富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈無農薬米・減農薬米 コシヒカリ〉

ブログ タンボマスターへの裏道

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風に吹かれて~♪

2015年4月7日 3:02 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

さ、
寒いですねぇ・・・。
冬に戻ったかのような寒さです・・・。

でもまぁ、
黒部ではようやく咲き始めた桜も(山の上はまだかな?)、
これで少しは長持ちするかな。

今週末、
お花見に何としてでも行きたいと思っているんですが、
さて桜は?天気は??
何より作業の進み具合は???

ま、
その日になってから考える事にするとしましょう。

さてさて、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)は順調に進んでおり、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

今日は6:風乾です!

とはいえ、
特にたいした作業ではなくて、
催芽(さいが=芽を出させる)した種籾を、
播種(はしゅ=種まき)しやすいように乾かすだけ、
なんです。

洗濯機で脱水する方法もポピュラーですが、
我が家は不要な洗濯機がないので、
扇風機で乾かしています。

時々ひっくり返したりしながら、
しっかり風をあてて乾燥させます。

湿っていると、
この後の7:播種で種をまく時に、
種の量を調整しづらくなってしまうんです。
だからしっかりと。

さぁ、いよいよ、
春の一大イベントでもある播種作業ですよ~!
頑張ります!!

ボインでもダメ、ナインでもダメ、はと胸がいいの♡

2015年4月6日 3:42 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

さぁー、
春の農作業もいよいよ忙しさに拍車がかかってきましたよー。
今週は1回目の播種(はしゅ=種まき)もあるので、
ともまるは頭を振り乱してその準備に追われています!

と、その前に、
育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の工程のおさらいから。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

4:浸種が終わり、
今日は5:催芽の様子です。

上の写真だけ見ても、
何だか作業所に機械がポツンと置かれているだけで、
絵的にかなり地味です(笑)。
しかも夜中に撮った写真なので暗い雰囲気が漂っています(笑)。

催芽(さいが)とは、
種籾を温かい水にしばらくつけておいて、
芽を揃える事。

コシヒカリは、
芽が出づらい品種なので、
ここでしっかりと芽を揃える事が重要なんだそうです。

上の写真の農機具が催芽機。
「ファミリー催芽機」という名前がついていますが、
何がどうファミリーなのかは謎です。
ファミリー向けでない事だけは確かだと思います。

この農機具も他の農機具同様、
この催芽の為だけにある農機具なので、
1年に1回(正確にはこの後もう1回使うので2回ですが)、
この時期にしか使いません。
もう本当にこれ、
どうにかならないんでしょうか。

今どきのホームベーカリーなんて、
パンを焼くだけでなく餅までつけちゃうんだから、
催芽機にだって、
例えば温湯消毒くらいできるようにしてくれたらいいのにって思うんですが、
難しいんでしょうかねぇ。

昔はこの作業をお風呂でやっていた時代もあったそうです。
その日一日はお風呂には入れなかったと聞きます。
今やそんな専業農家の方は少ないと思いますが、
1回のお風呂代にしてはかなり高価な農機具なのは間違いありません。

がしかし、
お風呂代以上の働きは当然してくれます。
してくれなきゃ困るけど。

こんな風に、
催芽に適した温水(30℃)がくるくると循環して
水温が下がったり上がったりしないよう、
一定の温度に保ってくれます。

催芽は、
温度管理がとにかく大事なんだとか。

こんな風に、
ぷっくりと種が膨らんで、
芽が1mm程度に揃ったらOK!

これを、
はと胸の状態というそうで、
ボインでもナインでもダメなんだそう。
って、
ボインとかナインとかって死語ですよね・・・(苦笑)。
いえ、
私もそんな言葉はさすがに使いませんよー。

ボインかナインかはともかく、
毎年同じ事をやってるんだから、
毎年同じ時間温水につけてればいいような気がしますが、
その年の種籾の状態によって、
温水につけている時間がけっこう変わるみたい。

だから、
何回も何回も種籾を確認して、
ボインでもなくニアンでもなく、
はと胸の状態にします。

今年は、
うん、いい感じ。

では次は、
6:風乾ですよ~。

種籾の浸種

2015年4月3日 3:02 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

今日の黒部は、
朝から暴風が吹き荒れてましたー。
ビニールハウスが壊れないかどうかヒヤヒヤしたくらい。

今は、
風は収まり雨がシトシト降っています。

さて、
お伝えしている育苗(いくびょう=稲の苗を育てる作業)の行程、

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

も、
今は4:の浸種のところまで来ています。
浸種(しんしゅ)、
つまり種を水にひたす作業。

浸種には大量の水を使うので、
毎朝、朝食前に水をくみに行くのが、
最近の日課。

水は、
自噴している井戸水からくみ上げています。

この辺りは、
いたる所から水がコンコンと湧き出てくる水の豊富なエリア。
北アルプスからの雪解け水が、
黒部川扇状地の地下を巡り巡って、
ちょうどこの辺りで湧いてくるんです。

濱田ファームでは、
ビニールハウスの脇に1つ、
そして作業所内に2つ、
井戸を備えています。

作業所の井戸はちょっと水量が少ないので、
浸種用の水はいつもハウス脇の井戸からくみ上げています。

濱田ファームのお米は、
育苗期間中は全て!
このミネラルたっぷりの自噴水を使っています!!

浸種で使う水はもちろん、
苗に与える水も、
ぜ~んぶ自噴水!!

