富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

タンボマスターへの道

富山県黒部市の小さな専業農家・濱田ファームが
黒部川の清流で育った美味しいお米を直接お届けします。

富山の専業米農家 濱田ファーム〈減農薬米 コシヒカリ〉

ブログ タンボマスターへの裏道

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ビオトープ設置のために

2010年10月21日 10:21 PM

とある日の新聞の地方欄。

久しぶりの「トキメキ」の話題。
佐渡から黒部に移り住んできていた、
特別天然記念物のトキ。

でも実は、
この地域で私が最後にその姿を見かけたのは、
稲刈りの時期。
その前から県内の各地を転々としているので、
今はもう黒部のトキとは呼べないのかも・・・。

 

がしかーし!
いつまた戻ってくるかわからないし、
戻ってきたときの事を考慮して、
トキメキの住処をより良いものにする為、
この地域にビオトープと魚道を作るプロジェクトがいよいよ動き始めました。

かなり前から、
そうトキメキがここに住み着くようになってすぐだから、
もう1年半前くらいから、
生産組合の組合員が佐渡へ視察に行ったり、
今年は今年で、
コウノトリが生息する田んぼで有名な豊岡(兵庫)へも行ってたし、
着々とこのプロジェクトのために準備が進められていたらしい。
し、
知らなかったぜぃ。

しかーも!
新聞を良くみると、
どでかくともパパの名前が紹介されているじゃーないですか!
し、
知らなかったぜぃ。

ともパパ、
生産組合長だったのね・・・・。
そして、
このプロジェクトの責任者だったのね・・・・。

 

とにもかくにも!
餌場となっているのは休耕田。
この場所をきちんと管理してビオトープが設置されれば、
耕作放棄地の問題にも多少は影響があるはず。

でそのビオトープになる予定の田んぼは、
全部で5枚。
それをまずは耕起してくれとの依頼が、
なぜか我が家にやってきた。

しょーがない!
まだ籾摺り全然終わってないけれど(まだかいっ!とつっこまれそうだぁ~)、
ビール麦と小麦の種まきもしなくちゃいけないけれど、
そろそろ来週末にせまってきた東京でのマーケット出店の準備もあるけれど、
ここはトキメキのために、
いっちょやってやりまっしょ!
と休耕田をガンガン起こしてやりました★

トキメキよー、
早くここに戻ってこい!

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平成22年産・新米の直売については、

こちらをご覧下さい。

米主産地14県 品質低下

2010年10月19日 11:31 PM

10月18日の朝日新聞、
朝刊一面の見出しです。

その横には、
「所得補償値下げ圧力」という気になる見出しも・・・・。

この夏の猛暑の影響か、
全国の主な産地の大半で起きている品質低下。
例えば、
コシヒカリといえば、の、新潟は、
1等米比率が過去5年間の平均に比べて、
75%から19%(!)に下がったとか。
ものすごい下落ぶりに、
正直目が飛び出そうでした、ワタクシ。

埼玉89%→45%
福島91%→66%
そして
富山83%→59%。

1等米比率の向上を目標に米作りをしている農家も、
米作りを指導している農協も、
ビックリな数値です。

注:
等級は、水分量や形など一定の基準を満たし、
十分に成熟した粒が目視で70%以上なら1等、
60%以上2等などと決められます。

今年は暑さで、
米粒が白濁したり細ったりして等級を下げる事が多いようですが、
味にはほとんど影響がないといわれています。

濱田ファームのお米も、
白濁した粒が例年よりも多いのが事実。
これまで受験した直売用のお米は、
こだわり栽培・減農薬ともに1等でしたが、
無農薬は2等となりました。

直売ではなく出荷する場合、
1等と2等とでは農協さんや業者などの買い取り価格が違ってくるので、
農家は1等を目指して米作りをするわけです。

1等が少ない上に、
1等の買い取り価格が大幅に下落した事実も、
けっこう衝撃でした。

たまたまとある農協さんの集いに出くわしたワタクシ、
農協さんがさらりと発した1等買い取り価格の値段に、
ずっこけそうになりましたもん。
えー、いきなりそんなに暴落?!
みたいな(笑)。
うちもわずかではありますが農協さんへ出荷しているお米もあるので、
こりゃぁ、出荷なんてしている場合じゃないなと。
全量を直売する気持ちで来年以降がんばらなくいけないんじゃないかと、
かなり気持ちがゾワゾワしました。

