない、
つまりはそういう事です。

乾燥機を出た籾は、
作業所の上に設置された籾置き場に貯められ、
そして細い管を通ってまた下におりてきます。
下りてきてまず通るのが、
籾摺り機(もみすりき)。

上の写真の、
GPSと大きく書かれた機械が籾摺り機。

籾(もみ)から籾殻(もみがら)を取り除いて、
茶色いお米=玄米の状態にしてくれる機械です。

とりあえず玄米になると、
その後は各種選別機を通るんですが、
では籾殻はどこへ行くのかというと、

細い管を通って、
作業所の外へ排出されます。

まだ籾摺りを始めたばかりなので、
籾殻の山も低いんですが、
摺れば摺るほど山が高くなり、
しまいには排出するスペースがなくなるほど。

この、
籾殻の処理が実は大変だったりして、
田んぼに捨てたり、
田んぼで燃やしたりするんですが、
うちは一部を堆肥にして田んぼに返しています。

この話はまた改めて。

さて、
玄米になったお米ですが、
まだまだその玄米の中にはいろーんな異物が含まれているので、
選別機をいくつか通して食べられる玄米の状態にしていきます。

まずは、
上の写真の灰色の箱、
石抜き機で石を取り除きます。

けっこう、
石や異物は含まれているので、
大事な工程。

次に、
色彩選別機と呼ばれる機械で、
主に虫食いの黒い斑点のついたお米を選別。

濱田ファームでは、
夏の病害虫予防の農薬散布を一切していないので、
けっこう虫に食われる粒が多いです。

斑点米と呼ばれる黒い粒、
お米の中に混ざっているのは本来は当然の事なのですが、
白いお米が当たり前という今の世の中では、
この選別作業が欠かせません。

さらに、、
米選機で小さなお米などを選別して、

最後に計量して、
袋やフレコンに詰めていきます。
袋詰めやフレコン取りの作業は、
また改めてお伝えできればと思いますが、
更新できるかな・・・(^^;)

これが、
ピカピカの玄米。
玄米を精米すると白米になり、
ようやく新米が食べられる・・・・、

わけでは、
実はまだありません(笑)!

皆さまにお届けする前に、
お米は農産物検査を受けなくてはいけないのです!!!
農産物検査、
いわゆる等級検査でお米を1等2等と格付けする検査ですが、
それよりも何よりも、
この検査を受けないと平成27年産の富山県コシヒカリとして表示できないという、
大きな問題があるのです!

というわけで、
まだまだ新米お届けまでの道のりは遠く果てしなく続きますよ~!

刈り取られたモミのその後

2015年9月18日 2:04 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

月曜・火曜・水曜日と、
3日間お天気がづついて稲刈りをしまくって、
そして木曜日は雨、
今日も午前中は雨だったので、
ゆっくり休め・・・・、

るわけなんてあるはずもなく、
ひたすら、
ただひたすら乾燥調製作業に追われていました!

乾燥調製作業とは、
刈り取った籾(もみ)を貯蔵に適した水分に乾燥させて、
籾殻(もみがら)を取り除いて玄米の状態にし、
米袋やフレコンに詰める作業の事。

そう、
世間一般的に稲刈りという作業はよーく知られていますが、
稲刈りしたらすぐに新米を食べられるというわけではなく、
その間にこの乾燥調製という作業があるんです。

残念ながら、
田んぼという舞台で見ていただける作業ではなく、
だいたい稲刈りの後の夜、
ひっそりと静まり返った(実際には機械のすごい音がこだましています)作業所内で、
秘密裏に行われる作業なので知名度は全くありません。

が、
この作業があってはじめて、
お米がお米になりうるわけであります。

というわけで、
ここからは刈り取られたモミのその後は?
というタイトルでモミの運命をたどってみましょう!

コンバインでバリバリと刈り取られた稲株は、
籾(もみ)と藁(わら)に分けられ、
籾はコンバイン内部のタンクへ、
藁は細かく裁断され田んぼに返されます。

そして籾は、
コンバインのタンクから、
軽トラの荷台に設置された専用の籾コンテナに排出されます。

コンテナがいっぱいになったら、
作業所へ。
籾を乾燥機に入れます。

どうやってコンテナ内の籾を乾燥機に入れるのかというと、
コンテナにホースをカチンと装着、
そしてスイッチオン!
以上です!!

あとは、
自動でコンテナ内の籾が排出される仕組み。

これが、
タンクに装着したホース。
ここから籾が出てきて、

乾燥機の投入口へ~。
後は自動で、
乾燥機の内部へ籾が入っていきます。

何て便利なんでしょう!
でも、
大きな農家さんはもっと便利な設備があったりもするんですが、
うちはこれで精いっぱい。

籾が勢いよく出てきています。

人は、
ただそれを見ているだけでOK!

あとは、
乾燥機にお任せして、
一晩かけてゆっくりと乾燥させます。

このレトロな乾燥機、
もちろんいただいてきた物なのですが、
先日ウンともスンとも言わなくなっちゃいました。
もうそろそろ、
働きたくないようです。

とりあえずの応急処置はしてもらったけど、
今年で引退かな。

さて次回は、
乾燥機から出てきた乾燥した籾の、
その後の道のりです!