おはようございます!
富山県黒部市の米専業農家・濱田ファームの濱田律子です。
先週はブログの更新が滞ってしまいました―。
私の仕事量が増えてきた事に伴い、
このブログは毎日更新から、
ほぼ毎日に、
そして今はできるだけ更新へと、
緩やかに更新頻度が下降してしまっているんですが、
とりあえずは無理なく更新、
そして続けていく事が大事かなと思っています。
ので、
これからも皆様、
温かい目で見守っていただければうれしいです!
先週、
実は私1人でとある資格を取得するため上京していました。
米・食味鑑定士、
またはお米ソムリエと呼ばれている資格です。
稲作を核とした日本の食文化を守り、
お米の「食味」「品質」「栽培法」を鑑定し、
お米の品質を保証する資格です。
以前、
米食味鑑定士の方と直接お話しする機会があり、
前々から興味があった資格でした。
同時に、
どんな資格なのかを自分が取得する事で知りたい!
という思いもありました。
上京する時間を捻出する大変さもありますが、
講習費用の高さ(講習代55,000円)にかなり尻ごみをしつつ、
今回はエイヤーッ!と思いきって上京、
講習にのぞみました。
上の写真が講習会場の様子。
人が少ないように写っていますが、
実際には35人程度の方が全国から集まっていました。
私たちのような生産者はじめ、
農協さんや卸の方が多いのかなぁと漠然と考えていたのですが、
スーパーのバイヤーさん、
レストランのオーナーさん、
加工業者の方、
行政の方に旅行業者さん、
マスコミやイベント会社の方などなど、
それはそれはいろんな業界の方が集まってましたよ。
いただいた資料はドッサリ★
米に係わる業種の人間、
いちおう私も米作りを傍で見ているので、
講習の内容はほぼバッチリでしたが、
一般の方には難しそうな単語がビシバシと飛び交います。
胴割れとか千粒重、
産地銘柄登録に色選、塩水選などなど。
皆さん、
大丈夫なのかなぁ~と心配になるくらいでしたが、
お隣に座っていたイベント関連の方は、
逆におもしろい!と目をキラキラさせてました。
これだけの量の資料に加えて、
米の歴史や田んぼの事、
米作りに米の検査、
食味に加えてマーケティングまで、
膨大な知識が必要になる米・食味鑑定士ですが、
たった2日間、数時間の講習では、
まさかまさか全部をカバーする事はできません!
協会の方も何度も言ってらっしゃいましたが、
この講習会では広く浅くしかお米の世界を伝えられない、
あとは、
資格を取得した後にどれだけ自分が努力して、
より深くお米について学ぶか、
この資格をどう生かすかはその人それぞれ、
というわけです。
ペーパーテスト以外に、
米の官能テスト(試食テスト)もありました。
コシヒカリ
ひとめぼれ
ミルキークィーン
ササニシキ
龍の瞳
を食べ比べ。
私たち・濱田ファームはコシヒカリだけを作っているので、
なかなか他の品種のお米を食べる、
しかも食べ比べるという機会がなく、
とても興味深かったです!
それぞれ、
甘みも粘りも匂いも粒の大きさも、
個性豊かな品種ばかり。
どれが美味しいとかそういう問題ではなく、
お米のせれぞれの個性を味わう事ができて、
とても良い機会になりました。
ちなみに私、
全てをあてちゃいましたよ♪
5品種全て正解!
それぞれ特徴がある品種とはいえ、
正解できてちょっとホッ。
この官能テストと、
後日結果が送られてくるペーパーテストの合計点で、
結果が出るわけですが、
実際にはほぼ全員合格するようです。
ペーパーテストは、
事前にどんな問題が出るか教えてくれるし、
その場で資料を見ながらも回答できるし、
ね★
合否をふるい分けるテストではなく、
合格してもらって、
そして鑑定士として自覚をもってこの先、
どういう道を進むかを自身で決める、
それが大事なようです。
そんなわけで、
私も(まだ合否はわかりませんが)この先、
この資格をどう米作りや直売にいかしていこうか、
じっくり考えていきたいと思います。
以上、
米・食味鑑定士の講習レポートでした!