そしたらそしたら、
そんな価格はまだかわいいもんで、
米余りが深刻な東北で特に値下がりが激しかったようで、
ちょっと、
信じられないような値段が新聞にはのっていました・・・・。

でも、
個別所得補償制度があるじゃん!
と思ったそこのあなた。
実はなんとこれも価格低下の原因だったようで・・・・。
各地で業者さんが、
その分を値切って買い取る動きが出ているんだそうです。
「制度の分は安く買い取るのは当然」と。
その噂は前々から聞いてはいたけれど、
こうして新聞1面にでかでかと報じられると、
背筋の寒い思いがします。

注;
制度は生産調整(減反)に参加した米農家のみ、
生産コストと標準的な販売価格の差額である10aあたり1万5千円を一律に払うことで、
所得を下指支えする仕組み。

難しいことはよくわかりません。
生産調整も、
私たちはやりたくないけれど、
この地域ではやらないという選択は存在しえない仕組みです。
100%直売だから減反なし、
というチョイスがないような状況です。
だから所得補償制度に参加しています。
でもこの制度もいつまで続くのか微妙だし、
生産調整も何十年も続いているけれど成果ないし、
政策に振り回されたくなくても、
ぶるんぶるん振りまわれまくっています(笑)。

だったら米以外のものを作ればいいんでしょうが、
私たちの興味がある、
日本にはなくてはならない大豆も小麦も、
それだけで生きていくのは厳しいようです。
何より、
日本人の主食の米を作っているんだ!
っていう思いもありますし。

私たちにできる事は、
日々の農作業やつぶやきをこうしてブログで情報発信して、
私たちの米作りを実感してもらい、
私たちの状況を理解してもらい、
その上で、
私たちの作ったお米だから買おう!
とお客様に選択してもらうこと。
地道な努力しかないなと、
そういう思いを新たにした記事でした。

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平成22年産・新米の直売については、

こちらをご覧下さい。

 

大麦の播種

2010年10月18日 2:02 PM

先週やっつけるはずだった、
大麦の播種(はしゅ=種まき)。
ともまるの腰痛でのびのびになっていましたが、
何とかやり終えました~。

 

稲刈りした田んぼ。
1ヶ月近くたって、
ご覧のように青々とした稲が成長中。
このままほったらかしにしておけば、
また穂が出てくるくらい生命力旺盛。

その田んぼに、
まずはトラクターで肥料を播いていきます。
後部に取り付けられた、
バケツのような入れ物の作業機ブロードキャスター、
略してブロキャス。

この中に肥料をたっぷり入れて、
肥料をフリフリ播きます!

 

お次は、
ともまる号&ともパパ号のトラクター2台体勢。

ともまるは、
今度は作業機をブロキャスから溝切り機に切り替えて、
排水をよくするための溝をほっていきます。

麦はとにかく水を嫌うので、
溝切りはしっかりと!

 

ともパパ号の方はというと、
作業機はロータリーで、
田んぼを起こしていきます。

おっ、
ともパパにしては真剣な顔つきで、
ちゃんと起こしてるな。

転作の麦の農作業は、
ともパパには基本的には手伝ってもらっていないのですが、
今年はともまるの腰痛もあって無理矢理お願い。

  

起こし終わったら、
今度は動力噴霧機で種をぶい~んと播きます。

20kg以上もある動噴を担ぐのは、
腰痛のともまるには辛い状況でしたが、
もうどーにもこーにもスケジュールがオセオセだったので、
しょうがない。

ちなみに、
楽チンだと思われるトラクター作業の方が、
腰にくるそうですが。

空はもうすっかり秋。
いいお天気が続いていて行楽日和ですね~。

米農家は、
表向きは稲刈りが終わって暇そうに見えるかもしれませんが、
転作(正式には生産調整、他に減反ともいいます)の作業がどうしてもついてまわるので、
行楽シーズンはまだまだ先のこと。

うちは麦ですが、
やっとこさ大麦が終わり、
この後ビール麦・小麦の播種が待ち構えています。
多くの大農家さんは大豆の転作を選んでますが、
大豆は麦よりもきっと、
ずっとずっと大変なはず。
稲刈り直後からの大豆収穫にまだてんてこ舞いのようです。

ところで、
今日の朝日新聞の朝刊一面は、
米の問題について報じられていました。
米農家きびしーっす。
我が家は、
これが仕事でもあり生活の糧でもありますが、
なるべく楽しんで米作りをしよーとしています。
かなり楽観的です。
が、
現実は政策に振り回される事もあり厳しい面もあるのかなぁと。
特に今年は天候面でも悩まされて、
初めて笑えない状況になってきました。
はははは。