さっ、
たっぷりお水が入りましたよ~。

この日は、
ビニールハウス周辺、
田んぼ一面が濃い霧に覆われていて、
それはそれは幻想的でした。

作業所に戻ってきて、
種籾を水に浸します。

こうして水に浸して、
積算温度(水温×日数)が100℃くらいになるまで、
だいたい1週間くらいでしょうか。

自噴水は、
冬でも夏でも水温はだいたい13℃くらい。

種を水に浸して、
種籾にしっかり吸水させると、
発芽のための生理活性がそろうんだそうです。

さて、
そろそろ5:催芽です!

種籾の消毒

2015年4月2日 2:23 PM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

昨日は肌寒い雨、
今日は暖かい晴れ、
そして明日はまた雨、
さらに週末は27℃近くまで上がる予報とかで、
こころも身体も天気についていけない日々です。

でも逆に、
ついていこうとせず、
天気予報を見ないくらいの無頓着な方がいいのかもしれません。

とはいえ、
農作業は天気に大きく左右されたりするので、
実際には無頓着どころか、
常に携帯のアプリで天気予報や気温を確認しています。

特に、
育苗(いくびょう:稲の苗を育てる作業)ではこの先、
ビニールハウスの中での苗の管理が待っていますが、
これには絶対に天気の確認が怠れません。
天気だけでなく、
日差しの強さや風の向き・強さにも常に注意を払う必要があります。

今はまだその前段階、
種籾(たねもみ=稲の種)を消毒して水に浸しているところ。

1:選別
2:小分け
3:消毒
4:浸種
5:催芽
6:風乾
7:播種
8:ハウスへの苗出し
9:出芽
10:苗をならべる
11:潅水と温度管理

上記の育苗の工程の、
3と4のところで、
まだまだこの先長い道のりが待ち構えています!

今日は、
まだお伝えしていなかった3:消毒について、
詳しくご紹介していきましょう。

消毒には、
農薬で消毒する方法と温湯で消毒する方法と、
2種類あります。

濱田ファームでは、
他の農家さんへ販売する苗については、
奨励されている農薬で消毒しますが、
直売用のお米の苗は、
農薬を使わずに温湯でしています。

今日はまずは、
温湯消毒の方からご紹介していきましょう。

特に難しい説明は必要ないんですが(笑)、
ご覧のとおり、
種籾を温湯にドボンとつけるだけ。
以上です(笑)!

とはいえ、
時間をきっちり守らないと、
種が茹で上がっちゃうので注意はもちろん必要。
コシヒカリの場合は、
60℃という結構アッチアチのお湯に10分。

これが、
コシヒカリにとって、
茹で上がる事もなく、
しっかりと消毒してくれる温度と時間なのです。

時間はタイマーで何とかなりますが、
何ともならないのがお湯の温度。
何度も何度も冷たい種もみを浸すので、
お湯を一定の温度に保つのはなかなか至難の業。

でも上の写真のような、
温湯消毒をする為の専用の農機具があれば問題なし!

温芽(ゆめ)工房という、
農機具にありがちな名前がついていますが、
名前とは裏腹に、
しっかり働いてくれるんです!

問題があるとすれば、
この時期にこの1回だけしか使わないのに、
価格がもんのすごく高いという事でしょうか・・・。

というわけで、
MHKがモットーの我が家は、
これをKして対応しています。

※MHKとは、
M:もらう
H:ひろう
K:かりる
の事。
ともまるはMHK友の会の会長です。
ちなみに仮想の会です。

10分たったら、
お湯から種もみを取り出して、

今度は冷たいお水の中へチャプン。

軽くモミモミして、
中の種籾までしっかりと冷やします。

そしてそのまま、
4:浸種の工程へ。

その様子はまた後日お伝えしますね★

4月からの定休日のお知らせ

2015年4月1日 9:33 AM

こんにちは!
富山県黒部市の専業米農家・濱田ファームです。

雨がシトシト降る朝を迎えました。
今日から4月1日。
気持ちを新たにして、
仕事も暮らしも、
1つ1つきちんと丁寧にしていきたいなと思います。

さて今日は、
4月からの、
定休日についてお知らせいたします。

ご注文やお問い合わせ等の対応について、
これまでの日曜日・祝日に加えて、
4月からは土曜日もお休みとさせてください。

また平日は、
これまで通りマルシェ出店や視察などで不定休です。

これ以外に、
お盆・お正月と冬休みに長期の休みがあります。

お休みの日は、
このブログのご注文対応の休み予定表や、
濱田ファームのHP
または毎月発行している濱田ファーム便りなどで
ご確認いただけます。

お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、
どうぞよろしくお願いいたします。

4月から娘が小学校に上がるのをきっかけに、
上記のように決断しました。

この時期は特に農作業に休みはありませんが、
なるべく多くの時間を家族で過ごしたいという思いからです。

子どもはあっという間に大きくなっていきます。
私たちと一緒に遊ぶのもあと数年、
一緒に暮らすものも10年ちょっとでしょうか。

だからこそ、
いまこの時間を大事にしたい。
仕事に追われるだけの生活ではなく、
時には一緒にオヤツを手作りしたり、
休みなしで続く田んぼ作業を手伝わせたり、
そんな時間を少しでも多くとりたい。

単なる私たちの勝手な我儘な思いですが、
もしご理解いただいてさらに共感していただけたとしたら、
こんなに嬉しい事はありません。

今後ともどうぞ、
濱田ファームよろしくお願いいたします。