まっ、
ダメだったらダメで、
南の島か故郷のカナダに移住すればいいか。
な~んてね。

その記事の内容は明日にでも。

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平成22年産・新米の直売については、

こちらをご覧下さい。

秋祭り ~獅子舞の奉納~

2010年10月16日 10:09 PM

日本の文化は米の文化と密接な関係があります。
五穀豊穣に祈りをこめたお祭りがまさにそう。
春は豊作を願い、
秋は豊作を祝い、
その地区の神社に祈りをささげます。

そして今日、
爽やかな秋晴れの中、
秋のお祭りである獅子舞の奉納がこの地区で行われました~。

 

豊作を祝うお祭りなわけですから、
本来はまっさきに我が家は参加しなくてはいけないんですが、
何せこの時期、
まだまだ忙しい・・・・。

10月に入ってすぐに始まる練習にはとてもついていけず、
今日も田んぼでの作業(麦の種まきしました!)の合間に、
ほんのちょこっと見ただけという悲しい現実・・・・。

去年はcocoも見学、
3年前は実際にともまるも天狗で舞い、
はるか昔、
小学生の頃は小天狗としてかわいらしい姿を披露していました。

 

皆さんがイメージする獅子舞とはちょっと違うかもしれませんが、
富山の各地で伝わってきた獅子舞は、
天狗が主役。

剣を片手に、
笛と太鼓の生演奏で軽やかに踊ります。

天狗もその昔は、
長男のみが踊る事を許されていたそうですが、
今は伝承してくだけでいっぱいいっぱい。
踊る意欲のある人は誰でもウェルカム状態です。

 

脇役の獅子は、
こうして天狗にやっつけられる役。

地区の神社や養護施設、
地区内の広場を数箇所まわって、
今日は半日お祭りムードに包まれました。

遠く笛と太鼓の音が聞こえる中、
ともまるはずーっと1日田んぼで腰痛を抱えながら農作業。
もうギリギリのところまできていたので、
今日で何とかやっつけました!
その様子はまた明日にでも。

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平成22年産・新米の直売については、

こちらをご覧下さい。

農家VS農家?!

2010年10月15日 11:19 PM

相変わらずこめぷろ(注:こんな感じの集い)、
いろいろやってます。
っていうか、
遊んでる感じ?
汗臭い(だって農作業の後に集まりますから~)輩が戯れてるって感じ?

今回は何をしでかしたのかといいいますと!


 

じゃじゃ~ん、
こちらは黒部市内で唯一の道の駅・宇奈月です。

黒部ICから山へ、
宇奈月温泉&黒部峡谷トロッコ鉄道への道中にあるもんだから、
この時期観光バスがうようよさまよってます。

左の写真はどでかい看板。
右は宇奈月地ビールがいただけるとこ。
私たちが作っているビール麦はここで、
美味しいビールになってますよ♪

その向かいにあるのが、
今年できたばかりの食菜館。
地元の美味しそうなものが並べられてます。

ほらね、
団体様ご一行がうじゃうじゃ、
でしょ。

 

その中に、
何と我らがこめぷろの商品がど~んと置かれることになりました!

We  農業
黒部の新米詰め合わせセットと題しまして、
こめぷろメンバーの6農家の新米、
300g(2合)×6袋の詰め合わせです。

観光客の方がうじゃうじゃいる中で、
よくわからない写真をぱしゃぱしゃと撮っていたら、
注目されて恥ずかしいったらありゃしない。
慌ててコソコソ写真を撮って退散したら、
余計怪しげな目でみられました・・・。

なので、
よくわからない写真になっちゃったよ~(泣)。

 

イメージ的にはこんな感じ。
これはこの夏のお盆の時に作った詰め合わせなんだけれど、
今回は6農家の米の詰め合わせのみ。
小麦粉は含まれません。

お値段1500円です。

箱の色はその時によって、
茶色だったり白だったりしますが、
基本的にはこんな感じ。

私が写真を撮りに行ったときも、
けっこう皆さん注文くしてくれて手にとってました♪
しかも、
とりあえず置かせていただいた10セットはすぐに売り切れ、
明日また追加で納品させていただきます!

さらーに!
これを見かけた市の農林水産課からもお声がかかり、
こめぷろ、
とあるイベントに出店することにもなっちゃいました。
さらーにさらーに!!
この先の展開がまた、
大きく開けてきておもしろくなってきそうです

乞うご期待!

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平成22年産・新米の直売については、

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